育休


10月に子どもが産まれます。やったね。
今回初めて聞いた友人たち、お祝い待ってます。



ここから本題。
昔(といっても数年前)から僕は3つの夢を持っています。

・一戸建てを持つ
・育休を取る
・MINIの車を買う

今回子どもが産まれるにあたって育休を取るので、これで人生の3つの夢のうち2つを達成することになります。早い。


それはともかく、この3つのうちに「育休」が入るほど、自分は育休を取りたい、むしろ取らなきゃいけない、と思っていました。
ただ今回本当に育休を取るとなった時に、色んな現実が見えてきたり、葛藤や思うところがあったので、自分の思いを留めておくためにもここに記したいと思います。

別に「育休取得率を高めるためにこうすべきだ!!」みたいな強いことを言うつもりはなくて(当然制度的にこうあってほしいという希望はあるけど)、あくまで自分が思ってた理想像と現実、とか、こうだといいなぁ、みたいなことを書くつもりなので、その点はご了承いただきたく。



さて、そもそも自分がなんで育休を取りたかった(取らなきゃいけないと思っていた)のかをこの機会に考えてみました。


ちょっとジェンダー論みたいな話になってしまいますが、(あえてここは強い言葉を使います)
僕は前々から女性が社会進出をしはじめているのに、それに追いつかないまま、未だに「女性が家事をする方がいい」という文化が残っている(特に男がそう思っている)のがクソだと思ってます。

別に女性は仕事をすべきだとか、女性が専業主婦になるのはおかしいとかそういう話ではなくて、女性も男性も、自分自身の「自分はどうしたいか(働きたいのか、家事がしたいのか)」という思いが納得できるよう、パートナー同士で合意する、ということが大事だと思ってます。こんなことに男とか女とか関係ないし、「1人の人間として」自分の意思が尊重されるべきだろ、と思っているだけです。

「そんなこと言っても女性はまだ社会で男性ほどの地位を確立できてない」とか批判はごもっともだと思いますし、僕の考えも男側から見た理想論でしかないんだろうなという認識はあります。
まだまだ社会(特に自分も含めた男)はクソなので、昔ながらのクソな考えの人たちがリタイアしてくれれば多少は社会が変わってくれるんじゃないか…と思いつつ、同世代の人たちの中にも、夫婦(あるいは彼氏彼女などのパートナー)両方が仕事をしているにも関わらず「女性が家事をするんだよね?」みたいな思考を(意識的にか無意識にかに関わらず)しているゴミクソカス男たちがいるから当分社会はクソなんだろうなと思っています。(自分が完璧にそういう意識を払拭できているか疑問に思う部分もあるので自戒も込めている、という言い訳をさせてください。)

ちなみに「生物学的な違いによる差を解消するための合理的な差別を除いて徹底的に男女平等を目指すべき」という考え方なので、過度に女性を持ち上げる自称フェミニストもクソだと思ってます。「これまで女性が虐げられてきた反発だ」みたいな思想かもしれないですが、それを言ってたら戦争はなくならないですし…(急な主語デカ失礼)
まぁそれを男側が言うなよと言われたら言い返せないんですが……


閑話休題。



こういう考えを持ってきた人間なので、奥さんが仕事をしているのであれば、当然育児も家事も奥さんに任せるのではなく、夫婦ともに育休を取るべきだと思っていました。


で、実際に育休を取る、となった時に制度の説明とかを聞いてまず思ったこと。



「金足りなくね?」



正直これに尽きる。
簡単に育休時のお金に関する制度について説明すると、育休中は給料が無給になる代わりに、「育児休業手当金」が給料の66%もらえます。さらに社会保険料が免除されるので、実質手取りは8割くらいになる、と言われてます。
当然昔よりは制度も充実してて確かに8割ももらえるのはありがたい、と思うけど、一方で、半年以降は50%になったり、ボーナスは勤務日数に応じて支給されるから育休の間分は働いてないことになるので、その分ボーナスが減る、という制約などもあります。
当然無条件でお金出したりすれば、その制度を悪用する輩も出ると思うので、そんな簡単な話じゃないということは理解してますが、結局のところ、育休で一番ネックになるのはお金なんだな、と現実をみて思ったところです。

正直「育休なんて取れるだけ取るべきやろ!」って理想論だけを語る学生時代のバカな自分は思ってましたが現実はそうもいかない。奥さんに負担のないよう家事と育児をすることを前提に、同時に家計も守りつつ、その上で仕事の様子も見ながら、実際のところどれくらい育休を取れるか、ということを考えなきゃいけない。

幸いにも今の先輩、上司は育休を取ることにめちゃくちゃ好意的で、特に上司は「俺の時代に育休があったらめちゃくちゃ休んでた、小3くらいまで成長を見るのが楽しいからそれくらいまで休みたい」とか言ってくれる人なので、そのあたりはめちゃくちゃ感謝しています。
とはいえ、もうそれなりに仕事も任されるくらいの年次になってきているし、業務のピークに人手が足りないとパンクする業務量を抱えた課なので、自分の良心としても、ピークを迎える時期までには復帰しないとな、という気持ちもあります。



そういうことを色々考えた結果、自分は4ヶ月の育休をとることにしました。


さて皆さん、長いと思いましたか、短いと思いましたか?



周りの先輩方を見ると、1ヶ月くらいで取ってる人が多くて、「4ヶ月って長いかな…」とか思ってしまうし、職場以外の人に育休4ヶ月と言うと「長いね」っていう反応をされます。
一方で、育児や家事のことを考えて家庭目線で考えると4ヶ月なんてむしろ短いよ、っていう考えもあると思います。こればっかりは経験した人にしか分からないだろうなと思うので僕はまだ分かりません。

それでも「4ヶ月が長い」という感覚を持たれる、持ってしまうことは、まだ社会的に男の育休がそこまで浸透してないってことなんだろうな、と思います。


そういう意味では、自分の身近な人、職場の人たちくらいだけでも、「あ、それくらい育休取っていいんだ」と思ってもらえないかなと思っています。
自分も含め結局「周りが何ヶ月くらい取ってるのか」というのを気にした上で、育休の期間を決めると思うので、他の人が長い期間取りやすくなれるよう、自分が少しでもいい影響を与えらればいいな、と思っている次第です。


仕事の面で言うと、やっぱり自分の1人抜けることによる影響は出るし、それに対してアレコレ言われるような職場ではないけども、管理側の立場では自分の穴を埋めなきゃいけないとか大変なことも増えるのは当然で、嫌な顔はしていなくても迷惑かけてしまってるな、と思ってしまいます。
でも上司が、「迷惑かかってるなんて思わず休めばいい。自分が上に立った時に若い子に同じように休ませてあげれば良いだけだから」って何度も言ってくれたおかげで、すごく気持ち的にも楽になって、4ヶ月休もうと決断できました。
あぁこういう大人にならんといかんなぁ、としみじみ思いましたし、こういうマインドが社会に広まっていけばいいなぁと願うばかりです。



以上です。
何はともあれ、子どもができるの、楽しみです。

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