自分の中には汚く醜いものがあると思っていたけど
あまり自覚はありませんでしたが、私の考え方は変なようです。
子どもの学校で、『妊娠した時の気持ちを母親に聞いてくる』という宿題がありました。私は「エイリアンがいる気分だった」と答えたのですが、後から「あれはひどいよ、みんなは幸せだったとか素敵な事を言ってたのに」と怒られました。
お腹の中に別の命があると言う事がとても不思議で、昔見た映画「エイリアン」のひと場面を思い出し、本当に「お腹の中にエイリアンがいるみたいだなぁ」と思っていたのですが、今思うと確かに説明不足でした。「命の神秘を感じました」とでも言っておけばよかった。
頭の中はそんな感じで集団生活も苦手。でもそれを隠して普通の顔をすることは、だんだん上手くなりました。
だけど本当は人一倍「こうしたい!」が強かったのかも知れません。それを押し込め続けて、自分でももう何が本当だかわからなくなって、でもずっと隠さなきゃと思い続けて。
いつの間にか、ものすごく汚く醜い物を隠している気になっていました。
だけどその隠したものは、
ただの純粋な『こうしたい!』というきもちだった。
そんなことも忘れていました。私の『こうしたい』はお母さんを嫌がらせる、隠さなきゃ、そう思ったのでしょう。
思いつくまま書いていたら、思いがけない所にたどり着きました。書いて出すってすごいのかもしれない。
隠していたものも、お腹の中にいたのも、醜いエイリアンなんかじゃなかった