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2023/12/1@京都UrBANGUILD

12/1。京都と徳島が車だと案外近いということが判明した。
というわけで、この日は徳島から当日入り。午前11時に徳島市内を出て、午後13時40分ごろには京都の会場に到着。
入り時間までは少し時間があったので、京都の街をぶらぶらしてみる。

今回の旅は、京都の入り組んだ街並みや紅葉による観光客の多さを考慮して、キャンピングカーでの行動を断念した。本当は全部の公演をキャンピングカーで完遂したかったけど、犬猫子を連れての旅はなかなか思い通りにはいかない。それでも1人きりの初ツアーに不安があり、昔からの付き合いのある徳島グラインドハウスの長谷川くんにツアースタッフとして同行してもらった。

京都の街を、2人でぶらぶら。すっかり久しぶりの京都。しかし、正直そんなことよりも人の多さにビビる。わたしが住んでいる街のざっと100倍の人口がいるとしか思えない大都会京都。さすが日本を代表する歴史の街は、みんなに期待されている分、なんだか背筋がピンとしているように見える。

ぶらぶらしても、ライブのことが頭にあるので、思い切ってどこかのお店に入るということができなかった。(あ、路面にあるディズニーストアには一瞬入った)
結局、予定より早くライブ会場に入ることに。

今回のライブ会場は対バンの世武ちゃんに選んでもらった。生ピアノが置いてあるUrBANGUILDは、ビルの3階にあるのに、なぜか地下の雰囲気のする不思議な場所だった。自分のサウンドチェックが終わる頃、世武ちゃんが到着。挨拶もそこそこに、時間が迫っているのでお互いにサウンドチェックを入念に行う。

諸々のチェックを終えた後、時間があったので2人でコーヒーを買いに外へ出た。もうすっかり冬の匂い。京都で初めて開店した(世武ちゃん調べ)というスタバで、久しぶりの世間話。

わたしと世武ちゃんは一時期近所に住んでいたことがあって、2人で近所のスタバに行くこともよくあった。乾燥した冬の匂いと、スタバのコーヒーの香りで、一瞬にしてあの日の思い出がフラッシュバックする。あの頃は、本当にお互いいろんなことがあった。会って喋ってもとにかく話が終わらなくて、帰ってからもLINEが止まらなくて。世武ちゃんといると、なぜかいつも学生気分に戻る。

そうこうしていると、開演時間。この日は世武ちゃんからのスタート。

当たり前すぎるけれど、リハーサルの時には見せなかった魂の在処を、本番で曝け出すように音を鳴らすアーティスト世武裕子。彼女の愛情と情熱が会場を包み、わたしの心臓をギュッと掴む。最近の彼女のライブを見れていなかったから、余計に感傷的になる。さらに、このUrBANGUILDという箱の雰囲気が、ご近所同士だった時のわたしの家の雰囲気に似ていた。
エモさしかないこのシチュエーションと、世武ちゃんの圧倒的なライブに、少し呆然としてしまう。さて自分のライブはどうするか…。

このツアーで学んだことは、対バン相手のライブは自分のライブに往々にして影響するということ。ライブだけでなく、その日直前まであった出来事や会場の雰囲気、お客さんとのやりとり。その一切がライブに反映する。
全てを遮断して集中するやり方もあると思うし、昔はどちらかといえばそっちだったかもしれない。でも今は、現在進行形の自分としてステージに立ちたいと思う。今後、また変わるかもしれないけど、今はそう思っている。

世武ちゃんとは対局的に、機械を多用したわたしのライブ。
ツアー3本目にして、やっとコツを掴んできたように思う。

あの頃のわたしたちが今日の対バンを見たら、なんて言うかな。
わたしがソロになって、世武ちゃんとソロの対バンをしてるなんて、とても想像できないだろう。友達と、こうやってまたライブで繋がれるという世界線がある限り、わたしは音楽をやり続けるだろうな。

わたしの出番も終わり、アンコール。
といってもアンコールのコールは無いまま、勝手に世武ちゃんをステージに呼ぶ。

時代を感じるポージング

私たちが昔組んでいた謎のバンド「忘れちゃいなよバド部」を再結成させようと持ちかけたのはこの数日前のことだった。
バド部は元々、有名な映画音楽や劇中効果音などを再現する謎のユニットだったんだけど、せっかく再結成するならば進化させたい!というわたしの願いから、わたしがライブ前日に考えた詩(物語)に世武ちゃんに即興で音楽をつけてもらう案。
そしてそれは見事に叶えられ、無事に「忘れちゃいなよバド部」はなんとか忘れられずに済んだ。

犬猫子を徳島に置いてきたわたしは、自由の身。今日はライブの撤収がどんなに遅かろうと、打ち上げに行ける。世武ちゃんが調べてくれた明方3時までやっているという居酒屋に、ちゃんと3時前まで居座った淑女2人。また学生みたいに戻っていた。

散々飲んで食べていろんな話をした後、ライブの差し入れていただいたmantisさんのクレープを2人でわけた。深夜のクレープも、なんか無性にエモだった。

次の日。もう起きたくないぐらい体がだるい。
体はしっかり歳をとってますねん。気をつけなはれや〜!
でもせっかくだからと、ホテル近くの本能寺にて記念写真。

ツアー成功祈願とかして良かったのか不安になった本能寺

次は12/3徳島ライブ。

accobin




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