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ジョギング男

婚活パーティーで二度も会話したジョギング男の話。短い小話です。寝る前にプッと笑って寝てください。

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その人とは、1対1で個室で話す婚活パーティーで初めて会話した。趣味の欄に私がジョギングと書いていたのにやたらと食いついてきた人だった。

若干の上から目線的な口調、つまりは6割タメ口で話してくる。
「いつもどれくらい走るんスか?」
「え、5キロで何分くらい?」
「マラソンもやるの?!しんどない?」

わたしはジョギング仲間が欲しくてここに来ているわけではない。なのに、結局トークタイムは始終ジョギング話で終了。
マッチングタイム前の相手にアピールする時間に連絡先をもらったが、当然よくわからない中途半端なタメ口のこともあって、マッチングカードに記入することもなく、いただいた連絡先も破棄した。

まさか二度目があるとは思わなかった。
先日のパーティにジョギング男がいたのだ。

結局、またジョギングの話だけ。わたしが今は走ってない、と言ってるにも関わらず、
「10キロ1時間ってキロ何分で走るン?」
「結構速いよね。しんどない?」

前回もそうだったが必ず「しんどない?」と聞いてくる。
当たり前の話ですが、長距離ジョギングやってしんどくない人はいないと思います…。しんどいです。しんどいかどうかは別の話で…。っちゅーか前も聞いたやろ!何遍おんなじこと聞くねん!
わたしのココロの中ではこんな感じ。

で、1回目同様また連絡先が来たが同じくマッチングカードには記入せず、連絡先は破棄した。

そもそもその方、ジョギングもマラソンもそんなにしてない人なので、わたしが質問攻めにされるだけで、トークタイムではなく完全に「ジョギングやってる人にリアルな声を聞いてみよう」タイムなのだ。

そんなのではいつまでたっても彼女はできないと思うよ。あっ!ジョギング仲間が欲しいのかな?だとしたら来るところ間違えてるよねー。

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これ、ノンフィクションでございます。はい。おやすみなさいー。

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あっち
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