デート飯2024 #26 でもソロ飯

金曜日

隔週で来阪するならば今週は本来ならば来阪予定週。だか、彼からは来るとは一言もなかったのでわたしから聞くこともなく金曜日を迎える。そもそも夜は気乗りのしない忘年会と言っていた。彼の口から気乗りする忘年会に参加しているのは聞いたこともない。

わたしもラン仲間の壮行会があったのでしこたま飲んだ。大阪には寄らなくても毎週土曜日は名古屋に仕事に行ってるのは聞いていたし、衝撃の証拠は名古屋なので、酔った勢いで彼に「明日は楽しい夜をお過ごしください」的なLINEを送っておいた。そのあとのわたしの記憶はない。

土曜日

まだ暗い早朝、寒気がして目が覚める。記憶がないけど、きちんと宅配ボックスの荷物も受け取ってるし、ポストから郵便物もちゃんと取ってきてるし、着替えもしている。顔も洗っていた。でも、とにかく寒い。節々が痛い。そしてダブルパンチで気持ち悪い。二日酔いかつ発熱、すぐわかる。ここ1ヶ月、怒涛のように駆け回った。そしてメンタル的なパンチが2週間前。この週末は奈良マラソンだけ、というので気が緩んだのだろう…とにかく抗生物質を飲んで水をガブガブ飲んで再び就寝。遠くでLINEが届いているのも気づいていたけど気力もなく無視。

昼過ぎに再び目が覚める。まだ気持ち悪いが、熱は薬で下がっている感じ。とりあえず、ラン仲間には奈良に行けない旨連絡。そして、彼からのLINEを見る。昨日の夜に送ったLINEの返事は「？？？」。
でも何かを察したのか朝と昼に今日の予定は？とか今日は家にいるの？と立て続けに届いていた。
いてもいなくてもうちに来るんだからわたしの予定なぞどうでもいいだろう、と思うのだけれど(事件後だから、すべて投げやり)。奈良マラソンの受付に行くつもりだったが熱出して寝込んでることだけ送って再び就寝。

夕方、ようやく地味に関節痛が残るも気持ち悪さは無くなってお腹は空いたので、起きて軽く食事を摂りたろうも起こして相手する(たろうは可哀想すぎるのでわたしが起きれるまでずっと寝かせておいた)。
まだ体がだるいので、たろうをひとりで遊ばせながらベッドでうつらうつらしていたら、急に鍵が開いて彼の登場。わたしの返事には何も返さずに突然やってきたのだ。

え、このタイミングで来ますかね？
わたし寝込んでるって言いましたよね。

わたしの正直な心境

彼は日曜めいっぱいうちにいたことは過去に一度もない。だいたい自分の家のことをしたいからと言って、日曜の早朝に帰るのだ。
とりあえずかろうじて起きて、念のため聞いてみたら案の定そうだと答えてきた。

なおのこと、なんで来たのですか？

心配してきてくれたのね♡とは、もう思えない

ただ、わたしはようやく熱が下がりかけ、関節痛が落ち着きつつあり、食欲戻ったかもしれない状態。突然の訪問なので、冷蔵庫の中は何もない。なんなら翌朝のご飯すらない。出て行ける状態でもない。とりあえず聞くだけ聞いて再びベッドにもぐったら、さすがに「なんか買ってこようか？」と言ってきた。

彼なりの優しさなのだろう。それかついでに自分も買ってきて食べるつもりなのか？いや、もしそうなら病人の横で晩酌されても片付けるの誰よ、という話で。腹が立ってきたので「いい。Uber eatsもあるから。」と断る。

結果、彼も出かけず仕事(たぶん？たまにスマホいじってるからもう何してるかわからない)をしているので、わたしはとりあえず漢方の粉末を合わせてくれる中華粥のUber eatsを頼んで、勝手に食べて発熱の汗をシャワーで流し勝手に休む。
彼も適当に外で済ませてきてそっと隣に眠りにきた。もちろんいつものとおり、何も起きない。

日曜日

彼は7時前に起きていそいそと準備。当然ベッドが揺れるのでわたしも目覚めているが、このままだとまた前にやったように無言で出ていく気がしたので一応起きる。

いつもは朝シャワーを浴びる彼が、さすがに風呂掃除をさせるわけにはと思ったのか、シャワーも浴びずに服に着替えていた。「お風呂は？」と聞くと、昨日汗かいてないし帰ってからでも、と言う。
やはり気にしているのか？それとも別の理由か？

だったらやっぱり、なぜ来たのか…。
最後まで理解に苦しむ状態のまま、7時半前に見送る。滞在時間12時間未満。

そして昼1時過ぎに「突然伺って、すみませんでした」と他人行儀なLINE。なんだかなぁ…

＊＊＊

気持ちがここまで変わると、同じ行動でもこんなに受け取り方が変わるのか、ってくらいの変化でした。