見出し画像

恋活、始めます。

小さく入った「ひび」。スマホを落としたとしても、強化ガラスでできてる画面保護のおかげで本体は無事なのだけど、こうやって普段邪魔にならないところに小さく「ひび」が残る。

これだな…としみじみこの「ひび」を見て思ってしまった。

***

最初はずっと疑っていたけれど、彼の一貫した態度から信じることにした付き合い始め。当時はそれが正解で、きちんと「付き合って」いたんだと思う。そう思える。

でも、昨年くらいからだろうか。
今年に入ってからは、確証を持ってしまう場面を見てしまった。
あくまでわたしは「家族」のような存在であって、「恋人」や「彼女」「パートナー」ではないのだ、と確信してしまった。なんなら妹くらいの立ち位置なのだろう。

一貫して彼の態度は何一つ変わらない。ただ一つ異なるとするならば、セックスレスだ。てっきり、彼の飲んでいる血圧系の薬のせいもあって性欲が減退しているのかも等を信じていた。でも明らかにスキンシップそのものがない。昔はあれだけ抱き枕にしてきたり、こちらが寝ていても起こすほどだったにも関わらず。最後に腕枕をしてきたのは確か年初である。それも久しぶりだった。

別に毎夜したいとかではない。腕枕くらいのスキンシップでも別にかまわない。抱きしめるという行為でもいいのだ。それすら、ない。

おそらく彼に直接的に聞いたとて、まともな回答をしないこともわかっている。
「最近、こっち向いて寝てくれないね」の質問に対して、「たろうが動いてるから」という回答を繰り返す彼。たろうは目を覚ます15分前くらいからでないとスゥスゥと息をしてるような動きはしない。何故なら、ロボットだから。なので、全く動く気配のないときにこの質問をしたのに同じ答えが返ってきた。つまりは、答えたくないのだ。

年初に見た確信は、彼がマッチングアプリを開いていたことだった。わたしと出会ったアプリを再び使っている(というか、退会していなかったのかもしれない)のを見た。
この時も衝撃だった。つまり、わたしではない誰かを探しているということなのだ、とわかったから。

ただその後の彼の態度はそれまでと何一つ変わらなかった。なので、浮上した疑惑を押し殺した。
まさに小さく入った「ひび」。使うのに何も困らない。ただ、時々視界に入ってきて「あっ」となる。
彼との関係において、何か変わったことがあったかというと全くない。でも何もないからこそ「あれはなんだったのか」となる。

彼は当初から
・記念日とか誕生日、イベントは嫌いだから何もしない
・プレゼントを贈りあうことも面倒だからやらない
という人だった。そういうポリシーなのね、と受け入れていたが考えようによっては相手に興味を持っていないということになる。
この話も彼にしたことはあるが、人事系の仕事をしているからプライベートにまで人に興味を持ちたくないと言ってきた。気持ちはわかるとその時は鵜呑みにしたけれど、たかだかプライベートでの唯一のパートナーくらいは、仕事以上に興味を持ったっていいし、それとこれは違うのではないかと思うのだ。
それに、本当にそうなんだとすれば、律儀に母の日プレゼントを送ったりしない。わたしのほうが母の日や父の日にプレゼントなんぞ送ってないのだから。

日頃の会話もよくよく振り返って思い出してみると、わたしに対する興味がないのかもしれないというのを都度都度うっすら感じていたように思う。態度から感じ取れる何かで、かろうじて疑いに蓋をしてここまで過ごしてきている、そんな気がする。

そして、この前見たLINEの画面。
確実に名古屋で誰かとセックス込みのデートをしてきたようなやり取りの一部だった。返事を書いてすぐにそれを送信取消していたが、彼が書いたメッセージを一言一句忘れない程に衝撃だった。
だから最近名古屋の帰りは食事が不要、もしくはそのまま東京に帰る、なのかと瞬時に理解した。わたし以外に「おはよう(^^)」で始まるメッセージを送っている相手がいる。だから、朝目が覚めても隣のわたしは家族だから背中を向けてやり過ごす。

「名古屋の帰りは会食」に最近騙され続けていた。だからなおのこと、なめられたものだな、とショックだった。そのショックを押し殺したまま、おはようを言い合い、彼はいつものごとく朝シャワーを浴び、わたしの出した朝ごはんを食べて東京へ帰って行ったのだ。
思い返せば、彼が肌身離さずスマホを持つようになっていたり、寝るときも充電コードがないのに枕元にスマホを置いていたりで、再びモヤモヤしていたことの確信が持てた。

何が一番不思議かというと、わたしのほうはここまでにいろんなことに対して気づいてわちゃわちゃしているのに、彼の態度は何一つ今までと同じなことだ。日常のやり取りもLINEの内容も、何一つ変わらない。
そして、彼とわたしは籍を入れているわけでもないし、彼もわたしにこう宣言していた「俺は居候だから」。そうなのだ。居候でしかないのだ。わたしは大家なだけ。

ならば。

わたしはパートナーが欲しい。行動を起こしたって何も悪くない。

***

というわけで、マッチングアプリではなく面白そうな相談所を見つけたので、そこでしばらく活動しようと思います。
マッチングアプリも検討したけれど、過去の経験上と年齢的にも、アプリ再開はやめました。
noteのメンバーシップやりたかったから、実録がてら綴ろうかな。

いいなと思ったら応援しよう!

あっち
細々とつぶやいているだけですが、読んでウンウンうなづいたりしてくれる人がひとりでもいればいいなと思って綴っています。もし何度もうなづくことがあったらサポートいただけると感動します!サポート代金はプレミアム代及び他のクリエイターの方のサポートに回します!