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03/27(水)

ミミズを40年という年数をかけて研究した人がいる。
チャールズ•ダーウィンだ。

ダーウィンはミミズの観察研究をロンドンの地質学会において『土壌の形成について』という論文の中で発表し、その研究を継続して、『ミミズの作用による肥沃土の形成およびミミズの習性の観察』を出版した。1881年のことだ。
その翌年にダーウィンは73歳でその生涯を閉じる。

生涯の半分以上をミミズの観察研究に費やし、そしてその半生をかけた研究から引き出された結論は、
「全土を覆うすべての肥沃土は何度もミミズの消化器官を通ってきたのであり、また、これからも何度も通ることになるだろう」
この結論に対して、ちっぽけなミミズにそんな大きな仕事ができるわけはないという推測から、「ミミズのか弱さ、その小ささから考えて、ミミズがそんなことをやったとは到底考えられない」という反論が出された。しかし、ダーウィンは「それは単なる先入観から言っているだけで、事実の観察に基づくものではない」と応じて、「私の調査によれば、どんなに少なく見積もっても、1エーカーあたり、1年に約15トンの土を摂取し、排出している」と述べている。

目もない耳もない、手もなければ足もない。
色は黒くて、性格も暗そうな。
ミミズはそんな生き物だ。
ドロの上をはいつくばり、ドロの中にもぐりこむ。
ドロを食ってはドロを出す。
ミミズはそんな生き物だ。

そんなミミズが自分に与えられた口と消化器官を使ってやりとげる仕事も尊ければ、そんなミミズに注がれたダーウィンの眼差しも尊いものだ。

「神はおつくりになったすべてのものをご覧になった。見よ、それは極めて良かった」(創世記1章31節)