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【第一章】基幹システムとACCESSの連携-その①社員マスタをもっと便利に
基幹システム・Access・Excel・kintone・Power BI ぜんぶつないでDX化!までの道のり
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とあるちっちゃい会社の総務部に入社してから
会社の業務改善に取り組み
お得なツールを便利につなげてDX化
七転八倒 四苦八苦の珍道中の記録です
会社のIT環境を総ざらえ
総務の仕事をしながら
ちっちゃい会社の総務の仕事
「おーい 玄関の電球がきれてるぞぉ~」
「給湯器が壊れてるんだけどぉ」
から
「お~い なんだこれ~」みたいな
わけのわからないものも すべて総務部に集中してきます
そのうち
「こいつが書いた 始末書 いい感じに書き直してくれないか」
「お客さんからの会社状況調査書 作って提出しといて」
「今期の営業の成績は前期と比べてどうなんだ?」
だんだんとレベルアップしてきます
お客さんからの会社状況報告書や今期の営業の成績って
こんなのどうやって調べればいいの
どこかに誰かがこっそりと持ってるのかな
販売実績っていったいどうすればとれるの
会社の情報管理 じっくりながめてみました
基幹システムとACCESS の連携
会社には販売管理の基幹システムが導入されていました
な~んや あるやないの
そのシステムを利用すればいいんやない (^_-)-☆
この資格を持っている人は何人いる?ー社員マスタから
社員がどんな資格をもっているかという情報がいります
そして該当する資格をもっている人を抽出し
カウントすれば答えがでそうです 楽勝!
基幹システムの機能にマスタ類がいくつかあります
当然 社員マスタも
ところが 販売管理を主としているため
社員マスタの情報は最小限でした
社員コード 名前 部署 生年月日 など基本情報のみ
社員の資格を登録する場所など 余計な情報はありません
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みんなの持っている資格の情報って
どこにあるんだ~ぁ
そこで 基幹システムと ACCESS の連携です
なら いっそのこと ACCESS でつくってしまおう
この場合 注意することは
いちから ACCESS で社員マスタをつくると
すでに基幹システムで登録した基本的な情報まで
もう一回入力するのか ということです
二重登録は効率が悪く
利用者の手間を増やすことになります
せっかくの ACCESS システム
お~ぉ 便利になったわ~
と言ってもらわないと 意味がありません
基幹システムのなかの社員マスタを利用し
補足分をACCESS でつくるのです
最小の手間で 最大の効果を引き出します
まず
基幹システムの社員マスタをCSVでエクスポートし
ACCESS のマスタテーブルにインポートします
そして 資格テーブルを ACCESS でつくりました
資格テーブルには 基幹システムの社員コードとつなぐ『 社員ID』 と
資格の項目(資格コード、取得日付、資格番号、有効期限、メモ)をつくります
これだけあれば十分
資格コードから参照される『資格マスタ』を別につくります
その資格の名前や資格の種類を分類するための項目などを登録し
資格テーブルからは資格コードを登録するだけにします
資格テーブルをレコードソースにして
資格サブフォームをつくります
基幹システムから取得した社員の基本情報を表示する
メインフォーム(単票フォーム)を作成し
そこに 資格サブフォームを配置しました
このように社員の資格情報をテーブルで蓄積することによって
資格で抽出・集計し
会社でこの資格を持っている人は何人いる?
という問題に答えることができるようになります
入力を担当する部署は総務です
新入社員が入ったら まず基幹システムに社員の基本情報を登録します
そして ACCESS では その人の資格を全部登録します
社員が新しく資格をとったり 期限を更新したりしたら
総務部まで報告させ 随時 ACCESS を更新します
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総務の業務は少し増えますが
これがこの先 最大の力を発揮してくれること間違いありません
この資格を持っている人は何人いる?
この人が持っている資格は?
この資格 そろそろ期限切れの人は?
うちの会社に必要な資格を持っている人 いるのかな?
などなど いい感じです
応用すれば
資格だけではなく 健康診断の結果を登録することもできそうです
毎年 会社では健康診断をおこなっています
その結果を ACCESS で蓄積していくのです
会社にとって ヘルスチェックは重要です
うっすらと 感じていましたが
この会社 妙に血圧が高いひとの割合が異常に多い
産業医からの注意が毎年あります
労働基準監督署へ健診の結果を提出しますが
「あ~ やっぱり 血圧高い方多いですね ははは」
お 労基にまで こんなことで認知されているわ
従業員の健康状態を把握しておく必要がありそうです
このシステムを使うことで
個人ひとりひとりの健康状態の推移や
血圧が高い人は何人ぐらいいるのか
要治療の社員には 健康への意識をもってもらうため注意を促す
といったことにも役に立ちますね
ACCESS で従業員の健診結果の見える化 価値がありますね
他にも 通勤車両の情報を足して
『おい 僕の営業車の前に停まっている車 誰のん?
お客さんのところに行けないよ~』といった場合
車番がわかれば 検索して誰の車か特定するのも簡単です
『1234番 赤い車~ もうっ!」
『山田さん すぐに車 どけてねぇ』と とても便利です
ACCESSシステムを各部署で活用
これを総務だけで利用するのはもったいない
他部署から 資格や通勤車両に関する問い合わせが
総務に集中しました
それで
基幹システムからとった社員マスタテーブルと
ACCESS でつくった 資格サブテーブルや健診サブテールを
バックエンドデータベースにまとめ共有サーバーにおき
フロントエンドは各部署で活用できるように
フォームをカスタマイズして配布しました
総務では全データがみえ 更新ができるようにしました
各部署に配布した ACCESS は
その部署が必要な項目だけが見えるように そして
修正など更新ができないようにセキュリティをかけ
閲覧のみのフォームを提供しました
きっとこれまで
各部署で必要な情報は 各担当が工夫して
EXCEL で自分だけの業務のために 作って持っていたでしょう
ただ その情報が常に最新かどうかです
常にひとりひとりがその EXCEL を更新しないといけません
新入社員の追加や 退職者の削除
情報の変更修正などが煩雑になり
非効率的であいまいな情報管理といえます
基幹システムと ACCESS を連携することで
社員に関するあらゆる情報がまとめられ
情報の共有化・一元管理ができるようになりました
次は会社の販売実績はどうやって? です