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LPICレベル2(201,202)合格後に考えた、使うべき教材と攻略法 Ping-tを使わない勉強方法

2024年にLPICレベル1(バージョン5.0)とレベル2(バージョン4.5)を取得したが、取得後に「この教材をこう使っておけば良かった」と思うことが色々あるので、色々な人に見えるよう共有しておくことにした。
これから勉強する人が参考になったり、既に合格した人が「こういうやり方もあるのか」と思ったりしたら幸い。
他の体験記とは違うことがいくつも書かれているので、これから勉強する人だけでなく合格済の人も読んでいただければ幸い。
LPICがどういう試験なのか、試験範囲はどこなのかについては他のサイトを見て、どうぞ。


以下、レベル2で使うべき教材や使えるサイト等を挙げる。


教科書
LPICレベル2: Version4.5対応(通称小豆本)


問題集
Linux教科書 LPICレベル2 スピードマスター問題集 Version4.5対応(通称スピマス、白本)



無料で使えるサイト
touch-q

学易(がくやす)

下記YouTubeの動画

その他色々


俺はまず教科書の小豆本を読み進め、次にスピマスの問題集、学易の問題、YouTubeの例題の問題を覚えていき、更にtouch-qにも触れておく、といった流れで勉強していった。

教材をどう使えば良いか、一つずつ解説していく。

まず教科書について

レベル1には黒本があるが、2024年12月現在LPICレベル2に対応した市販の教科書は小豆本だけ。
正直わかりづらいので、最初に読むときは理解できなくても仕方ない。問題集を進めたり実機で確認したり等をして徐々に理解していけば良い。
巻末の模擬試験はやらなくても良いが、不安ならやっても良い。
ただしこの後に紹介する問題集やサイトの方が精度が高いので、労力はそちらに費やした方が良いと思う。


次に問題集

スピマスの問題はレベル2でも本番の試験と似たような形式になっており、これを一問ずつ覚えていく。
LPICレベル2の勉強はこのスピマスの問題を解くのが中心になるが、出題率が高い問題がレベル1とは少し違う。
出題率が高い順に
巻末の模擬試験あわせてチェック!>重要度3>>重要度2>>>>>(本番では出題されない壁)>>>重要度1
レベル1と同様に模擬試験は試験本番での出題率が非常に高く、60問中20〜30問程度は似たような(若しくはほぼ同じ)問題が実際に出題される。
確実に答えなければならない60問である。
レベル1と違うのが「あわせてチェック!」の欄。
問題によってはこの欄が記載されているが、ここの出題率が重要度3と同じかそれ以上に高い。
問題として掲載されてはいないが、出題率は高いので出題されても答えられるように対策が必須。
重要度3と重要度2もレベル1同様に出題率がそこそこ高いので、確実に抑える。
重要度1はほぼ出題されない。
「あわせてチェック!」について触れられていない体験記が多いので触れておいた。
なお、相変わらず解説の癖が強い。



続いてtouch-q

LPICレベル本番と似たような問題(というか全く同じ可能性が微レ存?)を無料で解けるサイト。
レベル2までであれば登録等も不要。
LPIC特有の機械翻訳の日本語を擬似体験することもできる。
スピマスには無い問題も多く、これをやったおかげで本番で解けた問題が多いので、是非ともやっておくべき。
ただし解答が間違っている問題がちらほらあるので注意。


レベル2から使えるのが学易。
登録は必要だが、レベル2は無料で使える。
本番で訊かれやすい問題が50問前後載っており、通勤中や休憩時間などの隙間時間にスマートフォンで片手間で問題ができる。
当然やっておくべき。
なおレベル3以降は有料だが、2024年現在のバージョン3.0に対応しているのが300のみで、303はバージョン2.0のまま、304に至っては305と306に分割されていない。

LPI日本支部がYouTubeに挙げているLPIC2の動画について
201と202でそれぞれ10問ずつ扱われているが、全て出題率が高く、201に至っては10問中7問が俺が受けた際に出題された。202も5問出題された。
無料で5,6問取れるようなものなので、絶対に全問暗記するべき!
この動画以外にも、実際にサーバーを構築する過程等、理解を深められる動画が複数あるので、視聴して損は無い。



202だけだが、下記のようなサイトもあったので参考になるかもしれない。



補足
Ping-tについて

俺は使わずにレベル2まで合格できたので、個人的にはPing-tは必須ではないと考えている。
レベル1と同様に問題数が必要以上に多く、合格後に問題を見てみたものの問題自体が本番の試験に則していないものが多い。
レベル1と同様、Ping-tだけしかやっていないと本番の試験で痛い目を見る可能性がある。
特に202に関しては要注意。「202の対策をPing-tだけでやるのはあまりオススメできない」と言っている人が一定数いる(たとえばLPICの試験を全てパスした某バンドマンの方は、自身の動画内でPing-tの202に関して苦言を呈していた)。
確かに解説が詳しいが、それはPing-t上で出題される問題についてのことであり、実際の試験でそれが問われるかどうかは別問題。
レベル2は試験範囲が広いので、出題されやすい箇所を重点的に学習できるスピマス等をやった方が、俺は効率的だと思う。
もしPing-tで勉強するなら、問題を解くよりも解説に書かれていることを暗記・理解することが重要だと思う。Ping-tの問題はそのままの形ではほとんど試験に出ないので、Ping-tの模擬試験で9割以上答えられるからといって試験で確実に合格できるわけではない。


以上、総括
・教科書は小豆本しかない。
・スピマスの模擬試験は絶対に全問覚える。
・スピマスの「あわせてチェック!」は絶対チェック!!
・学易は片手間でできるのでやっておく。
・LPI日本支部の例題を用いた解説は10問全て暗記必須。
・touch-qで怪しい日本語に慣れておく。
・Ping-tは必須ではない。Ping-tの問題自体を暗記してもあまり意味はない。



他の体験記では触れられていないことを色々と書いたので、これから勉強を開始する人の参考になると嬉しい。

















以下、あまり大きな声で言えないこと
実は下記のようなサイトで本番とほぼ同じ問題ができる。

https://www.dumpsbase.com/freedumps/lpic-2-202-450-dumps-questions-free.html

「LPIC 201 dump」のように調べると怪しい問題集が出てくる。基本的に有料だが、サンプル問題など一部無料で使えるものがあるので、それをかき集めるのも一種の攻略法ではある。
でもこういう問題集はそれ自体がグレーだからなあ…

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