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ライブでのいわゆる「Aメロクラップ」に関する個人的見解
2020年2月〜2023年3月にかけ、ライブ開催そのもの、ライブ中に観客が大声を上げることを自粛するよう政府から要請が出ていたのは記憶に新しい人も多いと思う。
その間我々観客はライブ中に何ができたかというと、以下の2つくらいだろう。
・腕やペンライトを振る
・演者の踊りを真似る(振りコピ)
・クラップをする
ライブ中に声が出せなかったため、演者からの声掛けに音を出す形で応答する手段がクラップしか無かった。その期間が3年も続いてしまった。
そして声が出せない分だけクラップをすることが多くなった結果、曲の1番の出だしから曲調が変わるまでの間に4つ打ちのクラップをすることが定着してしまった(以降この行為のことを『Aメロクラップ』と呼称する)。
2023年3月以降、政府からの要請が順次緩和されて声出しが徐々に可能になっていったが、このAメロクラップは2025年1月現在も様々なライブで定着してしまっている。
観客の誰かがクラップし始める
→つられて近くの観客もクラップし出す
→会場中でクラップが鳴り響く
といった具合にだ。
アイコンの通り、俺はよく『ラブライブ!』関連のライブに参加するが、その傾向は他の作品やアーティストに比べて顕著だと感じている。アニソンフェスに行くと、ラブライブ!の盛り上がる曲ではクラップの聞こえ方が他とは全然違うからだ。
俺も以前はこの行為をしてしまっていたが、Aメロクラップに適していない要素を含む曲にもAメロクラップが入ることに違和感を覚えて以降、どの曲でもやらないようにしている。何なら演者からAメロクラップを煽られたとしてもやっていない。
その「Aメロクラップに適していない要素」とは、具体的には次の3つだ。
①Aメロ以外でクラップする箇所がある
②後ろで鳴っているバス等の音が4つ打ちでない
③曲の雰囲気に合わない
ラブライブ!の曲、特に虹ヶ咲関連の曲を例に上記3つを解説する。
①Aメロ以外でクラップする箇所がある
例)Eternal Light、OUR P13CES!!!、サイコーハート、届かない星だとしても、etc
これらの曲はBメロ、間奏、サビ等のAメロ以外のパートでクラップが入るが、クラップ音がAメロに含まれていない。にも拘らずAメロクラップが定着している曲だ。
他のパートでクラップをするのにAメロでもクラップしなければならない理由は無いし、こういった曲で無闇矢鱈にAメロクラップをすると、周囲の観客から「こいつ予習してないだろ」と思われかねない。
極端な話「僕はニワカです」と公言しているようなものだ。
②後ろで鳴っているバス等の音が4つ打ちでない
例)Just Believe!!!、No brand girls、etc
4つ打ちの音に合わせてクラップするならともかく、そういう音でもないのにクラップを入れるのは①と同様に曲への無理解を疑われる。
なお前者のジャスビリに関してはサビ後半もクラップが定着しているが、これも4つ打ちの音が無いのでクラップにそぐわない。
後者のノーブラも、Aメロの2小節目で4つ打ちが終わるわ5小節目から違うメロディーになるわで全く合わない。2024年のSpecial Talk Sessionにおいて3公演全てでノーブラが披露されたが、公演中に「そんなクラップはFinal以前で入れてないだろ」とツッコミを入れたくなった。
③曲の雰囲気に合わない
例)Cara Tesoro、水彩世界、眩耀夜行、Edelied、etc
Aメロクラップを極力控えるべき部類。
これらの曲のAメロは、本来は何も音を立てずに曲の雰囲気、演奏、歌声を味わうべきだが、何故かAメロクラップが定着してしまっている。
雰囲気を壊すだけでなく演者の歌声や演奏までもかき消し、周囲の観客の鑑賞の妨げになる。
こういった曲でのAメロクラップは厳に慎むべきである。仮に近くの観客がやっていても絶対につられてやってはならない。
悪意が無い分、家虎や光害よりも悪質。
※Cara Tesoroに関しては①と②にも当てはまる。また2番Aメロでは少しクラップが入れられる。
総括
声出し禁止期間はともかく今は声が出せるんだから、何も考えずにとりあえずクラップするのはやめないか?っていう話