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LPICレベル1(101,102)合格のために使える参考書や教材 〜小豆本より良い教科書とPing-t以外の問題集〜

2024年にLPICレベル1(バージョン5.0)とレベル2(バージョン4.5)を取得したが、取得後に「この教材をこう使っておけば良かった」と思うことが色々あるので、色々な人に見えるよう共有しておくことにした。
「とりあえず小豆本とPing-tをやっていれば大丈夫!」と宣う人がかなり多く見られるので、それに異議を唱えたいというのもある。
これから勉強する人が参考になったり、既に合格した人が「こういうやり方もあるのか」と思ったりしたら幸い。
他の体験記とは違うことがいくつも書かれているので、これから勉強する人だけでなく合格済の人も読んでいただければ幸い。
LPICがどういう試験なのか、試験範囲はどこなのかについては他のサイトを見て、どうぞ。
※noteを書くのが初めてなので、読みにくくても許してください何でもしますから(何でもするとは言ってない)


以下、レベル1で使うべき教材や使えるサイト等を挙げる。


教科書(と問題集)
徹底攻略 LPIC レベル1教科書&問題集[Version 5.0]対応(通称黒本)

問題集
LPICレベル1スピードマスター問題集: Version5.0対応 101試験、102試験対応(通称スピマス、白本)


サイト
touch-q


まず教科書の黒本を読み進め、次にスピマスの問題集を解けるようにし、参考としてtouch-qにも触れておく、といった流れで勉強すれば良い。

なぜこれらの教材が良いのか、どう使えば良いか、一つずつ解説していく。


まず教科書について

様々な体験記を読んだが、LPICレベル1の教科書として小豆本ばかり勧められている。しかし個人的には断然黒本の方が良いと考えている。
理由は以下の通り。
・小豆本よりも理解しやすい
・巻末の模擬試験の的中率が小豆本と比べて高い
後者に関しては、特に102の方で効果を発揮する。
102は、スピマスに記載されていないが試験には出る、といった問題が黒本の巻末の模擬試験に記載されていることが多いので、教科書としても問題集としても黒本が良い。
というか、小豆本は内容がわかりづらい上に載っている問題が本番では見ないようなものが多く、正直勧められない。実際に試験を受かる上ではほとんど役に立たなかったし、レベル1に受かった後で本屋で黒本を読んで「うわ最初からこっち使っとけば良かったじゃん…」と後悔したのは個人的に記憶に新しい。
他の体験談や合格体験記ではこの黒本が紹介されていることがまずない(冗談抜きで見かけない)が、おそらく黒本が出版されたのが2023年10月と最近であり、知名度が低いせいで結果的に小豆本ばかり紹介されている可能性が高い。
2023年10月以前は選択肢が小豆本しか無かったし、2024年12月現在でもレベル2は小豆本しか無いので、仕方ないことではあるが。



次に問題集

スピマスの問題は本番の試験と似たような形式になっており、これを一問ずつ覚えていく。
LPICの勉強は、このスピマスの問題を解くのが中心になる。
有名な問題集で、多くのLPIC受験者がこの本を紹介しているが、どの問題の出題率が高いかが書かれていることが少ないのでここで挙げる。
出題率が高い順に
巻末の模擬試験>重要度3>>重要度2>>>>>(本番では出題されない壁)>>>重要度1

模擬試験は本番同様に60問あるが、出題率が非常に高く、60問中20〜30問程度は似たような(若しくはほぼ同じ)問題が実際に出題される。
この模擬試験は、個人的には仕上げで使うものではなく確実に答えなければならない60問だと考えている。
また重要度3と重要度2も出題率がそこそこ高いので、確実に抑える。
重要度1はほぼ出題されないが、参考程度に見るのは良いかもしれない。
101はこのスピマスの問題ができればほぼ合格可能だが、102は黒本の模擬試験の問題も抑えた方が良い(1敗)。
ただ、このスピマスは解説の癖が強く、単純にわかりづらかったり、試験にはあまり関係のない事柄が数ページに亘って書かれていたりすることが多い。前者は黒本や有識者のサイトの閲覧、実機確認等をし、後者は適度に読み飛ばすのを推奨する。


最後にtouch-q

レベル1に受かってから知ったサイト。
LPICレベル本番と似たような問題(というか全く同じ可能性が微レ存?)を無料で解けるサイト。
レベル2までであれば登録等も不要。
LPIC特有の機械翻訳の日本語を擬似体験することもできるので、やっておいて損はない。
AmazonのLPIC関連の本ではレビューでこのサイトのことがよく書かれているが、何故か合格体験記ではあまり見かけないので明記しておく。
ただし、解答が間違っている問題がちらほらあるので注意。



補足
Ping-tについて

こういったベンダー系資格を取る上でまず言及されるPing-tだが、俺は使わずにレベル2まで合格できた。そのため個人的にはPing-tは必須ではないと考えている。
一応101だけ無料で使えるが、いかんせん問題数が多く(と言うより多過ぎる)、合格後に初めて問題を見てみたが見覚えのある問題が少ない。
問題自体が本番の試験に則していないものが多く、Ping-tだけしかやっていないと本番の試験で痛い目を見る可能性がある。
コマ問も多過ぎる。黒本やスピマスに載っているものだけで十分。
また「Ping-tだけでLPICに受かった」という体験記が多いが、それと同じくらい「Ping-tだけやっていたら落ちた」という体験記も多い。
解説が詳しいのはメリットだが、多過ぎる問題数とその解説を理解するのにかかる労力を考えると、スピマスや黒本模擬試験をやった方が効率的。
色々思うところを書いたが、Ping-tは下記のように使うのが良いと考えている。
・問題を解くだけではなく解説も理解する。問題の丸暗記は厳禁。
・載っている問題は、そのままの形ではほとんど試験に出ないと思うことにする。
・捻った形で問われても答えられるよう、理解を優先する。



以上、総括
・教科書は小豆本ではなく黒本を使うべき。
・黒本は模擬試験を必ずやっておく。
・スピマスの模擬試験は絶対に全問覚える。
・touch-qで怪しい日本語に慣れておく。
・Ping-tは必須ではない。もし使うなら理解することを最優先に進めるべき。



他の体験記では触れられていないことを色々と書いたので、これから勉強を開始する人の参考になると嬉しい。












え?
時間がないからもっと厳選された問題集を紹介しろって?
しょうがねえなあ(悟空)


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