興味がない
研究をしていると、研究者はだいたい性格が悪いなと思う。
無論、意地悪をしてくるとか、圧力をかけてくるとかではない。
ただその性格の悪さが人への興味の無さによるものであり、興味無いが故に、冷たく感じる、もしくは合理的に人に接することができるということだ。
私の指導教授などは、ゼミ生の誰かが失踪しても、特に何も思わないだろう。(表面上はそれに付随する行動を取るだろうが)
私も何も思わない。「失踪したな」とだけ思う。人が人に与える影響など、たいしたものではないと考えているのかもしれない。
事実、いまゼミ生の中には不登校のような状態になっている学生もいるが、別にそれは彼の問題であって、誰も彼を動かすために何か行動を起こしたりはしない。我々が関与する問題ではない。大学に来なければならないと思うのは私の主観だ。来なくていいと思うのは、その人の主観だ。
このように、研究者は自他の区分をきっちり引いている人が多いなと思う。
そういう人間関係が私は好きだ。
好きだ、というだけの話であるが。