清潔感
私の清潔感って見栄え重視だな、と思うことが多々ある。
爪や肌のことではなく、部屋の掃除に関することだ。
例えば私の場合、清潔感を最も気にする場所は「ベッド」だ。
枕や布団、シーツなどは毎日コロコロし、ファブリーズをかける。めちゃめちゃかける。そして綺麗に整える。見かけはかなり綺麗だ。
だが、この布団、ファブリーズはかけているが実はもう二ヶ月は洗っていないし、シーツも前に洗ったのがいつだか思い出せない。枕カバーだけは一週間おきに替えているが、その下の枕も洗った覚えがない。
そう考えると、一見綺麗に見えるこのベッド、顕微鏡レベルだとかなり汚いのではないだろうか。
こういうことは他にもある。
例えば、私の部屋は大体、物の置き場所が定まっており、ちょっと整理すれば部屋がすぐに片付く。狭い部屋だが、小綺麗に整えてある。普通に整理整頓上手だと思われるだろう。
だが、よく見れば本棚に埃が溜まっているし、床はクイックルワイパーをかけただけだ。キッチンは油で汚れているし、トイレ掃除は来客があるときにスクラビングバブルをするだけ。
クローゼットの中は汚いし、キッチン下の収納なんて酷いものだ。皿も洗ったらすぐに使うという理由で、ずっと水切り場にある。ベランダの掃除はしたことがない。
一見綺麗に見えるが、このように見えない場所はほったらかしにしているスタイルが、私の清潔感である。
これがまあ、掃除の話だからまだいいが、マスクの下のヒゲとか、肌荒れとか、見えない場所の毛の処理だとかの話にまで及んできたらもう終わりだ。どうか心の清潔感までは失わないことを願う。