DeNA QA Night #3(チュートリアル)参加レポート(その1)
■はじめに
2019年9月4日(水)に行われた「DeNA QA Night #3 (チュートリアル)」の参加レポートになります。記録・記憶違いにより内容に誤りがあるかもしれませんが、ご容赦ください。
■チュートリアル
テーマ:「テスト観点リストによるテスト設計支援」
【チュートリアル概要】
本チュートリアルでは、SS2019での発表をベースにまず取り組みの背景や課題、目的を示し、次に取り組みの成果であるテスト観点リストを概説します。(上記発表ではテスト観点リストを標準テスト観点と呼んでいる)
そして、演習を通して実際にテスト観点リストを利用しながらテスト設計を行います。
ということで、DeNA社の品質管理部が作成中の標準テスト観点を利用したチュートリアルを受けました。内容はざっくりと以下のような感じ。
・チュートリアル目的説明
・標準テスト観点の作成背景
・テスト分析、テスト条件(テスト観点)、テスト設計の説明
・標準テスト観点リストの利用方法の説明
・サンプル仕様書(アプリ)を利用したテスト設計(経験ベース/標準テスト観点利用)
▼標準テスト観点の作成背景
DeNAでは要員のドメインスキルのばらつきにより、観点漏れが問題となっていた。しかし、ドメインスキルの不足・ばらつきを補うようなツールや資料がなかったため、今回の標準テスト観点作成に至ったとのこと。
※今回のテスト観点に標準とつく理由
ドメインを「アプリ固有(配車、歩数計等)」と「標準(ログイン等)」の2つに大別し、各QAチームで利用できる「標準」を対象に作成したテスト観点であるため。
▼サンプル仕様書(アプリ)を利用したテスト設計
時間が限られていたこともあり、あらかじめ作成されたテスト仕様書について不足点を追記する方法で進められました。
1.各自の経験で不足点を追記 → 隣の方と議論
2.標準テスト観点を利用して不足点を追記 → 隣の方と議論
私はアプリのテスト経験が無いため、1.ではあまり観点を抽出できず、2.でテスト観点を見たときに自分のドメインスキル不足を痛感しました。
(ドメインスキルって本当に重要っすね・・・。)
■まとめ
今回のチュートリアルと通じ、標準テスト観点が「ドメインスキル不足要員の教育」や「テスト漏れ防止」に有効であると実感しました。
また、仕様書のレビューで標準テスト観点を活用して初期段階での検討漏れを削減する方法もおススメということで利活用の幅はかなり広そうです。
今後、正式版リリースがあるそうなので期待して待ちたいと思います。
最後にDeNA河野様、関係者様にお礼申し上げます。
チュートリアルを受講させていただき、有難うございました。