Before sunrise

思い出はいつもきれいだ。
私は、いつでも、あるような無いような思い出を引っ張ってきては、このような綺麗なものに自分を不自然なくらいに自然に結びつけてしまう。
人は想像の中で生きていけると思う。
ゆめかうつつか。


長いこと気になっていた映画。
Before sinriseはBefore sunset、Before midnightの三本シリーズの最初の作品。
リチャード・リンクレイターさんのラブロマンス金字塔らしい。

外国人(最近はもっぱら外国との繋がりも気薄で、どの国の人もひっくるめてこう呼んでしまう自分)っぽいなぁって思った。

口説くのがどこでも当たりまえなところ
ダサい仕草とかヘンテコな踊りがかっこよく見えるところ
雑談が大いに政治や宗教の話なところ
急にスイッチが入ってキスがはじまるところとか。

もう戻れない戻らない
いつかパートナーができて、うんざりした時に
ふと、キラキラした思い出として思い返す存在となることを前提で、
ワンナイトオンリーを楽しむ二人。
しかも交わらないってところが絶対いい。なんて素敵なんだ。

君のきれいな思い出なんかになりたくない。
言われたことあるな。
本当に綺麗ないまでも一番素敵で大好きな時間と人と空間だった。
こうやって、思い出す。どんどん形而上的に。

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