コロナで生活が成り立たなくなりそうなあなたへ
この文章では、新型コロナウイルスにより生活が成り立たなくなりそうなあなたへ、今すぐやるべきことを紹介します。
なお、ここでの生活が成り立たないの定義は、休業等により減収が見込まれることとし、感染による体調不良は含めません。
また、この文章は執筆時点（2020年4月10日）の情報です。
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コロナで生活が成り立たなくなりそうなあなたが、今すぐやるべきたった１つのこと
1. 厚労省設置のコールセンター（ 0120-46-1999 ） へ電話をする
受付時間：9:00～21:00（土日・祝日含む）
死ぬ前にとにかく電話をしてください。
「助けてほしい」としっかり言うことが大切です。
（連絡先詳細）
厚生労働省＜個人向け緊急小口資金・総合支援資金相談コールセンター＞
全国社会福祉協議会 https://www.shakyo.or.jp/index.htm
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心と時間に余裕があるあなたがするべき6つのこと
１.居住地の社会福祉協議会の電話番号を調べる
２.電話をかける。通常は平日9時～17時にやっている
３.「コロナでヤバいから助けて」と話す
４.面談日程が組まれるので書類を揃えて提出する
５.貸付金20万円が振り込まれて安心する
６.貸付金返済に向けた計画を立てる
もしもあなたの心と時間に余裕があれば、お住いの市区町村の社会福祉協議会の連絡先へ直接電話をしてください。今回紹介する緊急小口資金の制度は、市区町村の社会福祉協議会にて受付をしております。
（参考）
東京都社会福祉協議会： https://www.tcsw.tvac.or.jp/
千葉県社会福祉協議会： http://www.chibakenshakyo.com/
埼玉県社会福祉協議会：https://www.fukushi-saitama.or.jp/site/
神奈川県社会福祉協議会：http://www.knsyk.jp/
◎各所の役割
厚労省コールセンター：制度全般の案内を受けられる。
都道府県の社会福祉協議会：市区町村の社会福祉協議会を束ねる。
市区町村の社会福祉協議会：今回申請する制度の申請を受け付けている。
どこへ連絡しても必要な情報を得られます。しかしながら、申込先は市区町村の社会福祉協議会になるため、余裕があれば居住地の社会福祉協議会を調べて連絡をしましょう。
よく分からない場合や、お急ぎの場合は、4月11日に厚生労働省が設置した専用のコールセンター（ 0120-46-1999 ）へ連絡してください。
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さて、ここからは自身の経験をもとに、主にディズニーで働くキャストへ向けて、実際の流れを説明します。
夢の国で働くキャストの現状を知りたくない方は購読をご遠慮ください。
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◆はじめに
この文章は、ディズニーリゾートの5月中旬までの休園延長発表により生活の困窮が見込まれるディズニーキャストへ向け、緊急小口資金（20万円の無利子貸付）の制度を紹介するものです。
◆自己紹介
・アトラクションキャスト
・週5勤務（土日含む）
・勤務歴1年以内（Aキャスト）
・手取り月収12万円～15万円
・東京都在住
・休園による減収のため、次月度家賃が払えなくなる見込み
・生活福祉資金（緊急小口資金）を申請
◎現在ディズニーで働くキャスト（準社員）の状況
・2月29日から5月中旬までパーク休園（4月9日現在）
・労基法26条に基づき、平均賃金の6割が支払われる
・給料は末締め翌25日払い（休園による減収が影響されるのは4月25日付けで振り込まれる3月分給料から）
◆紹介する制度
申請が通ると、1年間無利子で20万円の貸付金が受けられます。
生活福祉資金 緊急小口資金（特別貸付）
金額：一括20万円（一度のみ）
交付までの期間：申請後一週間以内
返済期限：交付1年後から2年以内（24回払い）
保証人：不要
◎制度申請の方法
1. 居住地の社会福祉協議会へ連絡する
2. 面談日程が組まれる
3. 必要書類を揃えて行く
◎必要書類
・身分証
・印鑑（銀行印が望ましい）
・住民票（世帯全員の記載有のもの）
・通帳（給与振込が分かるものと、税金や公共料金の支払いが分かるもの。なければスマホでOK）
◎上記以外で持って行ったもの
・cast infoメールが届いたスマホ（休園日延長と6割支給のエビデンス）
・健康保険証（オリエンタルランド勤務証明のため）
・勤務実績表（郵送で送られてきたもの＆今までの分）
・社員証（使わなかった）
※なお、東京都港区では、住民票など各種証明書類の取得手数料が無料となります。既に取得した方も対象です。詳細はリンク先を確認の上、電話でお問い合わせください。港区以外にお住まいの方は、各自の自治体へお問い合わせください。
東京都港区：新型コロナウイルス感染症拡大に伴う融資あっせん等に必要な各種証明書の手数料を無料にします。（https://www.city.minato.tokyo.jp/houdou/20200410-2_press.html）
◎申請面談の流れ
当日は事前の電話で予約した時間に行き、まず必要書類の確認から行う。本来であればコロナによる減収が通帳で確認できることが必要。
しかしながら、影響がもろに反映される3月分給与の振込前だったため、castinfoメールで休園の根拠を示しつつ、勤務実績表で確認を取った。
4月25日付給与振込以降であれば、勤務実績表はいらないと思われる。
結果として、申請から1週間以内に20万円の貸付金振込となる旨の説明を受けた。
◎申請面接所感
ディズニー休園は周知の事実のため、ディズニーキャストであることを証明できれば、申請は通ると思われる。
国に頼ることに対して罪悪感半端なかったが、めちゃくちゃ親身に相談に乗ってくれた。
やはりお役所仕事はスピード感に限界があるため、困る前に早めに相談した方が良いと感じた。
◆制度利用の上での注意点
・緊急小口資金（20万円）は貸付金。つまりは借金である
・利息はゼロなので民間で借りるよりは良い
（参考）
民間で20万円を24回払いで借りた場合
借入額：20万円
振込：即時
返済期間：24回
返済開始：翌月から
月々：9,984円
総返済額：239,627円
年利：18％
日本国政府制度利用の場合
借入額：20万円
振込：申請から1週間ほど（実測値：初回問合せから3週間での振込）
返済期間：24回
返済開始：1年後から
月々：8,330円（最終回8,410円）
総返済額：200,000円 ※免除の可能性あり
年利：0％（延滞利子：年利3% ※無連絡延滞の場合のみ）
◆おわりに
この文章は、ディズニーで働く仲間へ向けて書いたものです。使えるものは利用し、パーク再開までにまずは自分の生活の確保をしましょう。
今後どうなるか分からない今は、各自がそれぞれ出来ることをして、パーク再開に備えましょう。
（補足）利用できそうな他の制度の概要
◎福祉資金 緊急小口資金（特別貸付）
金額：一括20万円（一度のみ）
交付までの期間：申請後一週間以内
返済期限：交付1年後から2年以内（24回払い）1年間は据置
◎総合支援基金 生活支援費（特別貸付）
金額：月額20万円（2人以上世帯）×原則3か月
月額15万円（単身世帯）×原則3か月
交付までの期間：申請後一週間以内
返済期限：交付1年後から10年以内（120回払い）
◎住宅確保給付金
離職者向けの制度。家賃に対する補助金が支給される
（東京都１級地の場合 単身世帯：53,700円、２人世帯：64,000円）
支給期間：原則3か月
週1でハロワに通うことが前提
◎生活保護
最終手段
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◎個人的に思っていること
以下、個人所感です。
◆観測しているSNSなど周囲の反応
・家にいるだけで6割も給料が貰えるなんていいな、という感想
・「ディズニーで働きたい」と思っていても、多くの人はその待遇面の低さから諦めて、自分を納得させて一般企業に勤めているんだ、という自己責任論
・貯金してないのが悪い、という批判
◆オリエンタルランドからキャストへの説明
・オリエンタルランドから一般キャスト向けへ休園が発表されたのは2月28日（休園前日）の午後
・2月28日インパ中にプレスリリースを見たゲストから、休園について質問を受けて知ったキャストが一番情報が早い
・クロックイン・アウト時の朝礼・終礼にて正式に発表。今後どうなるかは協議中で未定とされた
・4月9日現在も情報はプレスリリースが一番早く、キャストへの情報提供はプレスリリースを引用した形での一括メール送信（cast info）
◆筆者の今後
・これから知人の伝手でアルバイトをする予定
・借金状態は嫌なので貸付金は稼いだ金で繰り上げ返済を目指す
・正社員の職探し中であり、今後も面接が控えている
・将来的には、ディズニーキャストで得た世界一の接客技術と世界一の教育、研修技術を広め、人々を幸せにしたいと考えている
◆制度申請しようとしたきっかけと目的
目的があってディズニーでキャストをしていたが、アルバイトでは生活が成り立たないため、貯金を切り崩しながら4月を目途に求職中であった。新型コロナによる影響で生活が困窮することとなり、制度活用に至る。幸いにも関係が良好な家族が健在のため、無利子の借金は家族からも可能だが、20代後半のいち社会人として、自己の責任において国の制度活用を選択した。
私は今回のコロナがなかったとしてもキャストを辞める前提で動いていたが、素晴らしい仕事をしている他のキャストへ向け、お金のことが原因で仕事を辞めてほしくはないと思い、体験談として語れるようにと制度活用をした。もし、この制度を活用することによってキャストを続けるという選択肢が復活する人がいれば、大変嬉しいと思う。
なお、この福祉制度はディズニーキャストに限らず、コロナで減収したすべての日本国民へ適用されるものである。本制度はもともと存在した制度をコロナ向けに利用できるよう通達がなされ、展開されているものである。この文章が制度を必要とする層に届き、すべての国民が一日でも早く日常を取り戻せるような手助けとなれば幸甚だ。
2020年4月10日 自室にて。
（更新履歴）
4月12日更新：厚労省が個人向け緊急小口資金等の特例貸付に関する相談コールセンターを設置のため、一次連絡先をコールセンターへ変更。それに伴い記事内文章を改訂。
以上