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【レポート】大阪大学でイノベーション・アイデアソン合宿を実施しました!
アカリクは、大阪大学「『社会と知の統合』」を実現するイノベーション博士人材フェローシップ」における人材育成・異分野交流の取組として、イノベーション・アイデアソン合宿の企画・実施を行いました。
取り組みの概要
合宿は1泊2日で、大阪大学「『社会と知の統合』」を実現するイノベーション博士人材フェローシップ」および「超域イノベーション博士課程プログラム」に選抜されたさまざまな分野の博士前期・後期課程学生20名が集まり、大阪大学の教職員7名、アカリクの講師2名とともに学びを深めました。
イベントのタイトルにある「アイデアソン」は、アイデアとマラソンを組み合わせた言葉で、時間をかけて限界まで考える「思考耐久レース」を表しています。テーマは「人の生活を変える新しいサービスまたは商品を”異分野融合”で考える」。異なる分野の学生 の人同士が4人1組になり、それぞれが普段行っている研究や興味・関心を持ち寄って、それらを活用しながら2日間かけて、アイデアを創出していきました。
プログラムは、アカリクが提唱する採用モデルである「イノベーションサミット」をベースとしながら、イノベーション創出体験や異分野同士の学生ネットワーク構築といった大学院生の体験をより強化した作りにアレンジした形で実施されました。
イベントレポート(1日目)
1日目は、事前ワークの成果物を持ち寄った状態でスタート。アイスブレイクの盛り上がりをきっかけに、議論を展開していきました。賑やかな話し合いや笑い声とともに、あっという間に壁やイーゼルパッドが付箋で埋め尽くされていきます。中には手書きでキービジュアルを考えだすメンバーも。講師も各グループを覗いて話し合いに参加、各グループで個性的なアイデアが発散していく様子に、これがどのように形になるのかとワクワクしました。
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夜には交流企画も開催され、学生、スタッフ含めた全参加者が研究以外のテーマで自由にショートプレゼンを行い、それぞれの趣味やライフワークなどについて熱く語り合いました。
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イベントレポート(2日目)
2日目午前は、広がったたくさんのアイデアを収束させ、形にし、他者に伝えるためのプレゼンとして作り上げていきます。膨らませたアイデアから1つを選び取り、そぎ落とし、まとめていく作業には1日目以上に頭を使うことになります。各グループ、楽しさもあり産みの苦しみもあり、という様子で、色々な意味合いの熱気で満たされていましたが、議論が途絶えることはなく、まさにマラソンが続きました。
午後には各グループのプレゼンテーションがあり、参加者全員の投票によって各賞を決定しました。どの提案も、グループメンバーの強い課題意識や興味に根ざした魅力的な内容に仕上がっていました。多くの質問が飛び交い、質疑応答の時間がまったく足りないほどでした。
総合優勝チームは、フードロス削減を目的とした飲食店ロボットを提案し、挑戦的なテーマとユーモアに富んだ魅力的なプレゼンテーションで参加者の評価を勝ち取りました。
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参加した学生からの声
アイデアソン自体が初めてで、自分の専門分野起点ではなく、何かしらの社会問題などを起点に考えるだけで、こんなにも取り組み方が変化するのかと驚きを感じた。
アイデア発散から収束までの流れを体験することができた。また、企業においては、顧客層(ペルソナ)を丁寧に書くことが大切と学んだ。
コミュニケーションを円滑にすることと疲労のバランスの観点で、自分の限界に挑戦できた。普段研究室にいるだけでは学べないことを学ぶ機会を強制的に作ってもらえることは、とてもありがたいと思った。
とにかくアイデアを出して、グループをシャッフルした時にまた新しいアイデアにたどりつくのがとても楽しかったです。
課題を見つけるのを支援するワークがあればミームの話し合いがもう少し上手くいったかなと思いました。課題、困り事みたいなのがあってそれを解決するために、新たなアイデアを考えるということになると思います。その課題を見つける部分の支援がないのが、どんなアプローチをしてもいいぶん、その自由度が難しく感じました。
楽しい二日間でした。今後のこういった活動のチュートリアルとしても有益だったと思います。
大阪大学の先生方の声
学生が全員積極的に取り組んでいたこと、また相手を尊重しながら議論を深めて実現可能性が想像できるプレゼンに至ったことがとてもよかったと思う。オンラインや単日ではできない取り組みで合宿ならではの良さもあった。
作業会場の雰囲気もよく、交流の目的は十分に達成できたと思います。フィードバックも適切でとても学びの多い機会になったものと思っています。
参加者にとっては初めての合宿型研修でしたが、各チームが積極的に議論を続ける姿がみられてよかったと思います。各所各所が効果的に機能していたと思います。全体に協働、プレゼンに慣れがあるチームではあったのが途中からわかってきたので、少し難しくするならどうかなと思いましたが、その場合はもっと時間が必要になるなあと考えたりしました。
超域に入って間もないM1の方が、この時期に濃厚な二日間にわたるグループワークができ、大変貴重な経験ができたと思います。このようなワークをご準備いただき誠にありがとうございます。
二日間にわたって運営、学生のワークともに非常にスムーズに回った印象でした。大したトラブルなく合宿を終えられることは珍しく、また学生への効果という面でも狙った通りのものが達成できたのではと思います。ありがとうございました。
今後の展望
参加学生の満足度は5段階で4.5ととても好評でした。お題の自由度の高さについてはハードルを感じた方もいたことがわかりましたが、自由度も含めて今回のアイデアソンの醍醐味として味わっていただけた合宿だったと思います。
今後、ワークのデザイン次第では一層具体的で深い提案内容に到達できる可能性も感じられたため、改善を重ねていきたいと考えています。
ゆくゆくは、プログラムの枠を超えて広く大学院生の皆さんにアイデア創出や異分野融合体験を届けられることを目指して!
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