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【推しの子】最終話感想と【】の意味の考察

拙者、ジャンプラで推しの子追ってた侍(昨日は爆睡後地獄の勤務)。深夜に起きてなんとなく見た推しの子最終話に思ったことを言っていきます。


正直な話、最終話どうだった?

みんな、いろんな意見がありますよね。
X見てればめちゃくそ叩かれてるし、『なんも解決しとらん』とか『あの伏線が』とか『有馬かな死体ビンタ事件』とかいろいろ燃えておりましたし……。

そこらへんを抜きにした上で、私個人としての感想を言わせてもらうと、こうなります。


「悪くはなかった」と。


今、「こいつ世間とずれたこと言えばいいと思ってる奴だ」とか逆張りだとか思った方もいるとは思いますが、よくよく考えていただきたいのです。

全部わかりやすく回収して終わる漫画なんて世の中そうそうないよ?

世の中の啓蒙な読者たちは、『伏線』とか『考察』って言葉使って漫画を読み出してから、物語の整合性とかやたら気にするようになった気がするのです。実際、私自身そういう読み方大好きですし。伏線、ミスリードの宝庫な望月淳先生のPandoraHeartsに脳を焼かれているので、細かいところにもなんやかんや考えてしまうのはわかります。

でも、フラットに考えてみるとどうでしょう?
『みんながアクアの死を越えて歩み出している』『みんな、時々悲しみながらも進んでいる』というのはまあいい感じな終わり方な気がしません?個人的にはこういうバッドエンド寄りのトゥルーエンドな作品は好きです。ルビーの様子からして明らかにハッピーエンドではないのを示唆していることや、それでも、物語のテーマである「嘘」を貫き通していること。個人的にはメルトくんがさらに奮起しているのが熱かったですね。ああいうポジションの人めっちゃ好き。

なので、悪くなかったです。


まあ、でも思うところはあります。
本音言うと、こう思う自分もいます。

「アクアがあそこまで頑張ったんやし、創作世界なんだから奇跡的生還圧倒的ハッピーエンドでええやん!!」

まあこれはハピエン厨の戯言なので知らんぷりしといてください……。


【】の意味ってさ……

さて、もう一つの本題に入りますか。
みなさんは【推しの子】の【】ってどんな意味だと思ってます?

「結局なんやったんや!」
「これいる?」
「お前何なんだよ!」

とか散々な言われようの【】くんですが、アカ先生的にはこれに意味があるというのを聞いたことがあるので、個人的に考察してみました。
当たってるか?知らんよ。作者に聞いてくれ(投げやり)

【】は括弧の一つだということはみなさんご存知とは思いますが、正式には太亀甲(たきっこう、ふときっこう)と言うそうです。
どんな時に使うかというと、『引用、強調』する時が多いそうです。

この意味を知った私は、この括弧が表しているのは、この作品は『推しの子』たちの人生を追体験させている。つまり、引用しているのだと思いました。
推しの子は、アクアとルビーがアイの元に転生するという衝撃的な開幕から始まり、ルビーを守るためにアクアが死ぬことで幕を閉じます。

『超人気アイドルのオタクたちが、推しの子になれてしまったことで辿ることになった波乱万丈な人生と、知ることになる推しにまつわる『嘘』、そして、その周りの人たちを抜き出してみましたよ』というのが、この作品のコンセプトなんだろうなあと改めて感じました。

これにて考察は終了……



なわけないよなあ!!


こんなんで終われるかい!!なんかあるぞまだ!!
と思って考えたエクストリーム考察を次から載せます!
もう少しだけ続くんじゃよ!

【】をよく見ると……

推しの子って【推しの子】ではないんですよ。

「は?」って思った人たちにもよく見てもらいたいんです。

タイトルロゴです。見慣れてますよね。

ほら、よく見ると線がありますよね。
│【推しの子】│なんですよ。
上手く圧縮できませんが。

いやいや、そんな棒意味ある?って思ったそこの方。
私にもわかりません。でも、妄想は止まらねえんだ!

この棒の意味を考えるに当たって、私が思い至ったのが終止線です。

終止線

終止線とは、楽曲の終わりを示す線のことです。
これが来ると、どんな曲でも終わってしまいます。

2つの括弧のうち、【の方は普通の終止線に見えます。
これは、終わりから物語が始まることを暗示しているのではないでしょうか?
この作品における序盤に描かれる終わりとは何か。
『吾郎の死』と『アイの死』ですよね。

つまり、主要人物の死という終わりから物語が始まることを指しているというわけです。


後半の括弧の】はその終止線が逆になっていると捉えられるんですよね。

つまり、終わりが始まりであることを表しているとも取れるわけです。
この作品ではもう一つ大きな死、つまり終わりがありますよね。

アクアの死です。

アクアが死ぬことで、周りの物語もカミキに侵されることなく始まることができたことを、ここでは表しているのではないでしょうか。 


話をまとめましょう。

つまり、【推しの子】のタイトルは、

カミキヒカルにより紡がれた運命で、アイと吾郎が死に至ることで物語が始まり、アクアがその死をもってカミキヒカルを討つことで、物語が無事に終わった。そして、登場人物たちの人生は続いていく……。

という大まかな展開を示唆していたのではないでしょうか?

これなら、最終話にも納得はいきますしね。
いや、いかんわボケ、アクア復活しろ(過激派)


妄想はさらにその先へ(推しの子バッドエンド説)

ここからは完全な妄想です。
マジで妄想ですので、内容を見ても叩かないでくださいね?


【】にはさらに意味があると思ってます。


終止線と一緒に頭をよぎったのが、リピート記号です。

リピート記号

ただ、推しの子の正式タイトルにも点2つがないので、整合性がありません。
なので、ここからは妄想なのですが、

【】は、推しの子が推しの人生をリピートしていることを示しているのでは?

と思ってます。

さっきまでの話はアクア目線だときれいに片付いてるんですよね。本編でもアクアは心地よく逝きましたし。

でも、ルビーは?

前世の想い人と最愛の兄を同時に失い、悲しみに暮れ、それでもそれを嘘で覆い隠して笑顔を振りまくルビーの姿は?


嘘で塗り固められた完璧で究極のアイドル、アイ

そのものに見えませんか?


ルビーは憧れから、アイの人生を追い続けています。
母と同じ事務所で。
母と同じ名前のグループで。
母と同じアイドルをする。

そして、母と同じように嘘をつく。
悲しみの中に、怒りの中にいる自分に嘘をついて、笑顔を振りまいて生きていく。

母と同じ生き方を繰り返している。


そんな皮肉が【】に込められている気がしてならないんですよね……考え過ぎか。そうだといいな。

でも、結構そんな感じだと思うんですよね。
推しの子はアクアにとってはメリーバッドエンドでも、ルビーにとっては正真正銘バッドエンドなんですから。

まとめ

みなさんはどう思いましたか?
コメントとかXへの引用で教えていただけると、私の考察脳がうるおいます。ぜひよろしくお願いします!

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