自分の感情を知る -健康に大切なこと-
アカデミーヒルズでは、『健康になる技術 大全』の著者・林英恵さんによる講座「エビデンスに基づいた知識を得て、実践に移すためのスキルを学ぶ」を3回シリーズで開催しています。
第1回:もう失敗しない「健康習慣」の身につけ方
第2回:「健康に良い感情」「健康に悪い感情」とは?
第3回:正しい情報をどう判断し、生活に取り込むか?「健康に良い情報」の見極め方
林さんのご著書は500ページ近くある大作です。ボリュームもさることながら、エビデンスに基づいていること(膨大な参考文献が記されています)や、「習慣」と「感情」について多くのページが割かれていることも特徴だと思います。
これは、林さんの“こだわり”のあらわれだと思います。
林さんは、「正しい情報を得て、それに基づいて行動が変わらなければ健康になれない!」という考えを大切にしていらっしゃいます。
だからこそ、エビデンスが重要だということはわかります。一方で行動を変えることは、なかなかハードルが高いのではないでしょうか。
そこについて、林さんは「行動を変えることは大変だけれども、自分の感情を知ることなら実行しやすい」と言われます。健康に良い行動をしたときの自分の感情、健康に悪い行動をしたときの自分の感情を知ることが一歩になります。
そして第2回の講座で、感情と健康の関係の一部を例えとして説明してくれました。
怒:リスクを低く見積もってしまう傾向。健康には一番よくない感情。
悲:刹那的な行動をとる傾向。
幸:リスクを低く見積もってしまう傾向。
誇:我慢強くなり自分を大切にする傾向。ときには自信過剰になることもあるので要注意な感情。
不安:今までの健康的な行動を避ける、または不健康な行動をとる傾向。
そして林さんが紹介してくださった絵本が、『カラーモンスター気持ちはなにいろ?』です。
この本は、「まだ感情のコントロールが難しい子どもたちが、自分の感情を把握し、気持ちの整理や表現をする手助けします」と説明されていますが、感情をコントロールすることは、大人になっても大変ですよね。
また、以前noteの記事で紹介したヨシタケシンスケさんの絵本『ぼくはいったいどこにいるんだ』では、自分の感情を地図にすることが紹介されています。
ネガティブな行動だけではなくポジティブな行動についても、「何故、自分があのような行動を取ったのか」を振り返ると、客観的に自分を知ることができますね。
それを積み重ねていけば、少しずつ自分の感情をコントロールできるようになるのかなと感じています。
私も日々の活動を振り返り、試していきたいと思います。
最後に、林英恵さんへインタビューしたポッドキャストを紹介します。
本を執筆したいと思った経緯や、なぜエビデンスが必要なのかなど、林さんの想いを語っていただきました。是非、ご視聴ください。
アカデミーヒルズ 熊田ふみ子