その場所でなければならぬ理由
六本木ヒルズライブラリーの会員の杉本達則さんは、干ししいたけの輸出の仕事をされています。
そして、干ししいたけへの愛情が半端ではありません。
そこで、干ししいたけが大好きなライブラリー事務局の久保田さんが杉本さんへインタビューをしました。
インタビューの内容は下記のpodcastをお聞きください。二人の干ししいたけへの愛情を感じます!
ところで、杉本さんのお話の中で興味深かったのは、「その土地でしか育てられない。産地はまねできない。」という言葉でした。
杉本さんの会社は宮崎県西臼杵郡高千穂町にあり、高千穂郷産の干ししいたけを、600軒の生産者から直接集荷して販売をされています。
高千穂郷の原木はクヌギがほとんどです。クヌギはカブト虫が集まる木として有名ですが、それだけ栄養が豊富なのでしょうか。
そして、育て方は昔ながらの方法を継承しつつ、その場の状況(湿度や温度など気候環境など)に応じて調整することが大切と言われます。
その調整とはマニュアルがあるわけではなく、その場に暮らして自然環境の変化を直に感じつつ調整することが重要だそうです。そのために大企業の参入が難しいと説明されていました。
「高千穂郷」というその場・土地が大切で、他では代用・再現できないユニークさを持っています。それが「干ししいたけの美味しさ、うまみ」の源です。
また、「600軒の生産者から直接集荷する」とのことですが、仕入れから出荷までをデータ管理されているので、商品から生産者までを辿ることができ「生産者の顔が見える干ししいたけ」だそうです。
「場所+人」で「その場所にその人がいるからこその美味しさ」なのですね。
杉本さんのお話をお聞きして、「その場所でなければならぬ理由」の強さを感じました。
その杉本さんは、「仕事をするのは、六本木ヒルズライブラリーでなければならない!」と言われます。
輸出の仕事は、地元ではなく東京に身を置くことが大切と言われます。ネットでなんでも情報が得られる時代と言いつつ、やはり入手できる情報量・質が地元とは異なると言われます。
そしてライブラリーでは、直ぐに手に取れる本があること、そして会員の2~3割は英語で電話をしたりZoomミーティングをしていることを肌で感じることで、「自分も頑張ろう!」とモチベーションが上がるとのこと。
そのために、「仕事の場として、六本木ヒルズライブラリーでなければならぬ!」と説明されました。
六本木ヒルズライブラリーのユニークさを感じてくださり、とても嬉しい気持ちになりました。
同時に、リモートワークが常態化する現在、「どこで働いても同じ」ではなく、「あの場所でなければならぬ理由」をアカデミーヒルズもしっかりと創っていかねばならないと強く感じています。
※杉本さんは、干ししいたけを使った料理のレシピを日本語・英語で情報発信されています。是非覗いてみてください。
アカデミーヒルズ 熊田ふみ子
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