2年ぶりにリアルでイベントを開催しました!
「そろそろ、リアルで語り合いたい!」というライブラリー会員の方からの声に励まされて、この4月から月1回のリアルイベント「Library Lounge Talk」をスタートしました。
このネーミングは、「六本木ヒルズライブラリーにあるラウンジ49で、メンバー同士でワイワイ・ガヤガヤと話ができたらいいね!」という想いで付けました。
記念すべき第1回は、ITジャーナリストの林信行さんにファシリテーターを務めていただき、「日本の文化や価値観が持つ力」について話をしました。
残念ながら、マスク着用が必須の現状ではラウンジでの開催は難しく、グレートブックスライブラリーで10名限定での開催となりました。
林さんの問題意識は雑な価値観です。
「世の中がどんどん最適化されて効率的になり無駄がなくなっていくことは、本当に良いのか? 無駄の中に大切なものがあるのではないか?」
そして、
「実は20世紀の大量生産・大量消費や、21世紀のITによる効率化は、世界や人々の向き合い方を雑な価値観でひとくくりにしていたのではないか。無駄として省かれたものの中に、実は大切なものが沢山あるのではないか?」という思いです。
「このような時代だからこそ、日本の文化・習慣の根底にある、生きがいや心豊かに生きるという考えに着目して、日本人として自信を持って、このライフスタイルを世界へ広めて良いのではないか。」という林さんの投げかけから、トークはスタートしました。
我々日本人は、日本の文化の良さ(ユニークさ)を認識していないのではないか?
もっと海外の人々と交流を促すべきではないか。何故、海外との交流が進まないのか。言葉の壁か?
日本人は自己肯定感が低い。何故自信を持てないのか?教育の問題か?
日本の価値観は良いと思うが、この考えだけでは経済的に世界と戦うのは難しいのではないか。経済成長とどう兼合いを付けるのか?
経済成長での競争は諦めて、心豊かに生きる幸せを日本人の強みとしていいのではないか?
今のSNSは多くの人と繋がることを目指しているが、ダンバー数である150名と強く繋がる日本版SNSがあってもいいのではないか?
様々な意見が出ました。
正解がある話ではありません。人の意見を聞き、自分で考えて、自分の意見を持つこと、そして自分の意見を人へ伝えてみること、正に対話することが新しい発見に繋がっていたと思います。
1時間のイベントでしたが、1時間経過した頃から場は温まり、終了した後も各々が語り合い、感想を述べあい、余韻を楽しみました。正に心豊かな時間だったと思います。
多分、オンラインの交流だったら1時間以上は疲れますよね。(少なくとも、余韻を楽しむことは難しいですね!)
一体この違いは何なのでしょうか?
これが正にリアルの力なのでしょうか???
来月は5月11日に開催します。
ライブラリーのアドバイザーの小林麻実が「“コミュニティ"という六本木ヒルズライブラリーの設立目的と、本について」をテーマに、皆さん語ります。こうご期待を!
アカデミーヒルズ 熊田ふみ子