見出し画像

ブックナビクラブで紹介された本 -オンライン起業、観察力、日本の美景-

メンバーズ・コミュニティ「ブックナビクラブ」の3月の定例会で取り上げられた本を紹介します。

こんなに簡単で大丈夫なのかな?

最初は『オンライン起業の教科書』です。
誰でもオンラインで稼げる時代が到来したということで、女性のためのオンライン塾を12年間主宰(塾生:960名)した方が執筆された“超”入門書です。

書籍は3部構成になっており、
Part1は、最初の一歩として、自分の商品やサービスを作る方法の解説です。Part2は、コンスタントに収入を得るための工夫、SNSの使い方やフォロワーの増やし方、Zoomによる集客方法などの解説になっています。
Part3は、オンラインによるコミュニティ作りやオンラインセミナーの導入によって、売上を倍増させるための「仕組み作り」のお話です。

各種SNSの特徴に基づく使い方など具体的に記載されていますが、「本当に上手くいくのかな?」、「本を読んだだけでは難しいのではないか?」、「試行錯誤が必要!」という意見が出ました。

一方で、ふと……
オンライン起業は、初期投資が大きくないので“多産多死”でどんどんトライするという考え方もあるなと思いました。


アートを通じて「観察力」を深める

2冊目は『DEEP LOOKING』です。
VUCAの時代と言われ、ロジカル・シンキングだけでは限界があり、デザイン思考やアート思考がビジネスにおいても必要だと言われています。
一方で、2001年にニューヨークのメトロポリタン美術館で発表したデータとして、美術館を訪れた鑑賞者がひとつの絵画作品に費やす時間は27秒だったそうです。
そこで、絵画を用いて「観察力」を深めるプロトコルを提案しています。

「観察力」は、そもそも人類が大自然の中で生き残るために身に付けた力だそうです。それは周囲の自然に意識を集中させ、好機の到来を辛抱強く待つことを可能にすることで、いわば「見る力」「待つ力」が有機的に組み合わさって実現する、高度な能力とのことです。

観察のプロトコルは以下になります。
(1)作品のフォルムを目で追い、どのような作品かを確かめる。
(2)作品のパーツとパーツを関連づける
(3)小さくなった自分が作品世界に入り込んでいる様子を想像する。
以上の3つのフェーズを5分ずつ行い、体験を仲間と共有して、各々の体験を比べてみることが大切だそうです。

美術館で実施してみることも良いのですが、自宅に飾っている絵画でも可能と本では説明されていました。
テレワークで頭をリセットしたいときに、自宅でトライしても良いと思いました(独りで行うときには、仲間とシェアする代わりに、メモに書き留めておくことが大切だそうです)。


日本の素晴らしさを再発見!

3冊目は、写真集『JAPANISM -世界に伝えたい、日本美景-』です。
この本を紹介してくれたブックナビクラブ代表の志治さんは、「日本は本当に美しい国だと再認識した。日本のように明確に四季がある国は少なく、写真集では、季節ごとの様々な表情を上手く捉えている。自然の風景だけではなく、あえて人物を入れ込むなど、しっかりと構成がなされておりアートだと感じる」と説明してくれました。

出版社のサイトでは、「ドイツを拠点に活動する写真家が、今の日本の美しさを新鮮な視点でまとめた一冊で、日本人が忘れていた、日本の美しさを再発見させてくれる写真集です」と紹介されています。

私もパラパラと写真集をめくってみました。
「SPRING」「SUMMER」「AUTUMN」「WINTER」の四季と「NIGHT」が最後にありました。47都道府県の四季の自然の美しさの最後に、東京や大阪の都会の雑踏が夜のネオンで表現されていました。ある意味それも日本らしい美しい風景の1つとして違和感なく受け止めることができました。
出版社のサイトの解説の通り「日本の美しさを再発見させてくれる写真集」だと納得しました。


今回は3冊の本を紹介しましたが、最後の写真集の中の1つの作品を対象にDEEP LOOKINGしても良いと思いました。
また、最初に紹介した「オンライン起業」の中で、自分の商品やサービスを探すきっかけとして、「自分の好きなこと」「自分が得意なこと」と記載されていました。
「なぜ、自分はこれが好きなのか?得意なのか?」を深められると、魅力的な情報発信に繋がるのではないかと気付きました。

大昔は大自然の中で生き残るために「観察力」が必要でしたが、
現在は凄まじい量の情報の中で生き残るために「観察力」が必要と、言い換えられるのではないでしょうか。

アカデミーヒルズ 熊田ふみ子


#アカデミーヒルズ #ブックナビクラブ #メンバーズ・コミュニティ #オンライン起業 #観察力 #アート #日本美景




いいなと思ったら応援しよう!