見出し画像

一生懸命に頑張るエネルギーに感動する

アカデミーヒルズの六本木ヒルズライブラリーには、コミュニティメンバーだけではなく、オフィスメンバーがあることをご存じですか?
オフィスや自宅とは別に、「都心の書斎」としてご利用されているメンバーが多いようです。

そのオフィスメンバーの一人、松本義弘さんに、今までのキャリアを振返っていただきつつ、お話を伺いました。

都市、街づくりに興味を持つ

松本さんは、アカデミーヒルズ発祥のプログラム「アーク都市塾」の受講生でいらっしゃいます。30年近く前に受講くださっており、アカデミーヒルズとはご縁の深いメンバーのお一人です。

社会人になる前の松本さんは、「政治家になって、日本の都市、街をより良くしたい!」というビジョンをお持ちでした。そのために都市にご興味があったそうです。しかし社会人になってキャリアを積んでいくなかで、「政治家ではなく民間の立場で街づくりに貢献したい」という心持ちになられたそうです。

20代半ばに起業してホテル業をスタート

20代半ばで起業されてホテル事業をスタート、20代後半で初のEHOTEL(イーホテル)を埼玉県蕨市にオープンさせた凄腕です。
このホテル業について、「最初から順調に売上を確保することができた」というお話にとても驚きました。
というのは、一般的にホテル業は人件費や設備費用などの固定費の割合が高く、なかなか利益を出しにくい印象があったからです。

色々とお話を伺っていく中で、順調だった要因の1つとして、地元の大学生をアルバイトとして採用したことがあげられると思いました。若者ならではの色々なアイデアを営業やオペレーションに活かしたそうです。
例えば「ティッシュ配り」です。
駅前で配るのではなく、地元の工場へ割引チケット付きのテッシュを大量に提供した結果、その工場へ出張に来られる方の多くがEHOTELに宿泊されるという仕組みが出来上がったそうです。
また、地元の団地へも大量配布。遠方から親戚が来訪したときにはEHOTELに宿泊されるというスタイルができたそうです。
このティッシュ配りは一例ですが、日々、アルバイトの大学生と真剣に経営会議を積み重ねた結果、アルバイトの大学生は経営に参加している気持ちで、一生懸命にがんばってくれたそうです。

日本の宝を再発掘して地方から日本を変える!

2020年にはEHOTELは売却をされて、株式会社One More Japanを設立されました。
この会社は、日本の各地に眠っている日本の宝を再発掘して、地方から日本を変えることを目指す会社だそうです。
第一弾として、伊豆の温泉供給事業を譲り受けて、地元の方々が温泉をもっと身近に感じてもらえる環境の構築を目指されるそうです。

今回は、東京大学のサウナサークルと共同で事業に取り組まれています。EHOTELと同様に、若い世代のパワーやアイデアがどのようなサービスとして展開されるのか、とても楽しみです。

民間外交で年間60回の海外出張

松本さんが尊敬される人としてあげられたのは、李登輝氏(元台湾総統)です。実際にお会いになる機会があり、「日本はアジアのリーダーになるべき。政治家でなくても民間外交を行い、リーダー的存在を担って欲しい」という言葉に感銘を受けられたそうです。
それから、年間60回の海外出張を重ねて、2009年にはグアムに現地法人を設立、2013年にはタイでも合弁会社を設立されるなど、民間外交を実践されてきました。
1回の海外出張が2泊3日として、60回の出張ということは半分を海外で活動されている計算になります。
大変な毎日だったと思いますが、ご自身の力で築き上げたこの海外のネットワークが、松本さんにとって大切な宝物になったとお話くださいました。

大東流合気柔術22年のキャリア

松本さんはこのように積極的にビジネスを展開される傍ら、大東流合気柔術を22年間続けられています。
この合気柔術を身に付けられたことによって、人や状況など周囲に対して、敏感になりすぎることが時々あるそうです。
しかし、松本さんは逆に「鈍感力、素直さ、バカが付くぐらいの素直さが大切」と言われます。
懐疑的にならず、矛盾を感じない、素直に頑張ることが重要だとのこと。
そして、一生懸命に頑張っているエネルギーに心が動かされる(感動する)そうです。

「素直に頑張っている人が出すエネルギーに感動する」とお話くださった松本義弘さん


松本さんのキャリアのお話を伺い、松本さんご自身も本当に素直な方だと感じました。実直に頑張られてきたからこそ、EHOTELの成功や海外でネットワークが構築できたのだと思います。
新たなチャレンジの伊豆の温泉事業の展開が、本当に楽しみです。

アカデミーヒルズ 熊田ふみ子

#アカデミーヒルズ #オフィスメンバー #キャリア #都市 #街づくり #温泉 #伊豆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?