穴場病院の見つけ方(穴場病院の実名付き)

こんにちは、うぃすきーです。
今回は初期研修病院における「穴場」を探し出すための着眼点や情報を引き出すための質問を、僕自身が穴場病院を見つけてマッチした経験をもとにお話ししたいと思います。
ここで言う「穴場病院」とはハイポだけど頑張りたいときに頑張れる、程よく教育熱心な環境という意味です。
僕が見学して見つけた穴場病院(東京都東部～千葉県西部)の実名と評価も書かれているので、是非読んでくださると嬉しいです。

導入(読み飛ばしても大丈夫です)

第一志望マッチ率は減少傾向にあります。
2023年は64%で、2022年は66%、2021年は69%、2020年以前は71-82%となっていて、年々マッチングは激化しています。
これはアンマッチ者の増加が示すように、マッチング自体が厳しくなっていることもありますが、最も大きな原因は人気病院への応募が集中している現状であると考えています。
よって、穴場病院を見つけることで、希望する条件の病院に全く引っかからないというリスクをヘッジできます。
自分が希望する条件は大抵の場合、他の人も希望する条件なので、みんなが知っている人気病院だけ受けるのは危険なのです。

しかし、まず知っておいてほしいのは

穴場病院はある程度時間をかけて探さないといけない
ということです。
基本的にいい条件の病院の多くはすでに発見され、人気病院となってしまっているからです。
そのため、他の人の情報にあまり頼らず、自力でこっそりと病院を探す必要があります。
穴場を見つけるためには、他の人よりも多くの着眼点で病院を評価し、出し抜く必要があると考えています。

この記事に書かれていること

質問は「病院探しのための質問」と「マッチングで有利になるための質問」に大別され、後者の質問は病院を絞ったあとの2回目の見学ですればいいので、前者に重きをおいて書いていきます。
また、一般的な病院見学の際にするべき質問・みておくポイントなどについては他の人達の情報を参考にしてください。この記事では、他の人達があまり注目していない着眼点を中心に言及しています。

病院見学の際にするべき質問が網羅されていて、おすすめしたい記事https://t.co/evhqEEHd7A

vol.2 御院を深く知るための質問50選@病院見学【50部突破】｜「ふつうの研修医になりたい」 by 医学生ハル

この記事をおすすめできるのはこんな人

現状、どんな病院が人気病院となっているのか？
ハイパー度、教育の充実度、2つの軸で考えると
・ハイパー&教育熱心→すでに伝統的な人気病院
・ハイパー&教育適当→最悪(個人的見解です笑)
・ハイポ&教育熱心→人気病院と穴場病院が混在する状態(これが本記事の対象です)
・ハイポ&教育適当→人気病院(笑) 穴場病院もあるかもしれませんが、ハイポ界隈の人の方が圧倒的に詳しいので今回はあまり言及しません。

つまり、この記事に書かれていることが役に立つのは以下の条件に当てはまる人です。
・頑張ってローテートしたい診療科があるが、それ以外の診療科では力を抜いて他の勉強がしたい人(ハイパーとハイポ両方やりたい人、僕自身がこの考えです)。
・初期研修は頑張りたいが、ハイパー病院での研修についていけるか不安な人
・人気病院に受かるか自信のない人

こんな人にはあてはまりません。
・とにかく忙しくしたい人
・採血すらせず初期研修を終えたい人

記事を購入してくださった方は、記事を購入したことがわかるようなもの(スクショなど)をご提示くだされば、質問にもお答えしたいと考えています。
また、購入者へのおまけも本記事内で用意しています。

穴場病院の見つけ方

ハイポ&教育熱心病院のうち、完璧な条件を持つ病院は人気病院になってしまっている。なので、条件をいくつか捨てたものが穴場病院となります。
まずは公開されている情報から見学候補を絞り、最終的に直接見学して受ける病院を決めましょう。

・まずは自分が譲ってもいい条件を許せる順に書き出していきましょう。
・ホクトレジデントで忙しさが「普通」以下の病院で絞りましょう。「普通」と書いていながら暇な所も多い(忙しい所も多い)。最近の口コミはライバルへの撹乱のためか、評価に±1のズレはあると感じています(実は、あまりに実態と逸脱した評価や口コミは病院の要請などで消せるので、1段階評価を偽るのがよくあるケースであると思われます)。

そして、少しでも興味を持ったなら、直接見学で確認するべきです。見学はどれだけ多くの病院に行ったとしても、最終的にやりすぎだったと感じることはないです。見学を通じて自分の希望する環境について見直す機会や、他院に関する思わぬ情報など様々な出会いがあります。

強い診療科という罠

個人的に、その病院の強い診療科が志望科と一致している必要はないと考えています。むしろ、その診療科が強いからこそ、思い通りの研修が行えない可能性もあります。理由としては、