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「下半身についての話」~子供の頃の思い出~

この話は私の親戚の間ではかなり有名である。親戚どうしの集まりの時には必ずと言っていいほど「祭り上げられる」そんなエピソードである。

兄が小学校に上がる、まさに入学式の朝のこと。慌ただしく母と兄が出発の準備をしている。4歳の私はこれから何があるのかは分からないが、その雰囲気に何だかウキウキしてしまいあちこち動き回り、無駄な作業を一生懸命行っていた。母たちはひと通り準備を終えたようで、やっと私の番が来た。

「ほれ、あんたはこれ着なさいよー」

そう言って私に服を着させてくれた。なかなかの子ども用のおしゃれな礼服とみた。ところが母の様子がおかしい

「あら?おかしい、どこかしら」

母よ、何があったのだ?私は少々不安だよ。

「えーっ、やっぱりないわ!もう時間ないし、いいか!よし、これで行くよ!」

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