「人体の神秘」
中二の頃、とある妄想に憑りつかれたことがある。
「毛深くなるのは、ひとりHをするからである」
こうした根拠のない妄想が天から降ってきて、かたくなに信じたことがあったのだ。当時は毛深くなることは、すべての女子から嫌われ異性との出会いもなくなり、その結果「暗く寂しい毛だらけおじさん」になっていくのだと思い込んでいた。それは絶対いやなので、なんとか体毛の発育を止めなければならないと日々考えていた。そうした苦悩の中で生まれたのが、「ひとりHのせいなのだ」という恐るべき誤った思考である。さすがは中二病である。加えて行動派の私は思い立ったら即ゴーだ。
その日からひとりHはストップした。
全面的自粛。これも自分の将来のためだ、がんばれ自分。
ここから先は
1,240字
/
1画像
¥ 100
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?