青い空だけじゃない、ということは
先日、「Chage Live Tour 2023 WINDY ROAD」に参加してきました。
いくつか公演があるうちの、大阪・難波と東京・羽田の2公演。
大阪ではなんと最前列の、ステージ向かって右寄り。
Chageさんは折々にピックを客席に向かって投げるのですが、
さすがに真ん中あたりに集中し、残念ながら取れず。
以前、ライブのトークのネタで、
「俺の唾が飛んだら客がサッとよけたんだよ!」
なんて笑い話にしていたこともありましたが、
それも届かず(笑)
代わりに、コーラスのYukoさんが前に出てきた時に、
その香水が香ってきました。
それはさておき。
今回のライブでも演奏された、
今年リリースの新曲「青い空だけじゃない」。
このツアーでオープニングアクトを務めた、
The Soulというバンドのボーカル・河野健太郎さんとの
共作なのですが、
「何もないこの部屋に 小さな窓を壁に描いた」
という、心をざわつかせるフレーズで始まります。
聞いている時には気づかなかったのですが、
大阪公演後にあった友人に
「これってそういうことでしょ。
“答え合わせを捨てた旅” って言ってるし。
もうあの可能性はないんだろうなあ」
と言われて、ああ、なるほど、と。
「青い空だけじゃない」
涙で瞼を閉じても、地図が濡れても、色が消えても、
それでもやっぱり空は青い。
そう歌った曲に対するアンサーソングとも、
アンチテーゼとも、確かに取れる。
「夢の続き」を灯りの消えるランプに例えたり、
痛みを分けた日々を笑い合いたい、とか、
ファンならつい思い浮かべる、
一連の出来事のことを歌っているようにも見える。
この曲には「月」が登場しますが、
Chageさんはかつて、
著作の中で自身を月に例えたことがありました。
そして、空は青いと歌ったのはASKAさんの
「けれど空は青〜close friend〜」。
「空への道を 凛と照らす名残の月」
というフレーズが、これからを象徴的に表しているようでした。
……というのは単なる深読みなのかもしれませんが。