トンネルを抜けると、タイムスリップしていた
「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、世界文化遺産に登録される見通しになったとのニュースが入ってきました。
その中の1つ、青森県の三内丸山遺跡に行ったことは、いまだに印象深く覚えています。
そのとき撮った写真を個人的に気に入りすぎて、zoomの背景に、さらにはグッズ化してしまいました。
その、三内丸山遺跡に行ったときの話です。
まだ、戸隠山の九頭龍社をお参りする前のこと。
梅雨の晴れ間に
青森には以前行ったことがあったものの、行きそびれて気になっていたのが三内丸山遺跡。
その機会を得たのは4年前のこと。
梅雨時で、新幹線に乗っている時はかなり雨が降っていたのですが、遺跡の最寄りである新青森駅に到着したときには、ちょうど上がったところでした。
駅からシャトルバス「ねぶたん号」に乗ること15分ほどで、三内丸山遺跡に到着。
大きなオブジェのあるフロント部、受付を通り、トンネルを潜ると、縄文時代にタイムスリップしたような気分になりました。
雨上がりで空気は澄み、青空が広がっている。
気温もちょうど良い暖かさで、小鳥の囀る声があちこちから聞こえる。
そして、直前まで大雨だったためか他に人の姿がほとんど見当たらない。
看板などがなければ、そのまま縄文時代といった雰囲気でした。
復元された建物の数々
復元された竪穴住居が並ぶ中、なんといってもこの遺跡を特徴づけているのは、大きな柱と三層の床で構成された建物です。
外観については諸説あるため、ここまでしか復元されておらず、名称も「大型掘立柱建物」となっています。
実際の発見場所は復元した場所から離れていて、きちんと覆いが作られて保存されています。
柱のサイズは直径約1mの栗の木。
柱の穴は直径2m、深さ2mで、3個ずつ2列に並んでいます。
これを見るとどうしても思い出すのは、出雲大社で見つかった巨大な柱。
最大48mあった可能性もあるといわれる大社には及ばないものの、この復元建物も20mほどはありそうです。
この建物があったのは、4200年前のことと考えられているそうです。
これが単に、柱を立てただけの代物だったとは思えず、神殿に相当するものだったかもしれない、と想像が膨らみます。
この巨大な建物と、同じく復元された長さ32m、幅約9.8mの大型竪穴住居とが並ぶ様子は、その日の空気感とともに強烈に印象づけられたのでした。
そして、ポーチに…
冒頭で書いたように、最近はzoom背景にもしていたのですが、そうしているうちにますます愛着が湧いて、ついにポーチにプリントしてしまいました。
さらに、自分で持っているだけは飽き足らず、もっと作って、たくさんの人に三内丸山遺跡の魅力を伝えたくなってしまったのでした。
三内丸山遺跡センターに問い合わせ、これを販売してもいいかを確認したところ、問題ないとの回答をいただきました。
そこで、こんなふうに販売することにしました。
なんだか、タイミングがぴったりすぎて便乗したみたいになってしまったのですが、もしよかったらのぞいてみるだけでもしていただけると嬉しいです。
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