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好きな色の話─ミントグリーン
小さい頃から、なぜか緑色が好きでした。
自分が子供の頃は大体、男子は青、もしくは黒、女子は赤、というのが定番。
今では多様な色があるランドセルも、当時は基本、黒・赤の2色のみでした。
上履きは、男子は青、女子は赤。
そんな感じ。
それとは違うカラーバリエーション、という場合に出てきたのが、男子の緑、女子の黄色。
だったら、という流れで、緑に惹かれることが多くなったのかもしれません。突飛な色を着るほどの度胸はないけど、だからといってみんなと同じ、というのはちょっと嫌だった覚えがあります。
最近は、少し青みがかった緑、特に明るめの「ミントグリーン」が好きです。
ミントはハッカ、またはハッカ油のことですが、ミントグリーンは、リキュールの薄荷酒から取られたとか。
1920年の流行色だそうです。
他にも、スペアミント(緑薄荷)、ペパーミント(西洋薄荷)が、それぞれ違う色として定義され、スペアミントは1917年、ペパーミントは1925年に登場した色名とのこと。
こちらはいずれも、葉の色から取られたのか、ミントグリーンよりも強い色になっています。
洋色大辞典というサイトによれば、ペパーミントは「あざやかな青緑系の色」、スペアミントは「鈍い黄緑系の色」。
一方のミントグリーンは「灰みの緑系の色」とのこと。
ちなみに、ペパーミントの香気成分は「l-メントール」、スペアミントは「l-カルボン」で別のものなのだとか。
ガムや歯磨き粉に使われているのはl-メントールで、強い刺激が特徴ですが、スペアミントのl-カルボンは穏やかな刺激が特徴とのことで、欧米で料理に用いられるミントといえば、このスペアミントを指すそうです。
【参考】
洋色大辞典 https://www.colordic.org/y
どう違う? ペパーミントとスペアミント https://www.lotte.co.jp/entertainment/shallwelotte/story/mint/peppermint-spearmint/