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これって誌面の復元じゃんよ

『ダンダダン』というアニメがあります。

原作はWebコミックとして『少年ジャンプ+』
で2021年から連載されているもの。

幽霊は信じているけどUFOは信じていない女子高生と、
UFOは信じているけど幽霊は信じていないオタク男子が、
お互いを信じさせようとするところから始まる
「オカルティック・ラブコメディー」といわれているマンガ。

その、アニメ第一話で、オカルト雑誌の誌面が表示されました。

記事の中身まできっちり書き込んで再現しているけれど、
長く印刷物に関わってきた身としては
モヤモヤするものがありました。

それは、縦組本文の英数字が横倒しになっていること。

英単語の場合はそれでいいのですが、
日付やアルファベットの略称までが横倒しになっているのは、
こういってはなんですが
素人感丸出しでモヤモヤするじゃんか!
となったのです。

というのも、原作はできるだけ擬音語・擬態語を
表記しないで、絵の迫力だけで
その様子を感じさせるというすごい画力。

アニメも、伏線はもちろんあやかる過去作品まで含めて、
構図や音楽、効果音などなど、
徹底的にこだわったすごい作り込み。

そうであるからこそ、この誌面の半端さが
気になってしまったのでした。

そんなわけで、その誌面を「あるべき姿」で
復元してみることにしました。

誌面の判型は、元となったと思しき
月刊誌『ムー』を測り、作成。

フォントや文字サイズも、ムーに合わせました。

その上で、アニメの画面に掲載されていた
文言を書き起こして、配置。

見切れていてわからない部分は、
推測で埋めていったので、
辻褄が合わないところもあるかも。

さらに、画像とキャプションの不釣り合いも
推測で修正していきました。

文字の並びは、ムーの方に合わせました。

そのため、画面としてのデフォルメも
なされていたアニメとは異なっています。

画像の復元はできなかったので、
とりあえずグレーで。

そうして出来上がったのが画像の誌面。

文章の送られ方や段組がアニメの方とは違っていますが、
より「ホンモノ」っぽくなったのではないか、
と自負しています。

しかし考えてみると、この誌面は
現実のムーの記事に近づいて、
かえって権利的にはヤバくなっている?

まあ、再現見本、ということで……

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