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履歴4ー90年代の憧れのあのデザイナーと一緒に働く日が来る!ーダナキャラン

こんにちわ〜!ニューヨークでファッションデザイン17年あつPです!

前回は、初めてニューヨークで起業をして、自分のファッションブランドを作っていったよ、という話をしました。

やる気と根気で初めて、3年間続けたブランド。

自分のやりたいことと、

世の中の求めているものへの矛盾、

そして大恐慌、

いろいろ混ざって休業することにしました。

原点に舞い戻って勉強したい。と思い、次の転職を決意。

この次に働いたところは、

90年代に一世を風靡したDonna Karan(ダナキャラン)。

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ダナキャランって、何がすごいの?

ニューヨーク、と言えば!!という代名詞ぐらいに

私が大学に行っている頃に、自分の中ではHOTな存在でした。ラブ

彼女も、

働く女性のための、

強く、

セクシーなファッションで

ニューヨークの女性を虜にしました。

ダナキャランコレクション、というハイエンドのブランドと、

DKNYという、その姉妹ブランドがあって、

DKNYの方は、若めの、スポーティーなブランド。

ジーンズとか、 Tシャツに強いタイプですね。

私が興味があったのは、ハイエンドな、ダナキャランコレクションの方。

なんたって、カットがすごいんですよ!!!!!。

デザインがなんちゃら、とかいう問題よりも、

このフィットのセクシーさ!!これに尽きる。

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デザインも、いいんですよ。女性のスーツを作らせたら、

多分右に出る者はいないぐらいのセクシーさ。

(以前のデザインチームは一掃されて、今はG3グループというところに買収されてしまったので、もうこのデザインを買うことは残念ながらできません)

ちょっとそれちゃった。

そうそう、

ただ普通のスーツを作らせたとしても、

同じデザインのものを作らせたとしても、

洋服が体に吸い付く感じが全然違う。

そして、見え方が全然違うんです。

これがまさに老舗のファッションハウスのできる技だな、

って思っていました。 

で、運よくここにテクニカルデザイナー・プロダクトデベロッパー

として転職することができました〜〜〜!!!

まさに私が求めていて、学びたいと思っていた分野。


テクニカルデザイナーって何?

テクニカルデザイナーは、小さめのブランドだったら、

デザイナーがこの役割もやるんだけど、

簡単にいうと、デザイナーがスケッチしたものを形にする役割の人。

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ディテールとか、構造を考えたり、

(どうやって、この形、ボリューム感を作るかなど)


サンプルが出来上がってきたら、モデルに着せて

フィットをして、どこをどうやってもっと素敵に見せるか、

なんて考えるデザイナーのこと。

形、コンセプトを考えるデザイナーと密に働き、

パターンナーとも、海外の工場とも働く役割。

ダナキャランのオフィスは、7アベニューの、

高層ビルの丸々3フロアーに渡ってあって、

その1フロアー全部サンプルルーム。

熟練のパターンナーが、いろいろな言語で会話を弾ませる。

デザイナーも多国籍。

高層ビルの中から見えるニューヨークの街並み、

そして同じオフィス内にいるダナキャラン、

もう日本にいるときには考えられない現実でした。

アウトレットに行って、興奮して安くなったDKNYを

漁っていた私が、

まさかニューヨークに住んで、

本物のダナに会って一緒に働く日が来るなんて。。。


何も考えないで必死に目前のことをこなしてきて、

方向転換をしてきた人生だったけど、

行動さえして、前にさえ進んでいれば、

どこか行きたい方向に入っていて、どこか行きたいところに

行きつけるんだなあ〜〜〜と思う瞬間でした


ここで学んだことは?

* ハイエンドな洋服の仕上げ方が学べた。

* 熟練のパターンメーカーたちと働くことができて、学校や、普通の工場では学べないトリックなど学べた。

* お金持ちのお客さんの望むものを考える思考回路が理解できた

(今までよりね)。

* セレブの洋服もカスタムメイドで作っちゃうことが身近になる。

(デミムーアが一番感動的だった。。。あのゴーストっていう映画で見た、

あのデミムーアが!!!!!)鼻息荒いで、自分。

* 同じデザインでも、アティチュード(態度、その服の持つ雰囲気)をフィットで変えることができる、ということを体感できた。 

* ダナの、私生活を覗き込むことで、世界レベルの富豪の生活レベルが近く感じられた。

* 自分以外のデザイナーと一緒に、同じデザインを作り上げる、ということで他のデザイナーの思考回路に触れることができた。


かなり簡素化しちゃって描いてるけど、

本当にいろんなことを学び、私の血となり、汗となる

いい経験でした。

残念ながら、会社が丸っと売られてしまって、

従業員すべて丸っと入れ替え、という事態が起きて、

ここでまた転職をすることになります。

でも、オリジナルのダナキャラン、最後のデザインスタジオに

入れて、一緒に働くことができて、本当に良かったです

まだまだ続く、

(16年あったからね、転職の数も多いのですよ、おほほ)

生きているって素晴らしい〜

ではまた!


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