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履歴5ー DVFー女を武器にして働く、しなやかで、賢く、強い女の服を作る。

こんにちわ!ニューヨーク在住、現役ファッションデザイナー17年、あつPです。

今日は私の経歴第6弾、DVFで働いた事について。

ダナキャランで働いたのち、次の転職先はDVF.

日本でもある程度の知名度はあるのではないでしょうか。

DVF (ダイアン ブゥオン フォステンバーグ)とは

DVFは、Diane Von Furstenberg (ダイアン ボン フォステンバーグ)の略名。

ダイアンが立ち上げたブランドです。 

現在彼女は72歳ですが、意欲的にニューヨークのファッションシーンで活躍しています。

声もでかいし、すごい威力です、笑。

彼女は1974 年にプリントのシルクジャージー(シルク製、伸縮素材)

を素材に用いて、ラップドレスを発表します。

ラップドレスは着物のように、体を包み込み、前身頃で交差させて、

タイをウエストで締めるというもの。

素材は高級感のあるシルク、で地味にならず、女性らしさをふんだんにアピールできる大胆なプリントが施されたもの。

それが当時、どんな身体の形にもフィットして、どんな身体の女性も美しく、

かつオフィスにも来ていけるようなデザインだったのでとても画期的で、一斉を風靡しました。

40年以上たった今でも世界中で愛され続けるラップドレス。

これは、ダイアンの、女性の強さ、しなやかさ、セクシーさ、全てが詰まったドレスなんです。

同じ商品で、アップデートを重ねて、40年も現役で存在し続けるブランドに非常に惹かれ、

DVFでもまた、強い女性のための美しいファッションを作るお手伝いをすることになりました。

ダイアンってどういう人?

さて、私が興味を惹かれたのは彼女のバックグラウンドですが、

彼女は、母親にとても大きな影響を受けています。

ダイアンは、ベルギーで生まれますが、

その生まれる18ヶ月前まで、ダイアンの母は、

アウシュビッツの強制収容所に収容されていました。

私には想像もつきませんが、

その囚獄の経験の中での経験を経て、ダイアンの母は

彼女に、”fear is not an option" ”恐怖は選択肢ではない”と教えます。

それを聞いて育っているダイアンは、どんな時も恐怖を感じた時、

前に進むことしか考えなかった強い女性に育ちます。


どんなに辛いことがあっても、諦めない。

何を人に思われても自分を曲げない。

彼女は、ドイツの王子と結婚したことでも有名。 


強いだけではなく、魅力的で、賢く、そして自己を持った女性。

ドイツのお姫様なった後も、自分の存在意義、やりたいことを諦めずにファッションデザイナーとなります。

離婚をしてからも持ち前のセクシーさで現在はバリーディラー、という

アメリカのビジネスマン(ビリオネアです)と再婚しています。 

この人、名前はしらずとも、会社の名前を言うと知らない人はいないはず、、、

FOXというテレビ番組や、エクスべディアという旅行のサイト、

マッチドットコムという元祖出会い系サイト、

これらを作った人、といえば、知らない人はいないでしょう。。。

そんな超大物を虜にしたダイアン、

そのダイアンが作ったラップドレス、

もうお守りレベルですよね。笑


ラップドレスを筆頭に、 DVFのデザインの原点にあるものは、

* 自分らしく生きる強い女性のための洋服。

* 男性を魅了して、虜にする洋服。

* 強く、しなやかで愛情深い女性のための洋服。

* 家族を愛し、共に楽しみ、自分も愛する洋服。

そんな中で、働く女性たちもこういう強い女性だらけでした。笑

ダイアン自体は、実際にデザインをしておらず、ちょびちょびシーズンの節目に来て、

ちょっとデザインをチェックして、という感じでした。

新しい時代と共に進化するために、常に新しいデザインダイレクターを雇っては、

ダイアンと合わないと次のダイレクターに変わる、という入れ替わりが多い会社。

トライアンドエラーの回転の速さが印象深いです、笑。

その新しいデザインダイレクターの仕事の仕方に合わせながら、柔軟に働いたり、

色々なビジョンに触れたりすることが勉強になりました。

入れ替わりが多いのはトップだけではなくて、色々な部署の色々な人たち。

1年間で20人ぐらい入れ替わっていて、ちょっとめまぐるしかったですね、(笑泣)

そんなこんなで学べることは学んだかな、ということで、


次は、ストリートカジュアルの王様? Supreme(シュプリーム)に転職します〜




ではまた!


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