体外受精の費用_ニューヨーク
なんだか高額な気がする体外受精ですが、いったいいくらなんでしょう?
クリニックのホームページに日本だと料金が記載されているところが多いと思いますが、なんだか色々な項目があって、実際にいくらかかるのかが判断しづらい部分ですよね。
私は今まで3回体外受精をしていますが、アメリカでやっているので値段の相場は違うと思うのですが、アメリカの相場が気になるという人にも、
どうやってこの色々な項目に分かれたものを計算して、大体の値段を出せばいいのか、ということに役立つかと思いますので最後まで読んでいっていただけると嬉しいです。
みなさんこんにちわ!
私はニューヨーク在住で去年44歳になってから体外受精を3回やりました。結果全部惨敗だったわけですが、現在卵の質改善コーチング的なものにも参加して、絶賛卵の質を改善中です。
今年の5月には日本に行って体外受精を試そうと思うので、これからも一緒に頑張りましょう!
体外受精にかかる値段
日本もそうだと思いますが、アメリカももちろんクリニックによってお値段が変わってきます。
お値段の体型も違っていると思います。
今回は、ニューヨークの某クリニック、私が3回体外受精を行ったところの値段の体型と数字をご紹介しようと思います。
クリニックでかかる基本的な金額
+
クリニックでかかるオプショナルな金額
+
各種テストと、治療が必要であればそれも追加
+
薬代
が必要になりますが、それぞれ説明していきますね。
クリニック編
アメリカでの保険についてはまた別の機会にご紹介しますが、
保険が効く場合と、効かない場合があります。で、効かない場合は自分のポケットマネーなわけなので、大きな痛手なんですね。
で、こちらのクリニックでは、保険会社が払う場合の金額と、自分で全てを払わないといけない場合の金額が違うんですよね、笑。
全てのクリニックがそういったディスカウントされた値段があるかはわかりませんが、なんか値段なんてそんなに大幅に変えられるものか、と少しもやっとします。
初診でかかった費用:
私と、パートナーの遺伝子テスト、それぞれ $13,987 (2人で$27,974)
これは最初の診断に行って、体外受精をやることを決めてからテストをしたもの。
いや、高すぎるだろう、、結果よくわからないテストだったけれども、なんか体外受精をするためには必死なのだそうで、遠い親戚とかだといけないので一応こういった遺伝子のテストをして、血が繋がっていないことを証明、そして疾患などがないかのテストのようでした。
ちなみに、保険が聞いたのでこちらの額はここまではかかっていないです。
全て自腹だったらかなり打撃を受けていますね。
血液検査など、事前検査、テスト$2296.67
その事前検査と、初診にかかったクリニック代 $3244.68
これらも、一部保険でカバーされていたのですが、これがカバーされていないとすると、事前の初診、テストだけで合計$33515.35
正気じゃない金額ですよね。
でも、アメリカって、保険でカバーされている人にやけに大金をふっかけてきて、(結局保険会社が払うことになるから)保険のない人、個人で払わないといけない人には、安めの別料金が用意されていることが多いです。
体外受精の基本的なサイクルの金額 (各サイクルごと):
体外受精のサイクル、保険が効く場合は、クリニックは保険会社に 大体$22,000 ほど請求されていました。保険会社には、いちいち色々な項目で加算されていましたが、トータルするとこのような額でした。
で、自分で払う場合は、丸っと下記の事項が含まれてお少し安めの金額$12,000と、提示され、そこからの、割引された額は $6,500とのこと。(どんなセールスピッチなんだ、、と突っ込みたくなる値下げ具合。)
血液検査、ウルトラサウンドなどのモニター
採卵
アシステッドハッチング=胚が着床しやすいように肺の透明体の一部を薄くしたり、切開したりする技術
顕微で受精もしくは体外で受精
培養
新鮮胚移植、もしくは胚凍結
マネージメント・コーディネイト
維持費:
肺の凍結したものを保存する料金:年間$1,300 、もしくは月$120 .
その他オプショナルな費用:
精子解凍 - $300
全身麻酔(採卵の際) -$550
PICSI (顕微授精の前にオプションでできる精子のテスト) - $800
Zymot (動きの良い精子を選ぶデバイス使用)- $800
卵巣PRP治療(血液から抽出した高濃度の血小板を卵巣内に注入する方法で、卵巣機能の改善が期待される)- 3回セットで $10,000 、もしくは1回 $4,500
子宮内膜PRP治療(血液から抽出した高濃度の血小板を子宮内に注入する方法で、子宮内膜が活性化され、着床しやすくなることが期待できる)- 3回セットで $2,500 。一回ずつで $1,200
EMMA (Endometrial Microbiome Metagenomic Analysis) 検査 (子宮内膜マイクロバイオーム検査で、子宮内の細菌バランスを見るテスト)- $600
ALICE検査( 感染性慢性子宮内膜炎検査)(子宮(子宮内膜の持続性の炎症がある場合、その原因菌を検出して治療法を特定するというテスト)- $400
着床診断前テスト (PGT-A):
費用が2段階に分かれる:
胚盤胞から細胞を一つ取り除くという作業(バイオプシ)4つの胚盤胞までは一つ$600で、4つ以上の場合で8個までは$2200。それ以降は一つあたり$350。
テスト自体の費用は、胚盤胞4個までは$1000で、4個以上8個までは$1600.
なので、胚盤胞が2つだった場合は$600x2+1000=$2200です。
大体胚盤胞が多くできた人とかを平均して、PGT_A テストは$5000ぐらいかかるというふうに言われていますが、実際2個では安かったようです。
(このテストをお急ぎでする場合はさらに追加で料金がかかってきます。)
凍結胚移植:
このテストを行う場合は、絶対に凍結することになりますが、
凍結胚を移植する場合は別料金で$5500がかかってきます。
(下記を含む)
血液検査、ウルトラサウンドなどのモニター
胚解凍
アシステッドハッチング
胚移植
マネージメント・コーディネイト
薬の料金
これも薬局によって異なってくるのですが、大体の金額は一緒です。千円前後はするかと思いますが。
さらに、何をどのぐらい必要かということは最初わからないので、ある程度目星をつけてオーダーをしておいて、足りなかったら間に合うように付け足しながら購入する感じです。
採卵前までに使った薬品:
Gonal F 900 IU. $690 ←1回の周期でこれを3−4セット使った(トータル$2760)。
Menopur 75IU $87.99 ←1回の周期でこれを20個使った(トータル$1760)。
アンタゴニストなどのサポート:
Cetrotide 0.25 $56 ←これは一個
Lupron kit 1mg $390 ←これは一個
排卵誘発剤:
Novarel $90 ←これは一個
Lupron Trigger $99.99 ←これは一個
移植後:
Progesterone 10ml $80/vial ←これは24個 (一日2回、を12日間ぐらい。トータル$1920)
というわけで、採卵までにかかったお薬トータルは
2760+1760+56+390+90+390=$5446
でございました。
移植は一回しか行っていませんが、その際かかったプロゲステロンのお値段はだいたい$2000でした(余分に買ったのでもう少しかかったと思う)
その他の検査・テストや、治療にかかった料金:
サリーンインフュージョンソノグラム(膣内のポリープを発見したやつ)$4000
その際のオフィスビジット代$350
ポリープを取り除く手術$2000
ポリープを取り除く際に使ったイメージ撮影、ラボラトリー代など$725
その際のオフィスビジット代$350
胚移植?謎に取られていた金額$300
DNAフラグメンテーションテスト(精子)ラボ$350+テスト$578
という感じで、それぞれの金額もお安くないのに、足していくととんでもない金額になってしまってますね。
かかった金額まとめ:
私の場合は、とりあえずこの3回分までは保険でカバーされました。カバーされたとはいっても最低賃金の$8000は払うことになりました。
(保険の種類によって、どのぐらいカバーされるか、制限の回数などが変わってきます)
保険会社に行った請求はざっくりこんな金額でした。
自分で払っていたかと思うとゾッとしますね。
保険がなかったらこれよりは多少安くはなるのかな、とは思いますが、それでも一回につき$10,000ほど安くなる程度なのかな、と。
事前の診断、テスト諸々:$33515.35
一回目のサイクル(採卵まで)+薬諸々:$30013.54
2回目のサイクル(採卵、着床前診断テスト、凍結)+薬もろもろ:$28506.95
(2回目は、1回目でオーダーしすぎた薬を使っていたので、多少トータルは安めになりました)
3回目のサイクル(採卵、ポリープがあるかのテスト、ポリープ削除、初期胚移植、着床前診断テスト)+薬もろもろ:$28411.45
合計額 $90433.75 (2024年4月現在の日本円レートで1371714.67円)
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