ただの『やんちゃ娘がオートクチュールデザイナーになるまで』Épisode 5
大好きな先生がびっくりする高校を探してきてくれた・・・
因みに、トップの写真はその高校で入学したての時に撮った写真
(逆光で全然見えないけど、恥ずかしいのでそのくらいの方がいい)
私が行ける高校なんて全滅だった
そりゃーそうね、行ける学校がある方が凄いこと
普通の高校は全滅だったのですが、ちょっと変わった高校を先生は見つけてきてくれていた
私がデザイナーになりたいと言っていたのを、しっかり覚えてくださっていて
2015年に閉校したようで、ちょっと悲しいですが
すごい高校でした
関西の〇〇高等専修学校(被服科※女子のみ、と情報処理科※共学)
普通科目と専門的な授業があって、専門の時間の方が長い
なので、他の高校生が1年でする授業を私たちは3年掛けて勉強する
これ聞くだけでびっくりでしょ
そして
勿論被服科に入ったのですが
(よく入れた。これについてはまた話たいこといっぱい)
専門的に学ぶことが、1年生、2年生では和裁
3年生で洋裁がやっと出来る、ミシンが使える
和裁では、浴衣や着物を手縫いで仕立てる授業
なので、長方形の長細い机で普通科目も勉強する
被服科の校舎はかなり古い校舎で、本物のレトロ
大正ロマンな感じ
むか~しむかしは家庭学園高等専修学校という名前だったそうで
物凄く時代を感じる高校
私は結構好きだったな~
これだけでも驚くこといっぱいですが(こんな高校が実在していたこと)
8割がヤンキーといわれる人たち(関西中のすごいのが集まる)
昔懐かしビーバップハイスクールのよう
いや
それよりエゲツナイ学校だったかも知れない
私は、高校は真面目に行くと強く誓って
中学卒業するときに悪いこと全部やめた
卒業式の前の日におもいっきり遊んでやめた
で
入試や入学前の制服採寸なんかに高校へ出向くとき
やんちゃ娘がバレないよう
髪も真っ黒、前髪ぱっつん、眉毛ちゃんと伸ばして
中学の制服は借りて普通の子を装って行った
(男子の第2ボタンもらうみたいに、やんちゃな後輩が制服から鞄まで全部持っていっちゃった)
それでも
隠せなかったようで
試験に奇跡的にも受かり、入学決まって
高校の制服取りに行くのは
私服でいいか(普通の制服借りるの大変だし)
と私服で行ったら(中学の制服もしくは、私服でも良いと書かれていたんですよ、案内には)
即、高校の生活指導の先生から呼び出し
同級生のやんちゃ娘たちからは、私は物凄い怖い人で、留年生なんだ
と噂になっていた・・・
入学して、仲良くなってから友人からそう聞いた時
笑いが止まらなかった
全くバレてないと思っていた自分に
もうそれからは、隠すことはやめましたけどね
中学時代の話に戻りますが
行ける高校があって
試験があることが分かって
中学生活最後の半年くらい
教室にも入れてもらえなかった私を
あの大好きなおばちゃん先生が、校長先生に話をしてくださっていて
毎日2時間会議室借りてマンツーマンで勉強を教えてくれたんです
『毎日、2時間でいいから学校に来てちょうだい』って
私のことなのに、私が先生に本当は教えて下さい
なのに
思い出しただけでも泣ける
その先生の愛に全力で応えたかった
だから
卒業するまでに全部やめるって決めて
真面目を装って入学まで頑張った
そして
ビーバップハイスクールのような高校生活がはじまり
驚きの毎日
普通の高校生が1年でやる勉強を3年掛けてやって
和裁ちょこっと、洋裁ちょこっとやって
どうやってデザイナーになるんだぁ!
続きはまた