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【ウルトラマンカップ準優勝】カイザーベリアル解説

どうも、その辺の一般バトスピプレイヤーのストラです。
「ウルトラマンカップ出たいなぁ」と応募したのですが、当選したのがBOR(京都)で東京会場は落選で涙を流してました。うぅ…
気を取り直して今回は僕の師匠であるモリア教授(@moria_kyouju)にリストを渡したところ、準優勝していただけたカイザーベリアルの解説です。



デッキリスト

公式より引用、名前は違うけどモリア教授です

カイザーベリアル3枚について

【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】が公開されたあと調整してた時は「赤シンボルたくさん置いてもなぁ…」とか「契約域達成する頃には関係なく勝敗決まってるよね〜」みたいな話をしてました。

ドラグーンシュートはちょっと強かった

しかし、X(旧Twitter)等で流れてくるリストはだいたい【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】が3枚だったので僕達の知らない何かがあるのかもしれないと思い、試してみることにしました。

ドラグーンシュートと絶甲をクルクルしてました

 …うーん、あんまり強さがわからない…
 複数引いてる時はさすがに強いのですが、
・配置した時の神託外しすぎてテンポが遅れる
・赤シンボル並んでも恩恵が得にくい(ここに関してはリストも合ってなかったかも?)
 この辺の理由から一旦断念しました。
 しかし、弱い点だけではなく
・【悪の権化 ウルトラマンベリアル】に【ギガバトルナイザー】をつけて【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】の契約域を達成していると、実質完全耐性が2点で殴りながらバトル終了時に1コア回収と1点バーンという防がれにくい3点を出せる
・【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】を2枚引くとかなり早い段階でリーサルを出せる
 といった強い点も見つけていたので、その知識だけ共有して元の契約1のリストに戻して練習してました。

 1/15(水)にモリア教授とウルトラマンカップを想定した練習をしたあと、
ミラーは
・先に5点揃えて殴ると意外と勝ってしまう
・それもあって、【絶甲氷盾】を引けていたらかなり勝ちやすい
といった、引きに左右される展開になりがちで、どうにかできないものかと考えていました。モリア教授は
「俺は引きが強いから大丈夫だよぉん」
と言ってくださったものの、もっと体感を活かしたリストが用意できる気がしてなりませんでした。何よりも、カードを大量に貸してくださったカナモンさんのためにも、不甲斐ない結果で終わらせられないため、ゲームスピードをもう一段階早くできないかとウルトラマンカップ環境のデッキを洗いなおしました。
 色々なデッキを回している内に、【絶甲氷盾】を序盤から安定して引ける山は少なく、『新世代』と『ジード』がギリギリ及第点であることに気が付きました。 それならば、抱えられる確率が低い【絶甲氷盾】に意識を割くよりも、5点を作りやすくするリストが一番勝ちに繋がりそうですし、自分も防御札を全部抜いた方が5点出す速度と再現性が上がるのでは?という考えに至りました。
 上記を踏まえた上で、契約域の火力の高さを早い段階から押し付けられるように、再度【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】を3枚にし、神託対象外の防御札を抜いた構築で調整を開始しました。当然なのですが、防御札を抜いたことで契約3枚にした時の「神託を外してテンポが遅れる」デメリットが緩和されました。これによって契約1枚や受け札を積んだ構築よりも、安定して早いゲームができるようになりました。

コンボ寄りのガボラ入れてるの気持ち悪い


【怪獣の女王ジャイガントロン】の採用

 ゲームスピードを早めるための次の課題が、【ウルトラマンベリアル アトロシアス】を絡めなければ打点が出しにくいことでした。元々打点に関しては【ウルトラマンベリアル アトロシアス】と【ベリアル融合獣ペダニウムゼットン】に依存していました。しかし、コスト6以上の怪獣/星人/ベリアル名称+【ウルトラマンベリアル アトロシアス】を揃えてからアタックし始めるは遅いのではないかと考え、バースト以外で早い段階で召喚しやすい大型の怪獣/ベリアル/ゼットン名称はいないかと探した際に、【怪獣の女王ジャイガントロン】を見つけました。
 カード公開時に試した際は、
・怪獣名称が除去された時しか召喚できない
・C8に到達しない
といった欠点ばかりに目がいっていました。しかし、今回のリストは
・怪獣名称を多めに採用できる
・ゲームスピードを早めることで除去される(してもらえる)機会が増える
・【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】を3枚にしたのでカウントが増やしやすい
といった、ジャイガントロンを召喚して強い状況が作りやすくなりました。
これによってゲームスピードを早めつつ、【ウルトラマンベリアル アトロシアス】と【ベリアル融合獣ペダニウムゼットン】以外でのリーサルを作りやすくすることで、それらに依存しないリストに仕上がりました。 

モリア教授が一番強い


採用カード解説

ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル

シク超かっこいい

ベリアル名称の契約カード。
『ジード』対面以外で2ターン目からほぼ毎ターン名称指定の回収をできるカードです。
ゲームスピードを早めて【絶甲氷盾】や【スプラッシュザッパー】を引かれる前に5点出しやすくなるように組んであるので今回は3枚です。

悪の権化 ウルトラマンベリアル

手札空捨てをあんまりやらなくなった

ベリアル/ウルトラマン名称で破壊されない足場兼打点にもなるキーカード。
基本的にこのカードに【ギガバトルナイザー】を合体させるのが序盤の目標です。
後続打点がいる内にあらかじめ転神させることで、【覇王爆炎撃】のような誘発札や減少後バースト等による除去のケアもできます。そのため、タイミングを見ながら積極的に転神させたいです。
3コストで除去されない足場かつ打点にもなるので3枚です。

地底怪獣テレスドン

シンボル追加Lv2からだと思ってた

怪獣名称の序盤のシンボル兼耐性持ちアタッカー。
ネクサスを破壊できる効果も少し偉いです。
リソースになるわけではないので今回は2枚です。

究極生命体レイブラッド星人

完全耐性強すぎねー

星人名称のシーカー兼耐性付与。
ベリアル名称のスピリットを並べて完全耐性を並べてアタックできるのはウルトラマンカップ環境だとかなり強いです。
強すぎるので3枚です。

ロボット怪獣メカゴモラ

けっこう革命みたいなカード

怪獣名称のシーカー枠。
ベリアル名称しか回収できないですが、回収できるカードがとても強いので偉いです。トラッシュから召喚したときのコア除去も地味に偉いです。
強いので3枚です。

どくろ怪獣レッドキング[2]

地味だけどめっちゃ偉かった

怪獣名称のオープン回収兼自壊用のアクセル兼0コスト神託。
アクセルの破壊範囲が12000以下とウルトラマンカップ環境では広めであり、最大軽減1コストで使用できて、ドローがついてるのも便利です。
【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】の神託では回収できないので注意です。
試合に絡められたら嬉しい程度の枠なので2枚です。

凶悪宇宙人ザラブ星人

召喚時強制なので通常環境では苦労した

星人/ウルトラマン名称の回収兼圧縮兼煌臨元。
【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】とは軽減の点で相性は少し悪いです。しかし、回収できるカードの範囲が強く、星人名称の4コストなので、【ギガバトルナイザー】を合体して【ウルトラマンベリアル アトロシアス】の煌臨元になるのがとても強いです。
ほぼやることはないですが、【ギガバトルナイザー】を合体してアタックすることで【怪獣の女王ジャイガントロン】を召喚できます。
メインでトラッシュから回収できるカードは欲しいので3枚です。

ベリアル融合獣サンダーキラー

イラストめっちゃ好き

ベリアル/怪獣名称の縦引き兼最重要アタッカー。
【宇宙忍者バルタン星人[初代ウルトラ怪獣]】以外の全てのカードを手札に変換できます。ベリアル名称を捨てた際の、創界神にコアを置く効果を忘れないようにしましょう。
コスト5なのが偉く、【ウルトラマンジード ギャラクシーライジング】の条件を満たすことなく【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】の契約域の条件を満たせるため、かなり重宝します。
強すぎるので3枚です。

無幻魔人ジャグラス ジャグラー[ウルトラ怪獣2020]

通常のほうが好き

怪獣名称のバースト兼打点。
通常環境でも活躍できるくらいの強いカードです。ごくごく稀に【ベリアル融合獣ペダニウムゼットン】の白軽減を満たすときがあります。
【宇宙忍者バルタン星人[初代ウルトラ怪獣]】を3枚入れたかったのと枠の都合で2枚です。

宇宙恐竜ゼットン[2]

バラバと永遠に迷ってた

ゼットン名称の創界神対策。
あまり使うことはないですがミラーで少し偉く、9000以上を破壊しながら回復できたりと少し器用に動けます。
ゼットン名称しか持っていないので【ウルトラマンベリアル アトロシアス】が煌臨できないことは注意しましょう。
あまり使わないので1枚です。

宇宙忍者バルタン星人[初代ウルトラ怪獣]

シクのことミカヅキモって最初に言った人天才だと思う

星人/初代怪獣名称の契約スピリット対策。
重疲労効果が召喚時なので蘇生した際も使え、無色になるので装甲も貫通できます。
【ベリアル融合獣サンダーキラー】で捨てられない点だけは弱いですが、前に寄せている構築とかなり相性がいいので3枚です。

宇宙恐竜ゼットン[初代ウルトラ怪獣][2]

強いと思ってたけど結局1になっちゃった

ゼットン/初代怪獣名称の来た我対策。
相手のフィールドにウルトラマン名称のカードがあるとコストが4になり、相手の足場を破壊しながら【ウルトラマンベリアル アトロシアス】の煌臨元が召喚できます。
あまり使わないので1枚です。

ウルトラマンベリアル アトロシアス

全てのテキストが強い、そしてかっこいい

ベリアル/ウルトラマン名称の蘇生兼打点の底上げをするキーカード。
【ベリアル融合獣ペダニウムゼットン】や【ベリアル融合獣サンダーキラー】、【究極生命体レイブラッド星人】を蘇生することが多いイメージです。
強すぎるので3枚です。

怪獣の女王ジャイガントロン

Lv1BP10000も地味に偉い

怪獣名称の耐性貫通持ち誘発でありキーカード。
ごくごく稀に【ウルトラマンベリアル アトロシアス】がアタックした時に召喚します。
召喚/アタック時が強制なので少し使いにくいですが、今回の準コンセプトでもあるので3枚です。

ベリアル融合獣ペダニウムゼットン

あんまり召喚しなくなったかも

ベリアル/怪獣/ゼットン名称の耐性持ちフィニッシャー。
召喚/アタック時はターンに1回の制限がないので1枚で最大4点、【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】の契約域と合わせると5点出せる超高火力カードです。
1枚で出せる打点は一番高いですが、事故につながるカードでもあるので2枚です。

ギガバトルナイザー

シクどこにも売ってない…涙

ギガバトルナイザー名称の蘇生兼打点になるキーカード。
【悪の権化 ウルトラマンベリアル】に合体させて転神させ、【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】の契約域込みでアタックしたり、星人に合体させて【ウルトラマンベリアル アトロシアス】を煌臨させるなど使い道が多くどれも強いです。
【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】には合体できず、神託対象でもないので気を付けましょう。
早めに【悪の権化 ウルトラマンベリアル】に合体させたいので3枚です。


小技

【ベリアル融合獣サンダーキラー】でビート

モリア教授は大半の試合これで勝ったとおっしゃっていたのでかなり重要なテクニックです。
ウルトラマンカップ環境では
【ウルトラマンジード ギャラクシーライジング】orアタック後バースト+【ウルトラマンゼット デルタライズクロー[3]】を代表とする煌臨
の動きがかなり強いと考えてました。特に【ウルトラマンジード ギャラクシーライジング】の場合はトラッシュに白のゼット/特空機名称があるとライフバーンも通らなくなってしまいます。
しかし、コスト5の【ベリアル融合獣サンダーキラー】では【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】の契約域の条件を満たし、相手の【ウルトラマンジード ギャラクシーライジング】をケアしながらライフを狙いにいけるのでアタッカーとして重宝します。

【ウルトラマンベリアル アトロシアス】でアタキャン

【ウルトラマンベリアル アトロシアス】でアタックした際、その上のコアを全て召喚するスピリットに置くことで、相手に無駄にコアを与えたり、【ウルトラマンジード ギャラクシーライジング】の召喚をされたりすることなく横展開やリソースを稼ぐことができます。【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】の契約技で先ほど消滅させた【ウルトラマンベリアル アトロシアス】はすぐに回収できるので、次のターンに準備万端の状態で殴り始められます。

回復してから煌臨

【無幻魔人ジャグラス ジャグラー[ウルトラ怪獣2020]】や【宇宙恐竜ゼットン[初代ウルトラ怪獣][2]】などで回復してから【ウルトラマンベリアル アトロシアス】を煌臨するとメインステップで煌臨するよりも打点が1点多く出ます。早い段階でリーサルを作るのでこの1点が重要です。

【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】で【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】を回収する

ベリアル名称を回収できるので【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】も対象です。【悪の権化 ウルトラマンベリアル】の回収を後回しにして契約域の達成を狙うゲームもあるので覚えおきましょう。

とりあえず転神

ウルトラマンカップ環境では転神した創界神を止める手段がほぼないです。そのため、【デスタメント】や【覇王爆炎撃】をケアするためにあらかじめ転神だけしておくことがしばしばあります。【絶甲氷盾】や【アルテミックシールド】の有無を確認するためにやることも多々あります。

【究極生命体レイブラッド星人】で【宿命のヒーロー ウルトラマンジード プリミティブ】のケア

【究極生命体レイブラッド星人】の耐性付与は創界神にも適応され、【宿命のヒーロー ウルトラマンジード プリミティブ】の効果はウルトラマンのコア除去効果が出たときに強制発動です。そのため、【究極生命体レイブラッド星人】にコアを4つ乗せてアタックステップに入ると、【ウルトラマンジード ロイヤルメガマスター】以外でこちらのフラッシュ前に創界神のベリアルのコアをボイドに置かれることがほぼないです。

【ベリアル融合獣ペダニウムゼットン】をブロッカーにしてターンを返す

【ベリアル融合獣ペダニウムゼットン】はLv2以上で耐性を持つので、ほぼ除去されないブロッカーになります。そこでLv2以上の【ベリアル融合獣ペダニウムゼットン】のみの盤面にすることで、防御札で受けられた時の保険を掛けつつ後続のアタッカーを維持するという動きもできます。

【ベリアル融合獣ペダニウムゼットン】に【ギガバトルナイザー】を付けてアタックする

特にミラーで重宝する殴り方です。【ベリアル融合獣ペダニウムゼットン】に【ギガバトルナイザー】を付けるとアタック時のバーンで1点+本体のアタックで3点+【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】の契約域で1点と最大5点出せます。これを防ぐ手段が少ない対面(ミラーや『新世代』等)では積極的に狙います。

先1の【宿命のヒーロー ウルトラマンジード プリミティブ】を咎める

要求値はかなり高いですが、【地底怪獣テレスドン】+【悪の権化 ウルトラマンベリアル】に神託3個+【究極生命体レイブラッド星人】と【ロボット怪獣メカゴモラ】以外の星人/怪獣/ゼットンで先1で出された【宿命のヒーロー ウルトラマンジード プリミティブ】を除去できます。もし神託が3個乗らなくても【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】を配置できるので狙えるなら狙いたい択です。
こちらのテンポが遅れてしまうのであまりお勧めはしないですが【どくろ怪獣レッドキング】のアクセルを使うのもなしではないです。

ゼロカウンターケア

主に3つの方法があります。
・【怪獣の女王ジャイガントロン】を回収し怪獣名称でビートダウンをする
・【ベリアル融合獣ペダニウムゼットン】でビートダウンをする
・【究極生命体レイブラッド星人】を横に立ててベリアル名称でビートダウンをする
一番下は【究極生命体レイブラッド星人】を手札に抱えないといけないのでできる試合は限られます。なので主に上二つを念頭に置いてゲームを組み立てます。

【どくろ怪獣レッドキング】で自壊

相手の【メフィラス[外星人]】をはじめとしたライフ減少後のバーストを踏みたくはないが、【ウルトラマンベリアル アトロシアス】+煌臨元や【悪の権化 ウルトラマンベリアル】+【ギガバトルナイザー】がなく、【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】の契約技を使いたい場面が一定数あります。アタックしているスピリットを消滅させながら【どくろ怪獣レッドキング】のアクセルを使用することで相手の面処理と減少後バースケアをしつつ、【ベリアル銀河帝国皇帝カイザーベリアル】の契約技を使えます。

ウルトラマン名称の自壊

主にミラーや【初代ウルトラ怪獣】対面で想定される【宇宙恐竜ゼットン[初代ウルトラ怪獣][2]】+【ウルトラマンベリアル アトロシアス】の動きをされないために、【悪の権化 ウルトラマンベリアル】がない時は【凶悪宇宙人ザラブ星人】と【ウルトラマンベリアル アトロシアス】は極力自壊してターンを返しましょう。


さいごに

以上がウルトラマンカップで準優勝したカイザーベリアルデッキの簡単な解説でした。

この記事が「良かった」「参考になった」という方は投げ銭していただけると大変励みになります。少ないですが、ウルトラマンカップの候補だったカイザーベリアル以外のデッキを貼っておこうと思います。

不明な点や質問があればTwitter(@kawakouscafe)のDMにお願いします。
なにかあれば追記していきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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