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takanoyama
9 前級H
あらすじ #アズールレーン 二次創作「アークの休日」第9話。メインヒロインが駆逐艦を助けに飛んでったので、前級と追いかける指揮官(男)。
雑踏をさけて裏路地をホイールなんたらでかっとばしてく。風圧で会話にならんから、無線に割り込むのを断れなかった。
つながった途端ハーミーズ改は早口に言った。前衛は対空砲を撃つな、と。
「おいこら、何を勝手に」
直チャットでぶーたれる俺氏に、慣れた感じでボイチャに切り替えてきた。
「困るじゃないか、指揮官。あの子にノセられたな?」
「ぬ……アーク・ロイヤルのことか」
「そう。私の次級なんだが、ちょっと前向きすぎるところがあってね」
おまゆうなハーミーズ改こそ、軽空母ながら中々に前のめりだ。そういう関係だったんか。
「ぴんとこない? まあ、見てあげなよ」
ノーヘルで一瞬振り向く、きらきらした目がアイツとだぶった。
「さて指揮官、航空機と砲弾の違いだが」
「ん?」
「片や戻ってくるが、片や撃ちっぱなしだ。あとは、わかるな?」
……いやさっぱりわからん。
そのとき、双眼鏡が戦場の光景をとらえた。
"見てあげなよ"って、このことか。
たしかに前衛はだれも対空砲を撃ってない。そうでなければ、駆逐艦三隻、vs、敵艦載機になるところだ。が、敵機の攻撃は、もれなくアイツに向けられてる。
つづく