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1 出席とか、それ、いる~?
即カウンターしてきた、ロングアイランド君。
「生徒はたった三隻だ」とハーミーズ君。
どちらもわりと無双する子たち。敵機を迎え撃つ戦闘機を、あ・え・て、のせないから攻撃力が高いのよね。
って、ちょっとまってよ。
「どうしてこんな閑散としてるの?」
「近ごろ制空が厳しいって、ロイヤルで戦闘機を飛ばせる人は皆レベリングに出払ったよ」
「ユニオンもなの~。このすきに~積みゲーを消化するの~♪」
ん……?
私ことレンジャーも戦闘機は扱わないのですけど。
「じゃあ何ですか、これって要するに、防空すてた干され女子の会!?」
あの重装甲、知っていたわね。おのれ重装甲。
「そこは"攻撃特化"と言ってほしいな」
「賛成ですわ、アーク・ロイヤル君」
入口近くの窓際の席、いままで無言だったけどレジュメを読んでたみたいね。先生泣けちゃう。
「前鋭なんとか……あ、翻訳機がヨーク設定だ。ちょっと失礼」
いきなりサイバー要素ぶっこんできたわね。本家じゃいまいち触れられないけど。チューニング中、ハーミーズ君がアップはじめてる。
「積みゲーか、興味深いな? ユニオン最強のゲーマーが何を持っているのか」
「へへへ……いっしょにやる~?」
「ぜひとも!まずはデュエルを申し込むぐぐ」
語尾がヘンなのはアーク・ロイヤル君が口を封じちゃった(!)せいね。
「頼むから話をややこしくしないでくれないか」
「ハナセ!!相棒!!」
「まったく、平常運転だな? 戦友殿」
っちょ、『相棒』呼びは非公式って突っ込もうと思ったところよ。
「アーク・ロイヤル君、いまなんつった」
「……おかしいかな?」
「だが、先輩っていうのもちょっと、ほら、セントーちゃんの立場が」
「戦友殿それ以上いけない」
「痛たたた」
「仲いいね~」
あの有名なロリコン空母と、見かけ年下の先輩軽空母との絡みか……これはこれで、……いえ、新鮮な絵面でしたわ。
ギブサイン出されて放してあげてたけど、関節ハメ直す音なんかは聞こえないフリしてあげます。
んもう、噂どおりR国面満載の聴講生、いえ、超攻勢型ね。どっちも。先生、初日から自信なくしちゃいそうよ。
ボーグ君が野球部で忙しいってスルッと逃げたのは正解かも……
「どうも~ご注文の弁当、じゃなくてケーキとスコーンです~♪」
ジャベリン君? ああ、3時ね。んで半数がロイヤル籍——もうしょうがない。
第1回女子会、糖分キメてのりきるか!
つづく