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【一話完結】ロイヤル諸島の昔話(アズールレーンSS)
状況
⚠️創作指揮官にご注意⚠️ アーク・ロイヤルと暖炉の前でくつろいでると昔語り(いぐさの笠)が始まった。
セピアっつうか薄茶っつうか。
年経た紙っていい色してる。
秘書艦が膝にのせてる民話集もな。ちびたちに読み聞かせたいって、ときたま俺相手に練習を始める。
***
あるところに、父親と三人の娘がいた。
父親は娘たちをたいそう可愛がっていた。
ある日、娘たちのほうはどうなのか、気になって、たずねてみた。
父親「わしをどれくらい大切に思っているかね?」
長女「自分の命と同じくらいに」
次女「この世の全てよりもっと大切に」
うわべの嬉しがらせに、おろかな父親は喜んで、
ただひとり実直に答えた末娘を家から追い出したとさ。
***
「——実直に、答えたって?」
「ああ。末娘はなんて言ったと思う?」
「さあ」
すまんがこの民話は履修済みだ。
"生肉に塩がだいじなように"
だけど、コイツにホレているから振りに乗っかることにする。
「わからねえ。教えてくれよ、アーク・ロイヤル」
背表紙を閉じて、すらすらと言ってのけたもんだ。
「"空母が駆逐艦を必要とするように、
お父様に必要とされているならば
幸甚に存じます"、だ」
「おい待てぃコラお前ぇ!」
END
後書
指揮官「ざっくりそっくり改変しやがって、原型あとかたもなくなってんよ」
アーク「例え話だ。分かりやすかっただろ?」
指揮官「なんの例えだ」
アーク「駆逐艦のいない艦隊では、わたし(のスキル)が死ぬということさ」
この話、ラストは末娘が父を婚礼の宴に招く。どの料理にもひとつまみも塩をいれずにもてなすんだ。そのとき、やっと父親は娘の真意に目をひらく。(つか、そのマズメシどうすんの勿体ねえ)
指揮官「いや、足止めスキルが有用つったら魚雷もちの巡洋艦でもいいだろ」
アーク「そうかな。では閣下
どの部隊にも一隻も駆逐艦を編成せずに10章を周回してみようか。
指揮官「やめてください俺が間違ってましたどうか綾波だけは」
アーク「うむ」
指揮官「あと雪風とか時雨とか……あ(定員」
アーク「な?」
な?じゃねえよ!!←建前
いい笑顔だな!!←本音
(おあとがよろしいようで……)
おわり