5 艦載機がない、だと!?
あらすじ #アズールレーン 二次創作「アークの休日」第5話。駆逐艦たちのサークル(?)把握してるロイヤルさん。指揮官(男)目線。
『哨戒機だけでも、おいとけばよかった(意味深)』って。そーゆー事かよ!!
寮から遠く来すぎた。あいた片手で管理アプリを立ち上げる。けど、検索してるヒマなくね?
「閣下、こっちへ」
いきなり手ぇつかんで、全力疾走しやがる。
「おいっ!? ど、どこへ」
「白露会だ。いちばん近い」
「なんだそれ重桜のマフィア?」
「女子会だ」
そこがダメなら十二月会、その次は第六会、とテキパキ地図を共有してくる。
「定例会の日ではないが、だれか事務所にいるかもしれん」
「どういう情報網だそりゅ……っ」
舌を噛んじまった。涙目こらえて、目的地へ、某雑居ビルの2階へ、階段二段飛ばしで上がって、看板もカギもないドアをバーン!
「だれよ!」
「敵だ。警報きいたか?」
「指揮官?」
「ああガチだよ。主力は間に合わねえ」
ここまで3秒。食い気味だったが、意味は伝わった。
事務所にとぐろ巻いてたのはひとり。だが、幸運艦だ。
「メンバー集められるか?」
「無理ね」
即答!?
「非番の時雨様が出てやるだけ、ありがたく思いなさいな」
言いながらも、魚雷管を引っ提げ、召集をこころみてくれる。首領(ドン)白露はじめ、誰も、すぐにはつながらねえか。
敵のレベルは3桁いってる。前衛1隻じゃ……どーするこれ。
つづく