7 接触注意!
あらすじ #アズールレーン 二次創作「アークの休日」第7話。秘書艦の熱意に負けた指揮官(男)、明らかにアカンことやりつつ妄想とか現実逃避。
「で、こ↑こ↓に挿したらいーのか?」
「ん、っ、ちょっと、違っ」
「……ふぅ。入ったぞ」
対空砲が、な。
無人の応接にしけこんゲフンゲフン長椅子を拝借して換装してる。
本船が見つかるまでは空を一手に引き受ける、とコイツは言うんだが。うつ伏せでも、中がすんげー軋んでるし、喘ぎを抑えてるのがわかる。
「……そこじゃない。右……」
「ぬわ、すまねえ!」
俺氏、軍艦の構造からしてどシロウトなのにKAN-SENのカラダの仕組みとかまるきり分からん助けて明石。そう言いたいのをグッとこらえる。
砲といっても、装備はその起動メディアっつーか、シリコンかなんかの片手サイズの四角いブツで、KAN-SEN側のスロットに挿しこむ寸法らしい。
「けど、右って艦載機専用じゃないんか?」
「んんっ……いい、気にするな……」
切ない声出しやがって、もっと別な形で聞きたかったぜ。
抜き差ししたら冗談じゃなく震えるし、何なら青い火花も散ってるし。ふらつきながら身を起こしてくるけど、これ絶対アカンだろ。
「あ……あとは、そちらの、四連装……」
「なっ!? こんなデカイの入らんだろうが」
データ量な。
「大丈夫だ」
「いやいやいや、なんか顔が蒼白だし、何事にも余裕は必要だぞおまえ?」
「しかし」
「聞けって。それ、バグったらどうなるんだ? イラストリアスを思い出せ、アイツの倍は積んでるぞ、今」
「……まだだ。なにか外せばそれも載る」
「おいやめろ」
もう外せるモンがねえだろ。目のやり場なくなるわ。そういや、今日の映画、アイアン◯ンだっけ。心臓の部品交換って、秘書に手ぇ突っ込ませてたなあ(現実逃避)。
「閣下……」
うぐ。熱視線やめれ。押し倒したくなる。
「頼む」
わりぃ。もう、ダメだ。
両肩がっちり掴んでしまった。ああ~↑ビリビリするんじゃぁ~~!!
つづく