【Vol.1】にんげんだもの。
建築業界が苦境に立たされています。
などなど、正直上がり目がない状態です。
そんな中、
「他社はこうして成功している!」
「こういう家が求められている!」
という情報に思わずすがりたくなる方も多いかと思います。
【学びは真似び】。
という言葉もあるように、あれこれ考えるよりも成功者の真似を徹底的にした方が早いのは事実です。
そして、コンサルティング会社からは他社の成功例が毎日のように送られてきます。
「社員5人で5億稼いだノウハウ!」
「アフターコロナの集客必勝法!」
「利益が取れる住宅モデルはこれだ!」
「誰でも契約が取れる営業トーク!」
などなど、本来知ることができないはずの他社の成功ノウハウをコンサルティング会社がわかりやすくまとめてくれているんですから、ありがたい事この上なし。
そして、これらのノウハウは実際に成果が出ているホンモノであることがほとんどです。
となれば【みんな成功間違いなし!】となるはずなんですが、残念ながらそうはならないのが世の常。
同じノウハウに取り組んだとしても、《結果に差が出てしまう》のは今も昔も変わりません。
■他社の成功例をモノにできない理由
他社の素晴らしい成功例があっても、それをモノにできない理由を
コンサルタント目線で語ると
という事になります。
悔しいですが、これもまた【事実】です。
【TTP(徹底的にパクる)】が出来ない。
これが、成功例があっても結果に差が出る大きな要因であることは間違いありません。
そして、私の経験則では、実に【80%】の工務店さんがTTPできません。
《わかっちゃいるけど【やりきれ】ない》
のがほとんどなんです。
■TTPができない理由
分かっちゃいるのにTTPできない理由を私なりにまとめると
《にんげんだもの》
ということになります。
《アタマ》ではそうするべきだと分かっていても
とザワザワして、《ココロ》が動かない。
肩書は経営者でも、あくまで一人のにんげんですから、自分のココロが動かなければなかなかTTPはできませんし、社員さんに強要することもできません。
社長ご自身がザワザワしてるのに、社員さん自ら率先して動くなんて無理な話です。
コンサル会社や工務店支援をしているメーカーさんから見ると
「ココロがどうこうとか、経営者がそんなのではダメだ! 出来ない(やらない)言い訳だ!!!!」
と怒られてしまいそうですが、正論が正論として機能しないからこそ人間って面白いんです。
■にんげんらしい工務店は成功できない?
ということで、今日のまとめに入ります。
では、そんな《にんげんらしい工務店さん》は成功できないのか?
いいえ。
【成功できます】。
過去19年間で、その事例をたくさん作ってきました。
その事例は改めてご紹介しますが、その前に必ずやるべき4つの事だけお話ししておきます。
■にんげんらしい工務店さんが成功する、4つのステップ
一言でまとめると
他社の成功例に右往左往せず
【我が道】を行っても大丈夫ですよ。
ということになります。
これを弊社では【地場工務店のワガミチ(我が道)戦略】と呼んでいます。
「いやいや、我が道を行くなんて甘すぎるだろ…」
と思われたかもしれませんが、とんでもない。
その先に何があるか分からない茨の道を自ら切り拓いて進んでいかないといけないので、TTPするより遥かに苦難の道を歩むことになります。
正解が見えないので手探りでやり続けるしかないですし、一生懸命やっても報われないことだらけです。
だからこそ、
の《理由》を真剣に考えるようになります。
これが、地場工務店さんの血肉となり、「次はこうしてみよう!」というココロのエンジンになるのです。
弊社のクライアントさんから
「今までいろんなコンサルを見てきたけど、大西さん(私です)のやり方が一番役に立った」
と言っていただける理由がここにあります。
一方で
「こんなに苦しいなら、もう他社のやり方を真似した方が楽だ!!!」
となることもあります。
これはこれで良い結末です。TTPが成功への最短ルートですから。
その頃にはもう社長や社員さんのココロの迷いはすっかり消えて、堂々とTTPできるようになっています。
その踏ん切りをつけるためにも、一度悔いのないところまで《ワガミチ》で突き進んでみましょう。
といった、おそらく今の段階では即答できないであろう答えは、ワガミチを進んだその先にしかありません。
どのみち苦境が続く業界です。
「御社でしか家を建てたくない」
という熱狂的ファンを獲得するためには、他社と同じことをやっていては未来がありません。
もちろん、大怪我しないように、伴走しながらサポートしますのでご安心くださいね。
今回はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。
★今日の結論
地場工務店は、歯を食いしばって【ワガミチ(我が道)】を進むべし!