人と遊ぶのはお金がかかるという話
私は4年ほど前に出会い系で知り合ったとある男に入れ込んでいた時期があった。
同い年で、住んでいるところが割と近かったため週1の頻度で会っていた。
関係性はいわゆる体だけのもので、早い話セフレというものだった。
割り勘でご飯を食べ、やっすいホテルに行って帰る。そんな関係を続けていた。
25歳のときの話なのだが、私はそれまで自分のお金でコンスタントに誰かと遊ぶ。という経験を全くしていなかった。
交際費がこんなにかかるのか、と知ったのはこのときである。
1日遊ぶのに5千円以上は用意しておかないと心配だな。という金銭感覚になった。
当時のわたしの給料は手取り12万ほど。
実家暮らしだったためなんとか回せていたが、交際費で逼迫するようになってきた。
男には会いたい、しかしお金がない。
困った私は自分が持っている中で一番お金になりそうなコレクションを売り払うことにした。
200冊近く集めていた漫画である。
中学~社会人くらいまで図書カードやお小遣いでコツコツ集めていた漫画たち。
何度も何度も読み返すほど大好きだった銀魂も全巻売りに出した。
売ったあとのレシートは今も大切に取っておいてある。
受け取ったとき母から「あなたの歴史だね」と言われたのが印象的だった。
この出来事がきっかけで私は自殺未遂をしてしまうのだが、それはまたおいおい語っていけたらいいと思う。
今、私はボードゲームという趣味にのめり込んでいる。
あまり外に出られないため、オフラインイベントやお店に行くより専らオンラインでのやり取りが主になっている。
友人と遊ぶのにいくつか初期投資をすれば後は電気代とインターネット代がかかるくらいなので、とても得だと思う。
いつか友人を自宅に招いて夜通し遊ぶのが今の私の夢だ。