ハサミと祖母と八百万の神とゴミ問題ってお話です。
「ごめんなさい」
ワタシは小さい時からとあるルールがありまして、日々の生活の中でハサミを踏んでしまったときには声に出して「ごめんなさい」と謝罪しないといけなく、ずっとそれを守ってきました。なのでガイド中のボートの上でいつも使用しているハサミを踏んでしまったとき突然「ごめんなさい」と言い出すので、ゲストさんがビックリした表情や、この人大丈夫?なんて表情をされます。とにもかくにも、ハサミを踏むことに対してかなりの罪悪感があり、ちゃんと謝らないとなんだか気分が悪くなるというか、その後しばらくモヤモヤした状態が続きます。
踏んだハサミに謝るようになったキッカケはハッキリ覚えていませんが祖母の教えだと思います。祖母は裁縫の仕事をしていて着物の仕立てや着付けまでを自宅で行っていて、その祖母の家に遊びに行ったときに叩き込まれたのだと思います。裁縫ではハサミは大事な道具ですし、祖母がハサミを大切にしてきた記憶もあります。
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