父の日に4歳娘が現金をくれた。
父の日になると、毎年長女が4歳の時のことを思い出す。
4歳の時、娘は私に「手紙と100円玉1枚」をくれた。
手紙には、こう書かれてあった。
いつもおしごとありがとう。
100えんあげるね、つかってね。
私は、「ありがとう。うれしいけど、まだお金はあげちゃダメだよ。」と娘に言った。
すると、妻が小さい声で、「もらってあげたら」と私に言った。
私は、すぐに「ありがとう。大事に使うね。」と言い直した。
娘は、嬉しそうな顔をした。
子どもが人にお金をあげるのは良くない事。
でも、それを今この場で娘に教える必要はない。また別の機会に教えればいい。いつでも教える機会はある。
それより、私が今この場で娘に言うべきことは「ありがとう」だけでいい。
そんな時があってもいい。
その娘は、今年10歳。
あれ以来、父の日に現金はくれなくなったから、大丈夫だ。