#Ⅵ tomoの場合
遠距離恋愛はダメらしい
hiroさんとお付き合いし、初めて二人デートを体験。水族館にいったり、お祭りにいったり。
この頃に引っ越しをし、少し距離が近くなったこともあり、都合がつく日はぶらぶらとデートをするようになった。
そんなことが続いていたが、hiroさんが県外の大学に進学することが決まった。
遠距離恋愛だ。
寂しいお化けが顔を出す。
側にいないのはやはりダメで、土日など音楽の習い事で会っていた同級生のtomoと距離が近くなる。ちなみにこのtomoはken兄の弟である。
中学は一緒だったが、高校は別々になっていた。なんでも話せる最高の友達だった。
面白くて、一緒にいる時間も長く、頭がいいtomoにいつも勉強を教えてもらう。テスト勉強の夜中にメールのやり取りを何時間もしたり、時には喧嘩することもあったが、私の自由奔放な我が儘にため息をつきながら付き合ってくれるのだ。
近くにいてくれる人ではないと、私の気持ちは満たされないのだと思い、hiroさんに別れを告げる。
会えない恋愛は私には無理なのだ。
常に一緒にいて、常に自分に向いててほしい。
常に愛情がほしくて、確認したりしてしまう。
それに同級生ながら答えてくれたのがtomoだった。付き合おうとなり、毎日、毎日メールして、時には嫉妬をしたり、されたり。
少し不安だったことは、お兄ちゃんの彼女だったこと。大丈夫か最初に聞いてみたのだ。
私がよく家に遊びにきて、兄貴といるのは知ってたし、別にいるなぁぐらいにしかみてなかったけど、兄貴は兄貴で好きだし、お前はお前で別だから。と、なんとも大人な発言。
今まで付き合うのも、好きになるのも年上だけだった私にとって、同い年はとても嬉しかった。
誰とでも仲良くなってしまうので、よくおじさんとかに、からかわれついでに好きだよーなんて言われてるところを聞かれては、怒られていた。
将来の話もしていて、一緒の大学は無理だけど、同棲とかしたい!!ずっと一緒にいたいと私の方が彼にはまっていた。
私のことを知ってくれていて、我が儘にも付き合ってくれる。
私にとっては心地好い関係だったのだ。
ずっと、ずっと、一緒にいられると思っていた。
そんな時、彼から別れを告げられたのだ。
突然の別れに、私は気持ちがついていかず、別れたくなくて大泣き。友達にも話して大泣き。
別れの理由は話さなかったが、思うに我が儘をいって振り回していたことがたくさんあったのだと思う。
この別れが結構辛くて、友達にもう恋なんかしない!!と泣いて話していた。
将来も夢見ていたし、ずっと一緒にいられると思っていた。
もうこんな人と2度と出会えないかもしれないと、私の気持ちはしばらくぐちゃぐちゃだった。