夏至を迎えて。進化の記録2:ホテルラウンジ編

前回の記事の続きです。

プールの後は、
ホテルのお洒落なラウンジで、
デザートタイム。

この時点で、普通ならお部屋に帰っちゃうところを、
楽しくてテンション上がって、
やりたい事を全部やろー、となってました。

ここでも、深い気づきが待っていました。


僕は、このラウンジのお洒落なバーで、
カクテルを飲むのが好き。

とっても、腕がいいバーテンダーさんがいて、
前に来た時も、美味しいカクテルを作ってくれたからです。

今回は、あるカクテルが飲みたくて、狙ってました。

それは、「オールド・ファッションド」という、
バーボンウィスキーをベースにした、
とっても古くからある、
伝統的で基本的なカクテル。

クィアーアイのアントニーが、
確か紹介してたので、
ずっと飲んでみたいと思っていました。

かおりさんとラーは、ケーキを食べて、楽しんで、
自分は、知りたかったこのカクテルを、
大いに味わい、楽しみました。

ウィスキーと一緒に、オレンジやレモン、ライム、少量の砂糖に染み込ませた苦みのあるリキュールなどが、グラスに奇麗に飾られて入れてあります。
これを、自分好みに、混ぜたり果汁を絞って出したりしながら、
変化を楽しんで飲みます。

ウィスキーを、こんな風にアレンジして、さらに美味しくできるとは!
最高でした。

そして、一杯飲むと、もう一杯飲みたくなるのが、
いつもの癖です。

「もう一杯、別の知りたいカクテルがあるから、頼もうかなー?
これは、自分のお酒の勉強なんだよね。」
みたいな感じで言ったら、
かおりさんは
「したい事をすれば良いのに、お酒を飲むことに、
罪悪感を感じているでしょ。
悪いことじゃないんだから、楽しんだらいいのに。」
と言いいました。

さすが、かおりさん。
自分の言葉の裏に流れる、
微妙なエネルギーを見逃しません。

それで、自分のパターンに気づきました。
子供の時から、
何か欲しい物があるときに、
それを買ってもらうために、
その価値を親に「プレゼン」しないと、
買ってもらえないと、思い込んでいたことを。

ただ、「自分が欲しい」、という理由では足りない。
まるで、投資家に、その投資への利益を説明するかの如く、
説明してしまう癖。

自分のしたい、ほしいを「正当化」しなきゃいけないという、
子供時代にしょい込んだ「殻」でした。

夏至のお願いを書くために、
一人ラウンジに残った僕は、
この殻に気づきながら、
あと一杯を頼もうか、とても悩みました。

そして、ラストオーダーの時間が来て、
ブレークスルーがやってきました。

頭であれこれ考えても、決められなかったところを、
自分のハートを感じることをしてみました。

そしたら、
自分の体の感覚は、
もう最初の一杯で、満足している。
そう感じました。

であるなら、もう一杯は必要ないな。
そう思えました。

そしたら、気づきが溢れてきました。

ずっと飲んでみたかった一杯の、
「経験」が素晴らしかったのに、
別のもう一杯を頼もうとする思考は、
より多くの「種類」を知りたい、
つまり数量を求めることになっていた。

会計の学びでも伝えていた、
「交換価値(数量)」が「経験価値」を
打ち負かす思考。

そうしたら、初めの一杯の感動・経験が薄れていたな。と。

もう一杯を手放したことで、
帰り際に、バーテンダーさんに、
「丁寧な作りの、
このオールドファッションドで、
満足しました。」
と喜びを伝え、
次はまたこういうのも知ってみたい、
などと、いろいろお話しすることができました。

またしても、
自分の「殻」を破り、
古いパターンを手放せる、
経験となりました。

埋め込まれた癖って、
不自然なブレーキを、
自分にかけてしまう。

結果、そのブレーキに反発する形で、
したくないことをして、
本当にしたい事ができなくなる。

今回の件で言えば、
お酒を飲むことに関して、
余計な罪悪感というブレーキがあることで、
それをお酒の勉強ということで「正当化」するために、
より多くの種類を飲まなければ、となる。

結果、本当に飲みたかった最初の一杯の満足は薄まって、
体にも飲みすぎて負担がかかる。

そういう結果に、なってしまっただろうと、
想像できました。
今まで、こんな事をずっと続けてきたことに、
気づきました。

オールド・ファッションド
直訳すると、「古臭いやつ」。

自分の古臭いパターンを手放すカギが、
この古臭いカクテルにありました。

ありがとうございました。


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