【体験記】急性水腫を患ったお話し

急性水腫を患ったお話しです。

元々、円錐角膜と診断されており、
ある日突然、急性水腫で左目が白濁しほぼ見えなくなってしまいました。

急性水腫について調べてみるも、
殆どが「自然治癒するが白濁が強く残り視力が回復しない場合がある」
「デスメ膜は戻らない」「もう何年も治っていない」
「角膜移植が必要」「角膜移植待ち」「激痛」というような
ネガティブな情報ばかりが目に飛び込んできました。

改善に向かったような例やポジティブな情報が全くなく、
不安をより煽られるばかりでした。

私の体験が、同じように発症した方にとって、
少しでも参考になれば幸いです。

なお、記載内容はいずれも個人的な経験・見解に基づくものです。


急性水腫とは?

【急性水腫】
デスメ膜破裂(急性水腫) といって、デスメ膜(角膜内側の膜)に亀裂が入り、そこから角膜内に 眼球内部の水分(房水)が入り込む状態になっていることです。

引用:https://www.sun-con.com/contactlens/pdf/ensui.pdf

発症した日の状況

ある朝、起きると左目の視界がぼやけて見えずらい状況で、
眼軟膏を入れたときのようなぼやけ方でした。

その時、眼の淵にできものが出来ていたので、
前の晩に眼科で処方された眼軟膏を使用していて、
その眼軟膏が溶けていないままなのかな?と思い、
洗ってみても左目の視界はずーっと白くぼやけたまま。

鑑で確認すると、黒目の4割くらいが白濁していました。

特に痛みや違和感等はありませんでした。

元々、左目の円錐角膜の進行が進んでいて、
コンタクト矯正も難しく左目はほぼ見えていないような状況だったので
見え方についてのショックはなかったのですが、

見た目の部分でこのまま白濁が残ったら嫌だなあという思いでした。

発症した日の左目の状況

眼科受診

近所の眼科での受診

発症した日は、日曜日でどこも休診日。
ネットで調べていくうちに「急性水腫」であることはすぐにわかりました。

「焦らず眼科へ受診すること」と記載されていたので、
とりあえず焦らず、日曜日はそのまま過ごし、
月曜日に近所の眼科へ受診。

やはり「急性水腫」と診断されました。

その時は、「いつ治るかは人それぞれでわからない」
「白濁は残る可能性もある」と言われ、
このまま治らなかったらどうしようという、不安が募りました。

抗菌の眼軟膏を処方され、圧迫眼帯を行いながら、
眼軟膏を5時間ごとにいれる指示がありました。

【圧迫眼帯】
複数回折った分厚めのガ-ゼを幅の広いばん創膏で固定する。
その上から、眼帯をつけ眼球を圧迫する方法。

円錐角膜専門家のいる眼科への受診

近所の眼科へ受診したものの、円錐角膜の患者さん自体が
あまりいないという眼科だったので、
受診後も処置は正しいのか?治るのか?と不安がありました。

円錐角膜用のコンタクトを作成したときに、
コンタクト会社の方が勧めてくれた、
円錐角膜専門家のいる眼科の存在を思い出し、
不安が少しでもなくなればいいなと思い、火曜日に受診しました。

ここでもやはり、「急性水腫」と診断されました。

こちらでは、様々な眼検査を受けました。
(余談ですが、検査のスタッフさんがとにかく親切で優しかったです。)

処置は、同じく、抗菌の眼軟膏と圧迫眼帯でしたが、
それに加えて、2種類の点眼も処方され、
1日3回、点眼と眼軟膏の使用を指示されました。

また、専門家の先生ということで、
「患者さんの半数が円錐角膜」とお話しくださりました。

また、円錐角膜だと急性水腫はわりとあるあるというテンションで、
「白濁についても、基本的には2.3か月で引いてきて、透明度は回復してくる」「場合によってはコンタクトものせやすくなる」と、
ポジティブなお話しもあったので、気持ち的にかなり楽になりました。

しかし、現状は、これからもっと悪くなるか、
回復していくかの分岐点だから様子見が必要とのことで、
1週間後に再診することになりました。

急性水腫の経過

発症から1週間後

円錐角膜専門家のいる眼科への初診から、1週間後に再診。

白濁については、4割くらいだったものが、
7割くらいに範囲が広がってしまって、少し白濁が強くなっていたものの、
状況は悪くないとのことで、2週間後に再診することになりました。

また、この時に先生からは、「水は急に引いてくるんだけど、それがいつなのかはわからないんだよね」とお話しがありました。

発症からの1週間は、圧迫眼帯をしていると、
眼球にずっと違和感があるような感じでした。
圧迫しているので当たり前かもですが。。違和感がない時もありました。

また、眠る時も圧迫眼帯をしたままなのですが、
日によって、軽度の目の痛みを感じる時が度々ありました。

片目で生活するので、疲れやすいですが、
特に生活に支障はありませんでした。

(※写真を撮ろうと思っていたのですが、白濁が広がってしまったことがショックで写真を撮る事ができませんでした。。残しておけばよかった。。)

発症から3週間後

3週間後、なんと、先生が言った通り水が急に引きました。

発症から16日目くらいで、薄くあった部分の白濁が引いたのがわかり、
良くなっているかも?と初めて実感しました。
しかし、まだ、全体の6割くらいの白濁がありました。

発症から3週間くらい、丁度再再診のタイミングの朝、
白濁は1割未満くらいで、殆ど目立たないくらいになりました。

3週間で引くのは珍しいようで、先生も驚かれていました。

しかし、現状も見え方的には、ぼやけている状態です。

また、まだ眼球が柔らかい状態らしく、
ハードコンタクトレンズで抑えるような処置が必要とのことで、
ハードコンタクトレンズを購入することになりました。
(元々のものは急性水腫でカーブが合わなくなってしまいました。)

数日後、コンタクトレンズが出来上がるので、
そのタイミングでの再診となりました。

発症から3週間後の左目の状況

最後に

最後まで、読んでくださりありがとうございます。

まだ完治はしていないのですが、
取り急ぎ、「急性水腫が改善される」という例を、
お伝えできればと思い記事にしました。

この後も通院は続くので、また都度更新できたらと思います。









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