なかよしを久しぶりに買った30代女子
先月、10数年ぶりに「なかよし」を購入した。
セーラームーンのクリアファイルが付録だったのだが、世代的にドンピシャである私は非常に興奮し、思い切って購入した。
私は付録で満足したのだが、とりあえず連載作品も読んでみた。
カードキャプターさくら クリアカード編。懐かしい。コミック買ってるよ。
東京ミュウミュウオーレ! オリジナルのミュウミュウのコミック持ってます。
魔女怪盗LIP☆S。 この手の作品は世代を問わず対象年齢女子が好きなジャンルなのかな?
わんころべえ。 まだやってたんか(笑)!
とりあえず4作品をピックアップしてみました。
全体的には、昔のなかよしと雰囲気は変わらないかな、と思った。
作品の雰囲気がね(ファンタジーに重きを置いてるな、という感じ)
話は変わるが少女漫画3大雑誌のりぼんについて少し思う所があったので書かせてほしい。
今春、自粛期間中の子供達のために、集英社が過去半年分のりぼんを閲覧可能にした。
このニュースを見た時、りぼんっ子だった私は懐かしさを覚え、休日、試しに読んでみることにした。
………。
うーん……。
正直な感想を言うと
りぼんってこんなにつまらなかったっけ……?
ハイスコアやアニマル横丁などリアタイで読んでいた作品がまだある事に多少驚いたが、それはさておき、連載陣がとにかくつまらなかった。
酒井まゆ先生や春田なな先生が現在もりぼんで連載を続けているのは嬉しかった。
(この2人の作品は面白かった)
私が歳を取っただけで、対象年齢の子らからすれば面白い作品なのだろうが…
なんと言えばいいのかわからないが、とにかく似たり寄ったりの設定が多かったのだ。
プラス、どの漫画家さんも画が似通っている。
これはなかよしにも言えるのだが、人物の描写が
いわゆる「ゆるふわ」なテイストなのだ。
私が現役で2誌を読んできた90年代〜00年代というのは王道なイラストを描く作家さんもいれば、とにかく個性的な画を描く作家さんなど、実に多彩な漫画家さんがいた。
りぼんだと
「有閑倶楽部」の一条ゆかり先生、「天使なんかじゃない」の矢沢あい先生、「こどものおもちゃ」の小花美穂先生など、大人な雰囲気の画を描くタイプ
「くじら日和」の谷川史子先生、「お砂糖缶詰」のあいざわ遥先生など、ふわっとしたタッチの画を描くタイプ
「ママレード・ボーイ」の吉住渉先生、「ベイビイ☆LOVE」の椎名あゆみ先生、「GALS!」の藤井みほな先生など、(多分)王道の画を描くタイプ
「赤ずきんチャチャ」の彩花みん先生、「ケロケロちゃいむ」の藤田まぐろ先生など、可愛らしいデフォルメ系の画を描くタイプ
例外:「ルナティック雑技団」の岡田あーみん先生
なかよしは「ミラクル☆ガールズ」の秋元奈美先生、「闇は集う」の松本洋子先生、が王道タイプだろうか。
「女神」の早稲田ちえ先生、「美少女戦士セーラームーン」の武内直子先生が大人な雰囲気の画
「しましましっぽ」の片岡みちる先生、「怪盗セイント・テール」の立川恵先生が可愛らしい画を描くタイプ
岡田あーみん先生のようなリーサルウェポン的な作家さんはいなかったはず…。
細かく書くとキリがないので大雑把にまとめてみたが、当時の漫画家さんはどの人も、パッと見てこの先生のイラストだ!とすぐに分かるのだ。
が、現在はどうだろう。
編集者に言われてか元からなのかはわからないが、とにかく「ゆるふわ」なイラストが多く、パッと見てどの作家の画?と戸惑ってしまうのだ。
先にあげた谷川、あいざわ両先生の「ふわ」とは少し違う。
両先生ともトーンを多用せず、余白を多めにすることで独特の「ふわ」を表現している。
参照イラスト:谷川史子「はじめてのひと」
私があげた「ゆるふわ」テイストの絵が気になる方は是非2誌のホームページをチェックしてほしい。
「え?普通に識別できますよ?」という方は素晴らしい観察眼の持ち主だ。
認めたくないが、私の認識能力が落ちているのだろう…
今回は2誌について書いたが、もう一つの競合雑誌「ちゃお」を忘れていないか。
実はちゃおは数回しか読んだ事がないんです、すみません。
ですが、この3誌についてはまだ語りたい事があるので、次の更新で。
ちなみに買ったなかよしの価格は630円。私が購入していた頃は確か390円〜420円ほどだった。
ほぼ2倍。物価が高くなっているのが分かる。
賃金は下がっているのに物価は上がっている。
世知辛い。