ブランエールの種を育ててみた
どうも皆様ご無沙汰しております。
今回は新弾で登場したギミックであるリンクシステムを活用したデッキを紹介していこうと思います。
デッキの核となるのが上記2種のカードになります。
効果を簡単に説明すると、2種類のカードを思い出に飛ばす事が出来れば1コストで貼ったCXの名前を追加したり、CXトリガー時、噛ませるCXトリガーを追加したり出来ます。
斬新なテキストで今までのヴァイスシュヴァルツにおいて類を見ない性能となっており、非常に興味をそそられたのでこのギミックを活用したデッキを作ることを目指しました。
いかんせん新しいギミック故に構築を纏めるのに難航しましたが、形にはなりました。
こちらが現状のレシピとなります。因みにこの構築にたどり着く前に色々CXの構成は試しました。
少々長いですが、順々に説明していこうと思います。
ブランエールの成り立ち〜プランA
こちらはデザイナーズデッキの側面も強い構築で
レベル2から由美子を展開して
みちるのソウル減を多面決めて、ブランエールのギミックを利用してCXをループさせやすくしようと思いました。
回復メタも採用し、自分はメタ抜きヒール&ソウル減でガッツリ耐久して、相手に回復メタを押し付ける形ですね。
こちらの由美子も場持ちの良いアタッカーでありながらブランエールとの相性は良く、CXのトリガーを狙いに行きやすい能力なので採用しました。
さっちんクッキングを採用してるのは、リンクギミックをノーコストで集めにいきたいからですね。レベル0は確定で拾えるので、足りない方を探しにいきやすくなります。リンクギミックを4-4で採用すると、片方を引きすぎるケースや後半の死に札を増やす事に繋がると思ったのでそこを嫌いました。
この構築でいくらか回しましたが
①とにかく手札が足りない
②ブランエールの恩恵が少ない
という弱点が目立ちボツになりました。
①について、手札が足りないというのは、上記のデッキの場合レベル1のCX連動を使わず
由美子の効果を使ったり、さっちんクッキングや中学生などで控え室を肥やしたりして「強襲犯 幸」を展開して盤面生還を狙ってましたが
強襲犯 幸が生還出来ない
控えCX5種類揃えるのがあまりに不安定
由美子の効果を使ってもなお控えCXが5種にならない
という面で非常に不安定でした。
手札を稼がないとみちるのソウル減を決める為の手札コストが持たないので、デッキとしてのバトンが繋がっていません。
②については、簡単に言うと
CXを2度噛ませる効果で恩恵が大きいものが限られている
という事ですね。
こちらの効果は、トリガーしたCXを変更する効果を持っていますが、[① 手札を1枚控え室に置く]というコストがかかります。
なので、手札を増やすことにはまず繋がりません。
電源→扉の変更は一見強そうですが、手札の質は上がるものの手札の総数は増えないので、そこまで強くありません。
リンクギミックの使用により袋のトリガーを活用するのが吉かとも思っていましたが、電源→袋などは手札が減るので強い局面はあるものの、基本的に使うのは厳しい印象を受けました。
兎にも角にも、手札をキープしない事には始まらないと思い、次の構築に移りました。
プランB
レシピの大元は変えず、電源を重視した形です。
ブランエールを起動させる事により、電源→電源が可能になり盤面を固めやすくなるので多少楽に立ち回れるようになるのではないかと考えました。
電源重視のデッキで悩みの種になりがちなソウル問題も、リンクギミックによって思い出の枚数は増やしやすいので相打ち一姫の記憶条件は達成させやすいです。
ソウル減はメインで狙わず、電源等を駆使しながら詰めは天音&一姫での複数バーンで詰める形を狙いました。
こちらも回しましたが、
1連動を採用してない以上やはり手札が増やしにくく、詰めに使うハンドが足りなくなりがち
1000-1のCXを基本使わないので、展開がスローペースになりやすく、相手にストック圧縮を決められやすい
というように、勝てなくはないのですがイマイチ良い試合展開にはなりませんでした。
やはりレベル1帯は1000-1のCXを貼り、テンポ良くダメージレースを進めていきたいので、次の構築に移りました。
プランC〜G
こちらが次の形です。
コンセプトとしては、一言で言うのであれば
テンポ電源
です。
電源というCXは、その性質上手札から貼った時はソウルが伸びず、盤面の優位は取る事は出来てもダメージレースの点では一旦不利を取ってしまうものの、トリガーした時の恩恵が大きい。
というようなイメージを皆さんおそらく抱かれてると思います。
ですが、リンクギミックを採用する事により
1000-1が8枚のようなテンポを持つデッキでありながら、8電源デッキのように盤面を固められる
という性質を持つ事が可能になります。
ブランエールの一つである1連動を採用し、基本的には1連動で相手の盤面を触りつつ、手札の枚数を整えます。手に入るカードは不確定ですが、手札アンコールのコストや詰めのコストに使えば問題なさそうと思いこの連動を使う事にしました。
宝→電源の変更は思った以上に使い勝手が良いです。
通常ですと宝というCXは1連動が宝の場合、後半トリガーすると邪魔になりやすく一長一短になってしまいますが、リンクギミックにより後半は電源などに変更する事により効率良く活用する事が出来ます。先に述べた課題であった“ブランエールの恩恵”というものを宝というCXであれば充分に受けられると考えました。
因みに色派生要因として、中学生の枠をこちらの蒔菜に変更してます。
こちらの構築は今までと比べて手応えがかなりあったので、調整もかなり行いました。
微調整を加えながら構築を仕上げに行きました。詳細を書いてると総文章量が多くなり過ぎるので、今回は割愛させていただきます。気になる方は本人にリモート対戦でも挑んで聞いてみてください←
ここまでで思った結論は
回ると強い、面白いデッキ
としては紹介出来ると思いましたが
安定感があって、楽しくて強いデッキ
というレベルには達していないと思いました。
何故そのように感じたか、問題点を挙げていきます。
①1連動が貧弱
「CXを貼りながらソウルを上げて、ある程度手札を持たせつつテンポ良く殴れればいいや」
と思いながら蒔菜を使用していましたが、いくらなんでも手札に入ってくるカードの質が悪いと感じました。
・リンクギミック
・2-2アンコール
・楽園を目指す少女 蒔菜
コンボやギミック重視故仕方ないとは1連動の効果で2枚めくった時に8割型上記のカードがめくれます。
マサチューセッツ連動等であれば有用性のあるカードを加える事も可能ですが、2枚めくる性質上だいたい不要カードを掴まされてしまう訳です。
ブランエールの種を持つCXでありながら、この1連動はリンクギミックとの相性は悪いと明確に実感しました。
②レベル1帯2色派生が窮屈
さっちんクッキングを使い1連動を回収する動きをしたいのに、どちらかの色しか置けず困るケースが非常に多くありました。
デッキ内のカードはどうしても回復メタやリンクギミックによって色が散らばっており、レベル1帯がそのどちらの色でもないカードを使っているので、安定した色派生が出来ないのはよくよく考えれば当たり前の事でした。
③2-2アンコールの有用性
1000-1を貼る事に加えて電源トリガーで2-2アンコールも出して盤面も取りやすい事を目指していましたが、いくらリンクギミックがあるとはいえど、レベル1帯でCXをトリガーしなかったら結局電源トリガーは狙えませんし、電源で2-2を登場させても、パワー10000しかない故それだけでは中盤以降乗り切るのが難しいです。早出し系統には踏まれますし、8電源タイプのデッキだと上から踏まれやすい印象を受けました。こちらはパワー10000を頼りにするだけで、パワーを補助するカードは殆ど入っていませんからね。
2000応援も入れてパワーの補強を狙ってましたが、このデッキではレベル2帯では電源をトリガーした場合は詰めの準備を狙った方が良いケースが多く、2000応援を出すタイミングがそこまでありません。
纏めると、2-2アンコールが活躍出来るタイミングが少ないと感じました。
④手札が切れやすい&ダメージレースに負けがち
1連動でテンポを取りつつ手札キープを目指していましたが、宝というCXではありつつも肝心の1連動キャラを回収する手段に乏しく、1連動の連打が上手くいかないケースが多く存在しました。
結局手札が安定しないのでクロックを叩くケースも多く、早出しヒールも採用していない事からダメージレースにも勝ちにくい試合が多くありました。
昨今は千鳥ヒール等も多いですし、そうでなくてもこちらの盤面がCXを噛めず貧弱だった場合手札に余裕を持たれてクロックを叩かず立ち回られてしまったり、手札を切られながら早出し純ヒールされたりして、こちらがレベル3に上がって詰めの準備は出来てるのに相手はクロック2-1、みたいなケースも多くありました。仕方ないから次のターン詰めよう、と思って殺される試合も多かったです。
それにより、何かしらダメージレースに勝つ為の工夫も必要だと感じました。
以上の問題点から
①レベル1帯はならべく1色
②手札を持たせられつつループしやすい1連動
③ダメージレースに勝つ工夫
この3点を意識して構築を練り直しました。そうして出来上がったのが以下のデッキです。
プランH
皆様も馴染みのある、扉連動の幸を採用しました。元々さっちんクッキングは採用していた為、組み替えは容易でした。
「リンクを持たないCXだけどいいの?」という声が聞こえてきそうですが、ここで国防装置としての役目 一姫 のテキストを見直してみましょう。
ご存知の方も多いと思いますが、テキストの通りトリガーするCXはリンクでなくとも効果は発動します。
これにより扉→門の変更などが可能になります。たとえ控え室に扉がなくとも、門があれば扉をトリガーした際に、効果を起動すれば門で扉を回収する事も可能です。この動きは非常に面白いです。
こちらの1相殺も、思い出に飛ぶカードが多数搭載されているこのデッキでは記憶条件を達成するのが非常に容易です。ダメージレースにも勝ちやすくなると思い、採用しました。
メイド強襲の採用は見送りましたので、集中は好みのものを使えば良いとは思いますが、私的にはレベル0が過剰に多くなり過ぎるのが嫌だったのでこちらの集中を採用しました。
今までアタック時コンソール能力を持つ由美子でCXのトリガーを狙ってましたが、手札交換の優先度は下がったので黄色派生要因兼手札を誤魔化す要因としてこちらのジョー互換蒔菜を採用しました。
黄色派生を確保したので、こちらの早出しヒールを試してみました。相殺や回復メタ、飛ばし逃したリンクの片割れなど、出したいコスト0は多いので噛み合いは良いと思いました。
電源を採用しているのは、どうしてもストックが溜まりにくいデッキにはなるので、詰めに使うキャラを電源で出してストックを節約する狙いがあるからですね。このデッキでは電源は実質“ストック+2”と考えてます。CXの名前を追加するリンクギミックの発動条件が「異なるCXが2種類」という条件があるので、それを達成しやすくしたい意味合いもあります。
後はさっちんクッキングの回収幅を広げる為、爆散4ルックや収録中を入れた形ですね。
ここからいくらか回した後、入れたいカードがいくつかあった事や、早出しヒールやジョー互換蒔菜の使用感などで最終的に調整を加えたのが最初に挙げた完成形のレシピになります。
作戦完了
改めて画像を貼りますが、こちらがレシピになります。
電源系統のデッキに当たると、こちらは盤面サボりがちなのでどうしてもゆとりを与えてしまい、光景等の採用がされていないこのデッキではストック圧縮を決められるのが厳しいと感じて、盤面を固めるデッキへの回答としてこの蒔菜を採用しました。
擬似リフ効果もあるので出来れば2枚採用したいのですが、さっちんクッキングでそもそも山が早い事や、出す必要もない対面もある事を考えると枠の都合もあり1枚で充分と考えました。
繰り返して出したい場合も、中学生が採用されているこのデッキであれば手札に戻して出し直す事も出来て、その点でも相性が良いと思いました。中学生が採用されてないデッキだと、生還した大活躍の出し直しをするにはもう一枚キープして手札から出したり、圧殺して回収したりするのが必要になってしまいますからね。
大活躍のみだと相手の盤面を弾き返すには厳しいと思い、助太刀も採用しました。
どのカウンターでもいいとは思いますが、修正値も一番高く、電源も採用されている事や中学生も採用されているこのデッキでは、エリア1000を持つこの助太刀が潰しが効きやすいと思いました。
早出しヒールも結構強かったのですが、ヒールするのに実質コスト3かかってしまいストック管理が厳しかった事や、一姫での再スタンド付与要員を増やしたかった事から武蔵を採用しました。ヒールは細くなりますが、相手を押し込めればダメージレースにも差はつける目的は達成出来ますからね。レベル2の早出しでも仕事出来て、最後の詰めにも使える武蔵の方が有用だと思いました。
ジョー互換蒔菜も悪くはなかったのですが、こちらの雄二を試してみたところ
・CXが落ちれば単純にアドバンテージ
・CXが落ちないならCXトリガーを狙えて、リンクギミックまで活用出来る
といった形で使用感はかなり良かったので、こちらの雄二の方が良いと思い採用しました。ストック5枚以下の条件はありますが、このデッキはふんだんにストックを使うのでそこまで気になりません。
……そして。
遂に雄二を奪還する事に成功しました。
くぅ〜疲れましたw これにて完結です!
実は、デッキ記事の是非についてなんとはなしにツイートしたら、とある人から記事を心待ちにしてるとのツイートを見かけたのが始まりでした
本当はそこまで書く気なかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、ヒロイン達のみんなへのメッセジをどぞ
天音「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと拙い文章が多いけど・・・気にしないでね」
みちる「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
幸「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいですね・・・」
蒔菜「見てくれありがとな!
正直、文章中で言った私の気持ちは本当だよ!」
由美子「・・・ありがと」ファサ
では、
天音、みちる、幸、蒔菜、由美子、俺「皆さんありがとうございました!」
終
天音、みちる、幸、蒔菜、由美子「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり
最後に
如何だったでしょうか?
古代のコピペネタを振り撒いて滑り倒すのも悪くないのですが、後書きとして豆知識を二つほど残して今回の記事は締めさせて頂こうと思います。
その1
このカード、2枚思い出に飛んでいれば2回分効果が起動出来ます。3種類CX名を持つってなかなか面白いですよね。実用的ではありませんが、頭の片隅に入れておいて損はないと思います。
その2
1ターンに1回しか発動しない効果なので、例えコストを払わなかったとしても1回目のCXトリガーでしか効果は使えません。お気をつけください。
以上になります。
今回は新ギミックという事もあり、その構築に至った経緯を説明しないと解説が難しくなってしまいそうでしたので、くどいとは思いましたが一から経緯を書いていきました。辿り着くまでは大変でしたが、ギミックも活用出来つつ、使いやすく安定する楽しいデッキになったと思います。
詰めの火力も高く、自在にトリガーするCXを操れるこのデッキ。皆様も一度、使ってみては如何でしょうか?
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