![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62902184/rectangle_large_type_2_87e20013a9a36f4d7394af53bc5363cd.jpeg?width=1200)
危ない橋
私はかなり好奇心が旺盛らしい。
友人によく
「やめなって。」
と、色々なタイミングで言われてきた。
みんなすぐに ”それはおかしい” と判断できることが私にはできない。
結果を実体験するまで納得ができない。アホなのかもしれない。とも思ってきた。
タイで暮らしていた時、同じタイプの同僚ができた。
彼は「自分が体験したことしか批判をしないようにしている。」といった。すなわち知らないことを勝手な解釈で頭ごなしに批判しないと言うことだ。随分年下だったけど、その言い方、”カッコイイ” と思った。
(彼の渡った危ない橋はあまり公に言えることではないが、彼は常に体を張っていたので納得できた)
「やめなって」
は、もしかしたら足を引っ張る行為かもしれない。と気付いたのはわりと最近のこと。善意のつもりで止めてくれているのかよく見極めないといけない。
私が初めて訪れたヨーロッパはギリシャだった。
アテネに友人がいたので一度行ってみたかったサントリーニ島を目指した。アテネで数日過ごし、食事が良すぎて住めるな。と思った。とても楽しい数日を過ごし、友人と別れサントリーニ島へ向かった。一人旅でいろんなことを同時にしていたら、バスの中に荷物を忘れた。
1時間ほどしてようやく同じバスを発見。幸運にも私の荷物だけ残っていた。奇跡。
ホテルに荷物を置き、どこもかしこも真っ白い壁と青いドームでテンションMax↑、すぐに散歩に出かけ、迷子になった。
それでもすぐに戻れるだろうと呑気だった。
少し広い道に出てほっとしたのも束の間、気がついたら車が私を追いかけている気がする。。。
なぜに速度が私の歩みと一緒なのか。。。
一度お店に入り車が去るのを待った。店員に話しかけられず、店を出ると車がバックして戻ってきた。
怖っ。
しばらく並走。道の先も何も無いようにみえ、運転手なぜかそっちに行ったらダメだよと言っているような気がしたので、恐る恐る近づいて聞いてみた。
が、何を言っているのかよくわからなかった。
無理矢理会話を続け、私はとても都合の良い解釈をした。
「〇〇通りを知っていますか?」「うん。乗って。そこいくから。」
と言うような会話をしたと、
思っていた。
(この人、良い人だったんだ。と、なんともポジティブだった私に今は呆れることができる。)
そして彼の車に乗った。
1、2分走ったところで早速運転手が私の太ももを触り始めた。
あれ、何これ、全然違う。きもい。なんだこいつ。
窓の外を見たら思いっきり崖。一気にサスペンスドラマの世界に突入。
ドアを開けて飛び降りようにも死ぬ。私がここでいなくなっても誰にも気づかれないだろうと思った。少し上りの崖っぷち。
その先端らしき方にお店が見えた。周りに駐車場もある!車も数台!人がいる!
安心した。
駐車場で車をとめ、降りても周りに誰もいない。運転手が先を行きチラチラ振り返るので写真を撮ってみた。なぜか笑顔。(なぜ?)
少しずつ距離を取りながらついて行くふりをしていた。ちょっと遠くのレストランを横目に通り過ぎて崖の先端へ行こうとしている。
本当にサスペンスのエンディング?突き落とされるのー私!?!?!?
と思っていたら先端の方から、女の子が二人こっちへ向かってくるではないか!
先に運転手がすれ違い、次に私がすれ違う瞬間、
「ヘルプミー」
私は彼女の腕を掴んだ。
こんな感じで、ひとりサスペンス劇場は幕を下ろしたわけですが、海外にいると日本人女性が実にアホな行動をしていることが多々ある。今思えば私もかなりお恥ずかしい無謀なことをたくさんしてきたかもしれない。
日本はとても安全で危機管理能力がそもそもない。なので海外にいることで、かなり鍛えられる。自分の身は自分で守り、知識を持たなければ人に利用されると言うこともよく学んだ。
でもこの日、私に「やめなって」を言う友人がいたら?
この後、彼女たちに助けられそして彼女たちに起こっていたハプニングも知ることは無かったし、その後のサントリーニ島での有意義な時間も来なかっただろう。
きっとこうやって海外進出組の20代は刺激を味わいながら成長するんだ。
最近は危ない橋を見かけていない